エストラジオール
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Japanese Journal
- 注目の新薬 低用量経口エストロゲン製剤--ジュリナ錠
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ジュリナ錠0.5mg
組成
成分・含量
添加物
- 乳糖水和物,トウモロコシデンプン,アルファー化デンプン,ポビドン,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,マクロゴール6000,タルク,酸化チタン,黄色三二酸化鉄,三二酸化鉄
禁忌
- *エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば,乳癌,子宮内膜癌)及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある.]
- **未治療の子宮内膜増殖症のある患者[子宮内膜増殖症は細胞異型を伴う場合があるため.]
- 乳癌の既往歴のある患者[乳癌が再発するおそれがある.]
- 血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者,又はその既往歴のある患者[エストロゲンは凝固因子を増加させ,血栓形成傾向を促進するとの報告がある.]
- 動脈性の血栓塞栓疾患(例えば,冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往歴のある患者[「その他の注意」の項参照]
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦[「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照]
- 重篤な肝障害のある患者[代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため,症状が増悪することがある.]
- 診断の確定していない異常性器出血のある患者[出血が子宮内膜癌による場合は,癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある.]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
●更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う下記症状
- 血管運動神経症状(Hot flush及び発汗),腟萎縮症状
●閉経後骨粗鬆症
●更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う症状
- 通常,成人に対しエストラジオールとして1日1回0.5mgを経口投与する.
なお,増量する場合は,エストラジオールとして1日1回1.0mgを経口投与することができる.
●閉経後骨粗鬆症
- 通常,成人に対しエストラジオールとして1日1回1.0mgを経口投与する.
- 閉経後骨粗鬆症に対して本剤を投与する場合,投与後6カ月〜1年後に骨密度を測定し,効果が認められない場合には投与を中止し,他の療法を考慮すること.
慎重投与
- 肝障害のある患者[肝障害を悪化させることがある.]
- 子宮内膜症のある患者[症状が増悪するおそれがある.]
- *子宮筋腫のある患者[子宮筋腫の発育を促進するおそれがある.]
- 高血圧,心疾患,腎疾患,又はその既往歴のある患者[エストロゲンの過量投与では体液貯留を来し,これらの疾患を悪化させるおそれがある.]
- 片頭痛,てんかんのある患者[症状を悪化させることがあるので,観察を十分に行うこと.]
- 糖尿病患者[耐糖能を低下させるおそれがあるので,十分管理を行いながら使用すること.]
- 乳癌家族素因が強い患者,乳房結節のある患者,乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者[症状を悪化させるおそれがある.]
- 術前又は長期臥床状態の患者[血液凝固能が亢進され,心血管系の副作用の危険性が高くなることがある.]
- 全身性エリテマトーデスの患者[症状を悪化させるおそれがある.]
- ポルフィリン症の患者[症状を悪化させるおそれがある.]
- 重篤な高トリグリセリド血症の患者[急性膵炎を発症するおそれがある.]
重大な副作用
静脈血栓塞栓症,血栓性静脈炎(頻度不明)
- 静脈血栓塞栓症や血栓性静脈炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には使用を中止し,適切な処置を行うこと.
薬効薬理
- エストラジオール(E2)は腟上皮の角化,腟及び子宮のシアル酸含有量の減少,腟及び子宮重量の増加を引き起こし,黄体化ホルモンや卵胞刺激ホルモンの分泌や排卵及び着床を抑制した.
- 卵巣機能の急激な低下に伴いエストロゲンの分泌が低下すると,エストロゲン依存性の機能及び組織の変化が引き起こされる.この持続的なエストロゲン低下による障害の代表的なものとして,のぼせ,発汗などがあげられる.本剤はE2を経口投与することにより血中エストロゲン濃度を上昇させ,これらの症状を軽減させる.
- ラットに卵巣摘出手術日からE2 1.5μg/kg/日を28日間皮下投与したとき,E2は卵巣摘出による脛骨海綿骨骨密度の減少に対して予防効果を示した20).
- ラットに卵巣摘出手術日からE2 4μg/kg/日を28日間皮下投与したとき,E2は卵巣摘出による脛骨海綿骨骨密度の減少に対して予防効果を示した21).
- 卵巣摘出29日後のラットにE2 5μg/kg/日を24週間皮下投与したとき,E2は卵巣摘出による脛骨及び腰椎海綿骨骨密度の減少に対して治療効果を示した22).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Estra-1,3,5(10)-triene-3,17β-diol
分子式
分子量
融点
性状
- 本品は白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末で,においはない.
本品は1,4-ジオキサン又はN,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく,アセトンにやや溶けやすく,エタノール(95)にやや溶けにくく,ジエチルエーテルに溶けにくく,水にほとんど溶けない.本品は硫酸に溶ける.本品は吸湿性である.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- climacteric disturbance, climacteric disturbance disorder
- 同
- 更年期症候群 menopausal syndrome
- 関
- 閉経症候群
原因
- 閉経の2年前からエストロゲンの分泌低下、FSH・LHの分泌亢進
症状
除外すべき疾患
- 甲状腺機能低下症
- 精神疾患:うつ病
- 耳鼻科:メニエール病
検査
2. 自覚的評価法
治療
治療方針
- a. ホルモン補充療法
- b. ホルモン補充療法 + 漢方薬
- c. 漢方薬:
- d. 精神安定薬
- e. 心理療法、カウンセリング、運動療法
1. 薬物療法
- 卵胞ホルモン:結合型エストロゲン、17βエストラジオール(17β-E2)、エストリオール(E3)(萎縮性膣炎)
- 黄体ホルモン:酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)
- 絶対禁忌:エスロトゲン依存性悪性腫瘍(糸球体癌、乳癌)またその疑いのあるもの、重症肝機能障害、血栓疾患
- 相対禁忌:エスロトゲン依存性良性腫瘍(子宮筋腫、子宮内膜症、良性乳腺疾患)、下垂体腫瘍、高血圧、糖尿病、不正性器出血
2. 心理療法 カウンセリング
処方
-
- 抗鬱症状に自律神経失調症状を伴う場合:SSRI, SNRI
予後
国試
[★]
[★]
- 英
- estradiol, E2, oestradiol
- 化
- 安息香酸エストラジオール, estradiol benzoate, EB、ジプロピオン酸エストラジオール, estradiol dipropionate、吉草酸エストラジオール estradiol valerate
- 商
- ペラニン、ル・エストロ、プロギノン、フェミエスト、ディビ、ジュリナ、オバホルモン、エストラーナ、エストラダームTTS、エストルモンデポー
- (ヒドロキシプロゲステロン、エストラジオール)E・P・ホルモン
- (レボノルゲストレル、エストラジオール)ウェールナラ
- (テストステロン、エストラジオール)プリモジアン、ダイホルモン、ボセルモン
- (ノルエチステロン、エストラジオール)メノエイドコンビパッチ
- (ヒドロキシプロゲステロン、エストラジオール)ルテス
- 関
- エストロゲン、17 beta-estradiol、estradiol-17beta