- 24歳の女性。VDT作業者の健康診断で、頸肩腕部の痛みとしびれ感とが持続すると訴えている。4年前からコンピュータ端末を使用したデータ入力作業に従事している。就労開始後、痛みとしびれ感とを感じはじめ、1か月前から症状が強くなった。
- 産業医の指導として誤っているのはどれか。
- a. 作業の前後、休憩時に体操を実施する。
- b. 作業ローテーションの導入を検討する。
- c. キーボードの位置を肘の高さに調整する。
- d. 午前中の作業量を増やし午後の負担を軽くする。
- e. 空調の冷気が頸肩腕部に直接当たらないようにする。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 56歳の男性。物忘れとふらつきとを主訴に来院した。3か月前から物忘れが始まり、歩行時にふらつくようになった。性格的には元々おとなしい人だったが、1か月前から怒りっぽくなり、時々興奮することに家族が気付いた。最近、物を持とうとすると、右手がピクピク震えるようになった。5年前から肝硬変を指摘され、食事療法を受けている。認知症の家族歴はない。意識は清明。身長168cm、体重62kg。体温36.0℃。呼吸数20/分。脈拍76/分、整。血圧130/76mmHg。貧血と浮腫とはない。心音と呼吸音とに異常を認めない。見当識障害、四肢の筋固縮、右上肢のミオクローヌス、四肢の深部腱反射亢進、右手の把握反射および歩行失調を認める。運動麻痺はない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球474万、Hb14.6g/dl、Ht40%、白血球3,500、血小板10万。血清生化学所見: 総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.7g/dl、尿素窒素9.2mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、AST55IU/l、ALT40IU/l、LDH460IU/l(基準176~353)。脳波を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A057]←[国試_101]→[101A059]
[★]
- 49歳の女性。体調不良を主訴に来院した。10歳代に気管支喘息の既往がある。パート事務員として働いているオフィスの内部が、2か月前改装された。その直後から出勤日に限って頭痛、眼の充血、鼻閉感、全身倦怠感および皮膚そう痒が出現するようになり、集中力の低下と食欲不振とを自覚した。意識は清明。表情はさえない。体温、呼吸および血圧に異常はない。皮膚、頭頸部および胸腹部に異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 抗うつ薬を処方する。
- b. 室内換気の徹底を助言する。
- c. 更年期障害として治療を勧める。
- d. 経口副腎皮質ステロイド薬を処方する。
- e. 揮発性有機化合物室内濃度の測定を助言する。
[正答]
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