- 55歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。1年前から左頸部の腫瘤を自覚していた。2か月前に呼吸困難が出現した。次第に増悪したため自宅近くの診療所を受診したところ、胸部エックス線写真で胸水を指摘され、左鼠径部にもリンパ節腫大を指摘されたため、紹介されて受診した。身長 151cm、体重 70kg。体温 36.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 130/102mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 94%(room air)。呼吸困難の原因は胸水貯留であると考え、入院の上、胸腔穿刺を行い胸水を排液した。呼吸困難は一時的に改善したが、穿刺1時間後に強い呼吸困難と泡沫状の喀痰がみられ、SpO2 92%(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)となった。穿刺2時間後、症状はさらに悪化し、SpO2 85%(マスク8L/分酸素投与下)となったため気管挿管を行った。来院時と胸腔穿刺1時間後の胸部エックス線写真(別冊No. 17A)と胸部CT(別冊No. 17B)とを別に示す。
- この患者に最も有効な呼吸管理はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 67歳の男性。右上下肢の脱力を主訴に来院した。2週間前から右手で車のドアを開けることができない、歩行時に右足を引きずるなどの症状が徐々に進行したため受診した。意識レベルはJCSⅠ-3。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 142/80mmHg。呼吸数 16/分。右片麻痺を認める。頭部造影MRI(別冊No. 16A)及び定位的脳生検術によって左前頭葉病変から採取した組織のH-E染色標本(別冊No. 16B)と抗CD20抗体による免疫組織染色標本(別冊No. 16C)とを別に示す。FDG-PETでは脳以外に異常集積を認めない。
- 治療として適切なのはどれか。
- a 抗菌薬投与
- b 開頭腫瘍摘出術
- c アシクロビル投与
- d 定位的放射線治療
- e 大量メトトレキサート療法
[正答]
※国試ナビ4※ [112A039]←[国試_112]→[112A041]
[★]
- 27歳の女性。突然起こる動悸や息苦しさを主訴に来院した。約1か月前、出勤時の電車内で突然、動悸と冷や汗が出始め次第に呼吸が荒くなり、「このまま窒息して死んでしまうのではないか」という恐怖感に襲われた。途中の駅で電車を降りたところ、症状は約10分で軽快した。以後も電車の中と自宅で1回ずつ同様の症状があった。心電図を含めた精査を行ったが、異常を認めない。どのような場所にいても「また症状が起きるのではないか」という心配が続いている。
- このような心配が持続する症状はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A041]←[国試_112]→[112A043]
[★]