- 18歳の女子。会社を休みがちで、心配した家族に伴われて来院した。高校卒業後デパートに就職したが、大勢の客の前で商品の説明をすることや販売することに苦痛を感じ、休みがちとなった。自宅では特に変わった様子はない。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 37歳の2回経産婦。妊娠28週4日。少量の出血と規則的な腹部緊満感とを主訴に来院した。外子宮口は閉鎖しているが、少量の出血を認める。経膣超音波検査では、内子宮口の漏斗状開大を認め、子宮頸管長は24mmである。胎児心拍数陣痛図で子宮の収縮は当初15分に1回程度であったが、徐々にその間隔は短縮しつつある。胎児は週数相当の発育を示しており、特別な異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球401万、Hb12.0g/dl、Ht36%、白血球16,400、血小板25万。CRP6.9mg/dl。子宮頸管粘液中顆粒球エラスターゼ4.4μg/ml(基準1.6以下)。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 子宮頚管炎、切迫早産
- 絨毛膜羊膜炎疑い
- 症状が出現していないので(顕性絨毛膜羊膜炎ではない)、抗菌薬で病原体の制圧を図りつつ切迫早産を予防すべく子宮収縮抑制薬を投与する。
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[★]
- 51歳の女性。不眠と緊張感とを主訴に来院した。2か目前、自転車で横断歩道の中ほどまで来たとき車にはねられた。同時にはねられた人が意識を失い頭から血を流しているのを見た。1週間入院したが、打撲だけで幸運だったと言われた。退院後3週ほどして、横断歩道を渡りかけたとき、急に恐怖感がよみがえった。それ以来、物音にビクッとし、何かの拍子に事故の場面が思い浮かぶようになった。
- なかなか寝付けず、事故の夢で目が覚めることがある。日中も緊張感が続き、時々動悸がしたり、体が汗ばんだりする。体調がすぐれない。なんとなくやる気がない。横断歩道が怖くて渡れなくなり困っている。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G003]←[国試_101]→[101G005]
[★]
- 英
- social phobia, social phobia
- 同
- (アメリカ精神医学会)社会不安障害, social anxiety disorder, SAD
- 関
- 社会恐怖。(ICD-10 F40)恐怖症性不安障害、神経症性障害
ICD-10
疫学
- 生涯有病率 0.36-10.8%
- 女性が男性の2倍以上らしい
- 20歳代後半で好発
臨床的特徴
- 羞恥恐怖性
- 状況依存性
- 不安喚起性
- 身体表出性
- 性格起因性
- 現実回避性
参考
国試
- 105F004:「人前では緊張して思うように話ができない」
- 101G003
- 100D021:10歳ころから、人前で食事をしたり、話をしたりするのが極端に苦手になった。就職してからは、周囲から見られているようで、電車での通勤が辛かったと言う。