- 日
- かっこんとう
- 関
- 麻黄剤
- 桂枝湯に葛根と麻黄を加えた物
鑑別
- 感冒について
- 1)麻黄湯:自然発汗なし、咳嗽、喘鳴、筋肉痛
- 2)桂枝湯:自然発汗あり、鼻閉、鼻汁
- 3)小青竜湯:自然発汗あり、胃腸虚弱、胃部振水音、鼻閉、水様鼻汁
- 4)麻黄附子細辛湯:全身の悪寒、蒼白な顔貌、熱感に乏しい、咽痛、倦怠感
- 5)真武湯:全身の悪寒、手足の冷え、倦怠感、下痢
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葛根湯(かっこんとう)は、漢方方剤の一種。出典は『傷寒論』・『金匱要略』。
「葛」の文字を用い「葛根湯」と表記する場合もある[1]。
葛根湯には、プエラリン、ダイゼイン、パエノフロリン、桂皮酸、グリチルリチン、エフェドリン、ジンゲロールが含まれている[2]。主要な活性成分は、エフェドリンおよびプソイドエフェドリンとされている[3]。
目次
- 1 構成生薬
- 2 適応
- 3 鑑別
- 4 局方収載
- 5 医学的研究
- 6 葛根湯を題材にした作品
- 7 脚注
- 8 関連項目
構成生薬
基本方剤である桂枝湯(桂枝・芍薬・生姜・大棗・甘草)に葛根・麻黄を加えたものである。
桂枝湯と葛根湯両方とも発汗作用があるがその作用効果が異なる。桂枝湯は発汗作用が弱い発汗薬で、これに強い発汗薬である麻黄を加え、より発汗作用を強化した発汗薬が葛根湯である。また、葛根には鎮痛作用がありとくに首筋の凝りをとる作用があるとされる。なお、虚証、寒証の人は葛根湯ではなく桂枝湯を用いる。
芍薬は漢方薬の代表的な鎮痛剤の一つ。生姜・大棗は方剤全体の副作用を緩和する目的でペアで多数の方剤に使われる。甘草には元来喉の痛みをやわらげる作用があるが配合されている量が少ないことからあまり効果が期待されておらず、副作用を緩和する目的で加えられたと考えられる。
原典には、葛根と麻黄を先に煎じ、後から他の生薬を加えてさらに煎じるとされている。この方法は麻黄の主成分であるエフェドリンをより多く抽出することができる。
適応
- 風邪の初期で寒気があり、肩や首筋のこり、頭痛、鼻水、鼻詰まりなどの症状。
- 頭痛。肩こり。神経痛。筋肉痛。
- 初期で慢性化していないもの。
鑑別
- 強い発汗作用がある為、汗をかきやすい体質の人が服用したとしても効果が現れにくい。
- 咳や喉の痛みには余り効果がない。口渇があるような明らかな熱証の場合には用いてはいけない。この場合は銀翹散を用いる。
- 虚弱者には桂枝湯や参蘇飲、香蘇散、麻黄附子細辛湯などを用いる。
- 鼻詰まりの改善を目的とする場合、副鼻腔炎を併発している場合は、辛夷清肺湯を用いる。
- 高熱がある場合は、地竜を用いる。
- 関節の痛みが強い場合は、麻黄湯を用いる。
- 派生物としては、独活を加えた独活葛根湯がある。
局方収載
第十五改正の日本薬局方から、上記構成生薬を乾燥エキス化した「葛根湯エキス」(Kakkonto Extract)が収載された[1][5]。
医学的研究
一つの研究は、「葛(Pueraria lobata)は、ALDH2の阻害剤であるため、二日酔いの解消のための生薬としては不適当であるように思われる」と結論付けている[6]。葛根湯を摂取した15〜30分後、飲酒者は交感神経機能の亢進を示し、この期間が風邪症候群の治療における重要な役割を果たしているかもしれない[7]。また、気道感染に対してよい効果を示すという研究例や[8]、マウスにおいて食品アレルギー関連消化管症状を和らげるという研究例がある[9]。
葛根湯を題材にした作品
- 葛根湯医者(落語)
- 落語の枕話の一つ。「頭が痛い」「腹が痛い」「目が痛い」などのどんな患者にも葛根湯を処方してごまかしてしまう。しまいには付添いの人にまで「まあ、いいから」と葛根湯を飲ませるという藪医者の話。
葛根湯医という言葉は上記の通り藪医者という意味合いと、漢方薬というのは数種類の薬剤を調合したものであるから、必要とあらば一つの処方でも取捨選択次第で何種類ものバリエーションが存在するため、それを使いこなせる知識を持った名医であるという意味合いの、2つの側面を持つ[10]。
脚注
- ^ a b 「医薬品各条 生薬等 葛根湯エキス」『第十五改正日本薬局方』p1191 (PDF) 、厚生労働省公式webページ、2009年2月4日閲覧
- ^ Hsi-Ya Huang (1997). "Determination of puerarin, daidzein, paeoniflorin, cinnamic acid, glycyrrhizin, ephedrine, and [6]-gingerol in Ge-gen-tang by micellar electrokinetic chromatography". Anal. Chim. Acta 351 (1–3): 49–55. doi:10.1016/S0003-2670(97)00349-8.
- ^ Inotsume N, ukushima S, Goto N, Hayakawa T, Imai S, Inotsume N, Toda T, Yanaguimoto H (2009). "Pharmacokinetics of Ephedrine and Pseudoephedrine after Oral Administration of Kakkonto to Healthy Male Volunteers". 臨床薬理 40 (3): 79–83. doi:10.3999/jscpt.40.79.
- ^ 大塚敬節 『漢方医学』 創元社〈創元医学新書〉、1990年2月1日(原著1956年7月25日)、第3版、p.p.208。ISBN 4-422-41110-1。
- ^ 合田幸広「第15改正日本薬局方に漢方エキス収載される:葛根湯、加味逍遙散、苓桂朮甘湯、補中益気湯、柴苓湯、大黄甘草湯の6処方」『漢方医薬学雑誌』2006年、14巻、1号、p162-163
- ^ McGregor NR (2007). "Pueraria lobata (Kudzu root) hangover remedies and acetaldehyde-associated neoplasm risk". Alcohol 41 (7): 469–478. doi:10.1016/j.alcohol.2007.07.009. PMID 17980785.
- ^ 矢久保修嗣、木下優子、荒川泰行、島袋宏明、北中進「葛根湯の自律神経作用に対する心拍変動による検討」第43巻第4号、2006年、 NAID 10018387738。
- ^ 入船 賢司「アリナミンFと葛根湯が除菌に有効であった緑膿菌性慢性気道感染症の1例」、『日本呼吸器学会雑誌』第47巻第3号、2009年、 218-221頁、 PMID 19348269。
- ^ Yamamoto T, Fujiwara K, Yoshida M, Kageyama-Yahara N, Kuramoto H, Shibahara N, Kadowaki M (2009). "Therapeutic effect of kakkonto in a mouse model of food allergy with gastrointestinal symptoms". Int. Arch. Allergy Immunol. 148 (3): 175–185. doi:10.1159/000161578. PMID 18849609.
- ^ 古村和子「矢数道明先生生誕百年記念原稿 漢方薬の効き目の根拠(EBM)(下)」『漢方の臨床』、2006年、53巻、2号、p351
関連項目
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)
組成
- 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.75gを含有する。
日局カッコン 4.0g
日局タイソウ 3.0g
日局マオウ 3.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ケイヒ 2.0g
日局シャクヤク 2.0g
日局ショウキョウ 2.0g
添加物
- 日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステル
効能または効果
- 自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症
- 感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん
- 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐等があらわれることがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
- 発汗傾向の著しい患者[発汗過多、全身脱力感等があらわれることがある。]
- 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 重症高血圧症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 高度の腎障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 排尿障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗アレルギー作用
- 羊赤血球誘発遅延型足蹠浮腫反応(SRBC-DTH)マウスに経口前投与したところ、浮腫が抑制された1)。
インフルエンザウィルス感染症に対する作用
- インフルエンザウィルス感染マウスに経口前投与したところ、発熱が抑制され、肺病変が改善され、死亡率が低下した2)。
作用機序
- 本剤は、以下の作用により薬理効果を示すことが示唆されている。
プロスタグランジンE2(PGE2)に対する作用
- ・ウサギ培養アストロサイトにおいて、ブラジキニンによるPGE2生成を、短時間処理(10min.)では抑制し、長時間処理(18hr)では増加させた。また、長時間処理(18hr)で内因性のPGE2遊離を抑制した(in vitro)3)。
- ・C6ラットグリオーマ細胞において、カルシウムイオノフォアA23187によるPGE2遊離を抑制した(in vitro)4)。
サイトカインに対する作用
- インフルエンザウィルス感染マウスに経口前投与したところ、肺胞洗浄液中及び血清中でインターロイキン(IL)-1α濃度の上昇が抑制された2)。また、肺胞洗浄液中でIL-12濃度が上昇した5)。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pyrexia
- 同
- 熱 fever, thermogenesis
- 関
- 熱型、≠高体温(体温調節機構の破綻による)、不明熱
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
概念
分類
- 微熱:37.5℃以上 37.0~37.9℃(YN.)
- 発熱:38.0℃以上
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
- 37.1~38.0℃:微熱
- 38.1~38.5℃:軽度発熱
- 38.6~39.0℃:中等度発熱
- 39.1℃~:高熱
小児
病態生理
- 発熱サイトカイン(IL-1, TNF)が視床下部に作用してPGE2の産生を亢進し、PGE2により体温調節中枢を司る細胞内のcAMP濃度が上昇することでの体温セットポイントがあがる。
熱源の精査
- 咽頭、肺、胆道系、泌尿器系、皮膚・軟部組織(蜂窩織炎、褥瘡)
疾患と発熱
膠原病と発熱
発熱40℃(PMID 8107744)
発熱の後に関節炎(PMID 8107744)
原因不明の熱の鑑別
- 感染症
- 腫瘍
- 膠原病
- 薬剤熱 → 比較的元気、比較的徐脈、比較的CRP
- 体温1℃上昇に付き心拍数20上がる。これ以上の上昇が見られる場合、敗血症を疑う。 ← 1℃に付き10上がるという資料もあり(比較的徐脈)
発熱を伴う内科的緊急疾患
- 内科レジデントの鉄則 第2版 p.6
院内における発熱の鑑別疾患
- 感染性 :肺、泌尿器、褥瘡、クロストリジウム・ディフィシル感染症、カテーテル関連感染症
- 非感染性:薬剤熱、偽痛風、深部静脈血栓症
小児科における発熱の原因
年齢
|
原因
|
乳児(生後3ヶ月未満)
|
敗血症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、肺炎、B群溶連菌感染、グラム陰性桿菌
|
乳児(生後3ヶ月以降)
|
ウィルス感染(突発性発疹などの発疹性疾患)、中耳炎、尿路感染症、消化器・呼吸器疾患、川崎病
|
幼児、学童期
|
溶連菌感染症、伝染性単核球症、膠原病、factitious fever(詐病)、学校での感染症の流行
|
- 乳児における中耳炎、尿路感染症は症状が発熱であることが多く原因が追及しづらい。鼓膜を観察したり、尿の培養をすることが重要かもしれない。
小児における発熱
- SPE.63
新生児・乳児における発熱
see also step beyond resident 2 救急で必ず出会う疾患編 p.20
- 3ヶ月未満は免疫力が弱く重症細菌感染症にかかりやすい。
- 生後 :対処
- 0-1ヶ月 :入院。血液検査・各種培養検査を。
- 2-3ヶ月 :外来で小児科医が診察し、血液検査で細菌感染が疑われれば入院
- 4-6ヶ月 :外来で小児科医が診察し、発熱以外に所見がなければ、十分な水分摂取を指示し、翌日再診を。
- 6ヶ月以降:食欲・機嫌がよければ、翌日再診を。
漢方医学
[show details]
- 臨床医の漢方治療指針より
|
実熱
|
虚熱
|
発病
|
急速に発病
|
緩徐に発病
|
症状
|
悪寒、高熱 顔面紅潮 苦痛あり、四肢運動多 声大きく明瞭 口渇強い 便秘 色調濃い尿
|
軽度悪寒、熱覚 顔面蒼白 苦痛少なく、静かに臥床 声小さい 口渇少ない 軟便、下痢 薄い色調の尿
|
脈
|
早く大きく、緊張
|
小さく早く、緊張なし
|
舌苔
|
厚くて乾燥、白~黄~褐色
|
薄くて白い、無苔、鏡面舌
|
その他
|
頭痛、関節痛、無汗~発汗
|
倦怠感、眩暈感、盗汗
|
実熱
|
麻黄湯
|
悪寒、発熱、頭痛、関節痛
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葛根湯
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悪寒、発熱、頭痛、肩背部のこり
|
小柴胡湯
|
午後からの発熱、食欲不振、口の苦み
|
柴胡桂枝湯
|
詳細孤島の症状、関節痛、腹痛
|
大柴胡湯
|
胆嚢炎、便秘
|
柴陥湯
|
詳細孤島の症状、咳嗽、胸痛
|
黄芩湯
|
発熱、腹痛、下痢
|
虚熱
|
桂枝湯
|
発熱、軽度の頭痛、発汗
|
桂麻各半湯
|
発熱、発疹
|
参蘇飲
|
発熱、食欲不振、咳嗽、あつがる
|
柴胡桂枝乾姜湯
|
微熱、上半身の自汗、盗汗、食欲不振、背部の冷汗
|
竹じょ温胆湯
|
発熱、咳嗽、不眠
|
補中益気湯
|
微熱、倦怠感、食欲不振、盗汗
|
滋陰降火湯
|
微熱、下半身の脱力感、盗汗、咳嗽
|
滋陰至宝湯
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微熱、倦怠感、食欲不振、精神不安定状態
|
真武湯
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陰病、微熱、食欲不振、倦怠感、いつも寝ている
|
麻黄細辛附子湯
|
陰病、微熱、寒がる
|
[★]
- 関
- 麻黄
- 漢方処方の分類で麻黄を主薬とする処方群
- 太陽病の治療方剤として用いられる。
参考
- http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E9%BA%BB%E9%BB%84%E5%89%A4
[★]
- 英
- rhinorrhea, nasal flow, nasal discharge
- ラ
- rhinorrhoea
- 同
- 鼻汁 nasal secretion
- 鼻汁が前鼻孔、後鼻孔から出ること。前者はrhinorrhea, 後者はpostnasal dripと表現され、総称してnasal dischargeと呼ばれる
治療
-
- PL配合、ピーエイ(インフルエンザ罹患時には好んで出さない方が良いかも)
- (上気道炎そのものの治療として)麻黄湯(特にインフルエンザに)、葛根湯
原因
- ウイルス:インフルエンザ、麻疹
- 細菌:百日咳
- 真菌
解剖
分泌液の種類
- 漿液性:感染初期やアレルギーが関与する場合に見られる
- 膿性:細菌感染でみられる
[★]
- 関
- 麻黄剤、麻黄
- 感冒などの熱性疾患の初期に用いられる処方である。
- 特にインフルエンザ感染症初期に用いられ、エビデンスが豊富である。麻黄湯内服開始より解熱までの期間は抗インフルエンザより短いと言われている。
- 平素から丈夫で体力充実した人の熱性疾患の初期で、頭痛、発熱、悪寒、腰痛、四肢の関節痛などがあり、自然発汗のない場合に用いる。
鑑別
- 感冒において
- 発汗傾向なし。
- 腰痛・筋肉痛は伴わない
- 2)桂枝湯:鼻炎症状、発汗傾向
- 3)小青竜湯:鼻炎症状特に水様の鼻汁、喀痰。
- 心窩部振水音
[★]
- 英
- muscle stiffness of the shoulder, stiff neck and shoulder
- 関
- 項部硬直、頸部硬直、頚部硬直, neck stiffness, stiffed neck
原因
[★]
- 関
- 漢方製剤、葛根湯加川きゅう辛夷
[★]
- 関
- 漢方製剤、葛根湯
[★]
- 関
- 漢方製剤、升麻葛根湯