- 英
- sinusitis ← 静脈洞炎の意味もある
- 関
- 副鼻腔
分類
副鼻腔炎を合併しやすい慢性気道感染症 YN.I-74
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/07/29 01:15:52」(JST)
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副鼻腔炎(ふくびくうえん)は、副鼻腔に炎症がおきる病気。慢性の副鼻腔炎の俗称は蓄膿症(ちくのうしょう)。
左側副鼻腔(上顎洞)炎のレントゲン像。左(画像では向かって右)の透過性が低い(白く見える)ことから、液体(ここでは膿)が存在していると解釈できる。
副鼻腔炎のデータ |
ICD-10 |
J01(急性)
J32(慢性) |
統計 |
|
世界の有病者数 |
|
日本の患者数 |
|
学会 |
日本 |
日本耳鼻咽喉科学会 |
世界 |
|
この記事はウィキプロジェクトの雛形を用いています |
目次
- 1 定義(概念)
- 2 分類
- 2.1 急性副鼻腔炎
- 2.2 慢性副鼻腔炎
- 2.3 好酸球性副鼻腔炎
- 2.4 副鼻腔真菌症
- 3 原因
- 4 症状
- 5 合併症
- 6 検査
- 7 診断
- 8 治療
- 9 診療科
- 10 関連項目
- 11 参考文献
定義(概念)
鼻腔の周囲には、副鼻腔という粘膜に覆われた空洞が存在する。鼻腔の炎症は副鼻腔に波及することがあり、それを副鼻腔炎と呼ぶ。近年、副鼻腔炎診療の手引き(2007)[1]、急性鼻副鼻腔炎ガイドライン(2010)が発刊され、治療の効率化、診断精度の向上がなされている。
分類
急性副鼻腔炎
急性の風邪などによる鼻炎から発症するもの。
慢性副鼻腔炎
上記、急性、アレルギー性の副鼻腔炎が長引き、膿汁の副鼻腔内の貯留、炎症性の粘膜肥厚、骨格などにより副鼻腔に膿が溜まりやすいなどが原因で慢性的に炎症がおきているもの。
好酸球性副鼻腔炎
喘息に合併する副鼻腔炎のうち、多発する鼻茸(鼻ポリープ)を特徴とする物。 難治性であり、喘息を悪化させるとも言われている。
副鼻腔真菌症
副鼻腔(主に上顎洞)に真菌塊があり、炎症を起こす。効果的な薬物治療は確立されていない[要出典]。
原因
風邪などにより副鼻腔に炎症がおこる。また、炎症により発生した膿が自然孔より排泄されず溜まることにより慢性化する。さらに、溜まった膿により粘膜肥厚がおこり、膿の排泄がさらに困難となり悪循環となる。
症状
頭重感、頭痛、鼻汁、鼻づまり、副鼻腔付近の鈍痛 咳、喘息、咳喘息。
合併症
- 鼻茸
- (鼻性)頭蓋内合併症:脳膿瘍、髄膜炎、海綿静脈洞血栓症などが副鼻腔炎の増悪により引き起こされることがある
- 眼合併症:眼窩内膿瘍、視神経炎などによる視力障害が副鼻腔の炎症が眼の周囲に波及することにより引き起こされる
- 副鼻腔気管支症候群:副鼻腔炎に様々な気管支病変が合併することがある
- びまん性汎細気管支炎 : 本症がびまん性汎細気管支炎に先行することがある。
- カルタゲナー症候群 : 本症がカルタゲナー症候群の部分症であることがある。
検査
- ファイバースコープで鼻汁の状態や粘膜の腫れがないか鼻の中を見る。
- X線検査、コンピュータ断層撮影で副鼻腔中に膿が溜まっているかを確認する。
- 自然孔に消息子を挿入し、膿が存在することを確認する。
診断
- 症状と鼻内所見より副鼻腔炎と診断され、必要とされる際には下記の画像診断を追加する。
- 視診又はファイバースコープで副鼻腔からの膿を確認する。
治療
保存療法
- 抗生物質による、細菌除去。(クラリスロマイシンの少量長期服用)
- 蛋白分解酵素で、膿を排泄しやすくする。
- 消炎鎮痛剤で、炎症、痛みを抑える。
- ネブライザー治療
手術
- 鼻内内視鏡手術;現在では、内視鏡による手術がほとんどである。
- 前頭洞手術;前頭洞の病変に対しては現在でも外切開による治療が行われることがある。
- 上顎洞根本術;過去には行われていたが、現在は副鼻腔炎に対して行われる事はない。
東洋療法
- 鍼灸;顔の正面中央の髪の生え際から少し上にある上星穴(鬼堂穴、明堂穴、神堂穴)というツボは、副鼻腔炎に効くとされている[2]。また、眉と眉の間にある印堂穴というツボは頭痛、不眠、高血圧、鼻づまり、鼻水、鼻炎、めまいなどに効くとされている[3]。
診療科
関連項目
参考文献
- 鼻副鼻腔炎の病態と臨床―分子医学から内視鏡・レーザー治療まで(金原出版、ISBN 4307370430)
- 切開しないで治す蓄膿症―慢性副鼻腔炎の内視鏡手術(春名真一著、保健同人社、ISBN 4832704168)
- ^ 副鼻腔炎診療の手引き, 日本鼻科学会, 金原出版, 2007/09, ISBN 978-4307370875
- ^ 上星穴-颈部 面部穴位图
- ^ 印堂穴-人体穴道图谱
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 内視鏡下鼻・副鼻腔手術の進歩と適応拡大 (特集 最新の鼻・副鼻腔疾患診療)
- 好酸球性副鼻腔炎の病態と治療 (特集 最新の鼻・副鼻腔疾患診療)
Related Links
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- 慢性副鼻腔炎[蓄膿症]とは、副鼻腔に慢性の炎症を起こす疾患のことで、俗に蓄膿[ちくのう]症と呼ばれていた病気です。持続性の鼻づまり、頭痛、嗅覚障害が出現します。
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[★]
- 次の文を読み、33、34の同いに答えよ。
- 62歳の女性。呼吸困難のため搬入された。
- 現病歴 朝食前の散歩中に誤って転倒し右腰部を打撲した。帰宅後、痛みが強くなったためアスピリン製剤を内服した。それまでアスピリン製剤を服用したことはなかった。その後、次第に息苦しさを感じるようになり、立っていられなくなったため救急車を要請した。
- 既往歴 小児期に副鼻腔炎。
- 生活歴 飲酒は機会飲酒。
- 豪族歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長152cm、体重50kg。体温36.8℃。呼吸数18/分、呼気の延長を認める。脈拍108/分、整。血圧128/82mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)86%。心音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫はなく、皮膚の色調に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105H032]←[国試_105]→[105H034]
[★]
- 次の文を読み、33、34の同いに答えよ。
- 62歳の女性。呼吸困難のため搬入された。
- 現病歴 朝食前の散歩中に誤って転倒し右腰部を打撲した。帰宅後、痛みが強くなったためアスピリン製剤を内服した。それまでアスピリン製剤を服用したことはなかった。その後、次第に息苦しさを感じるようになり、立っていられなくなったため救急車を要請した。
- 既往歴 小児期に副鼻腔炎。
- 生活歴 飲酒は機会飲酒。
- 豪族歴 特記すべきことはない。
- 現症 意識は清明。身長152cm、体重50kg。体温36.8℃。呼吸数18/分、呼気の延長を認める。脈拍108/分、整。血圧128/82mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)86%。心音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に浮腫はなく、皮膚の色調に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105H033]←[国試_105]→[105H035]
[★]
- 28歳の女性。激しい頭痛を主訴に来院した。19歳ころから拍動性の右側の頭痛を自覚している。頭痛は嘔吐を伴い、吐き終わると少し楽になると言う。頭痛持続中は強い光と大きな音とがつらく、暗い部屋でじっとしていることが多かった。大学生のころには頭痛は定期試験が終了した後などに限られていたが、卒業後就職したころから週に1回は出現するようになり、欠勤することが多い。最近は、月経開始2日前から開始2日後にかけて激しい頭痛が出現している。頭痛出現に先行する症状は特にない。神経学的所見に異常はない。母親にも同様の頭痛がある。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102F022]←[国試_102]→[102F024]
[★]
- 61歳の女性。頭痛と嘔吐とを主訴に来院した。1週前から頭痛と嘔吐とがあり, 2日前から38℃台の発熱も加わった。既往歴に副鼻腔炎がある。来院時の意識レベルはJCS I-2。右半身の運動感覚障害、失算および失書を認める。頭部MRIの拡散強調横断像(別冊No.6A)と造影T1強調矢状断像(別冊No.6B)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I041]←[国試_105]→[105I043]
[★]
- 65歳の女性。2か月前から続く咳嗽を主訴に来院した。痰は伴わず、胸やけがあり、鼻汁と鼻閉とが時々ある。喫煙歴はない。身体所見に異常を認めない。3か月前の健康診査での胸部エックス線写真は正常である。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H024]←[国試_101]→[101H026]
[★]
- いびきが診断の手掛かりになるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101F021]←[国試_101]→[101F023]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D077]←[国試_099]→[099D079]
[★]
[★]
- 英
- fever of unknown origin FUO
- 同
- 原因不明熱
- 関
- 発熱、体温
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
定義
- 3週間以上の発熱。38.3℃以上、1週間の入院精査でも原因不明
鑑別疾患
3大疾患
- 1. 感染症(深部腫瘍、心内膜炎、結核、寄生虫、腸チフスなど)
- 2. 悪性疾患(悪性リンパ腫、白血病など)
- 3. 膠原病(血管炎、側頭動脈炎、成人still病など)
- 4. その他:薬剤性など
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
- (各種病原体)感染性心内膜炎、骨髄炎、伝染性単核球症、副鼻腔炎、齲歯
- (細菌)結核、腸チフス、リケッチア感染症
- (ウイルス)HIV感染症、サイトメガロウイルス感染症
- (真菌)ニューモシスチス肺炎、クリプトコッカス症
- (寄生虫)マラリア
- UCSF.44
- 感染症26%, 腫瘍13%, 非感染性炎症疾患24%
- 感染症:背臥位結核、心内膜炎、膿瘍(肝臓、脾臓、腎臓、後腹膜、骨、脳、耳、脊椎)、HIV感染症、サイトメガロウイルス感染症、カンジダ感染症、その他(尿路感染症、副鼻腔、骨髄炎)、入院患者(尿路感染、カテーテル感染症、偽膜性腸炎、褥瘡、蜂窩織炎)
- 腫瘍:悪性リンパ腫、白血病、腎細胞癌、肝癌、心房粘液腫、VAHS(ウイルス関連性血球貪食症候群)、LAHS(リンパ腫関連性血球貪食症候群)
- 非感染性炎症疾患:成人スティル病、SLE(全身性エリテマトーデス)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)/多発性結節性動脈周囲炎(PN)/高安病、側頭動脈炎、リウマチ性多発筋痛症、サルコイドーシス、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
- その他:薬剤熱、詐熱、肺塞栓症/深部静脈血栓症、脊椎損傷/頭蓋内疾患、副腎機能不全/甲状腺機能亢進症、家族性地中海熱、組織球性壊死性リンパ節炎(菊地病)
- 感染症専門医テキスト 第1部 解説編 p.53
- 不明熱の最終診断
診断
|
診断診断例 n=192
|
早期診断例 n=67
|
中期診断例 n=38
|
後期診断例 n=87
|
感染症
|
|
57(29.7)
|
25(37.3)
|
12(31.6)
|
20(23.0)
|
細菌性
|
|
43
|
1.8
|
8
|
17
|
心内膜炎
|
11
|
9
|
1
|
1
|
結核
|
8
|
0
|
0
|
8
|
尿跨感染症(1)
|
6
|
3
|
1
|
2
|
腹腔内膿瘍
|
5
|
2
|
2
|
1
|
骨・関節感染
|
4
|
2
|
1
|
1
|
その他の細菌感染
|
9
|
2
|
3
|
4
|
ウイルス性
|
|
10
|
5
|
3
|
2
|
CMV
|
6
|
2
|
3
|
1
|
EpsteinーBarrウイルス
|
3
|
3
|
0
|
0
|
HIV
|
1
|
0
|
0
|
1
|
寄生虫性(2)
|
|
4
|
2
|
1
|
1
|
悪性新生物
|
|
29(15.1)
|
5(7.5)
|
6(15.8)
|
18(20.7)
|
血液疾患
|
|
22
|
2
|
6
|
14
|
非Hodgkinリンパ腫
|
9
|
0
|
2
|
7
|
Hodgkin病
|
5
|
1
|
1
|
3
|
白血病
|
6
|
0
|
3
|
3
|
血管免疫芽球性リンパ酔症
|
2
|
1
|
0
|
1
|
固形癌
|
|
7
|
3
|
0
|
4
|
腺癌
|
5
|
2
|
0
|
3
|
その他(3)
|
2
|
1
|
0
|
1
|
非感染性炎症性疾患
|
|
68(35.4)
|
22(32.8)
|
.6)
|
34(39.1)
|
結合織疾患
|
|
35
|
15
|
6
|
14
|
成人Still病
|
18
|
5
|
4
|
9
|
SLE
|
8
|
5
|
1
|
2
|
リウマチ性多発性筋痛症
|
3
|
3
|
0
|
0
|
関節リウマチ
|
2
|
0
|
0
|
2
|
Sjogren症候群
|
2
|
1
|
0
|
1
|
その他(4)
|
2
|
1
|
1
|
0
|
血管炎症候群
|
|
19
|
5
|
3
|
11
|
巨細胞性動脈炎
|
11
|
4
|
3
|
4
|
Wegener肉芽腫症
|
2
|
1
|
0
|
1
|
結節性多発性動脈炎
|
2
|
0
|
0
|
2
|
その他(5)
|
4
|
0
|
0
|
4
|
肉芽腫性疾患
|
|
14
|
2
|
3
|
9
|
サルコイドーシス
|
10
|
0
|
2
|
8
|
Crohn病
|
4
|
2
|
1
|
1
|
その他
|
|
39(18.1)
|
15(22.4)
|
8(21.1)
|
15(17.2)
|
亜急性甲状腺炎
|
6
|
3
|
1
|
2
|
Addison病
|
2
|
0
|
1
|
1
|
心筋梗塞後症候群
|
2
|
1
|
0
|
1
|
肺動脈塞栓症
|
2
|
1
|
0
|
1
|
習慣性高体温症
|
11
|
6
|
3
|
2
|
薬剤熱
|
4
|
3
|
0
|
1
|
詐熱
|
1
|
1
|
0
|
0
|
その他(6)
|
10
|
0
|
3
|
7
|
- 数値は症例数で( )内は比率. %表示
- 1) 膿瘍を除く実質感染
- 2) マラリア(2例)、ジアルジア症、トリパノソーマ症を含む
- 3) germinoma, hypernephromaを含む
- 4) Reiter症候群, 多発性筋炎を含む
- 5) Behcet病, Schönlein-Henoch紫斑病, Schnitzler症候群, 分類不能型血管炎を含む
- 6) Sweet症候群, 原発性硬化性胆管炎, アルコール性肝炎, 出血を伴う巨大肝血管腫, 間質性肺炎, 特発性胸膜心膜炎, 特発性好酸球増多症候群, リンパ節の炎症性偽腫瘍, 後腹膜線維症, 線状IgA水疱症
- (Vanderschueren S. Knockaert D. et al. : From prolonged febrile illness to fever of unknown origin: the challenge continues. Arch Intern Med. 2003 : 163 : 1033-1041)
診断
問診
- 既往歴、家族歴、職業歴、旅行歴、薬剤歴、sick contact、動物との接触、同性とのまたはハイリスクな性的接触の有無、現病歴と発熱パターン、輸血歴
診察
- リンパ節腫脹、肝脾腫、心雑音、圧痛
- 培養
- 胸部XP
- 抗核抗体,C3,C4,RF,赤沈
- 抗HIVコウタイ
- 皮膚生検
- ツベルクリン反応/クオンティフェロン
- 腹部エコー
- 造影CT
- 心エコー:心内膜炎を最も疑えば経食道心エコーを。
- ガリウムシンチ
- 骨髄生検
- 腰椎穿刺
- 頭部CT
- 大腸ファイバー
- 肝生検
[★]
- 英
- antibacterial drug, antibacterial
- 関
- 抗生剤、薬理学、抗菌薬一覧、抗細菌薬
- first aid step 1 2006 p.165
定義
- 細菌/微生物に静菌作用、殺菌作用を示す物質。結果として、人において病原性を除去する目的で使用される。
- このうち、微生物によって産生される物質を抗生物質と呼ぶ
作用機序による分類
- first aid step 1 2006 p.165
|
Mechanism of action
|
Drugs
|
1
|
Block cell wall synthesis by inhibition of peptidoglycan cross-linking
|
penicillin, ampicillin, ticarcillin, piperacillin, imipenem, aztreonam, cephalosporins
|
2
|
Block peptidoglycan synthesis
|
bacitracin, vancomycin, cycloserine
|
3
|
Disrupt bacterial/fungal cell membranes
|
polymyxins
|
4
|
Disrupt fungal cell membranes
|
amphotericin B, nystatin, fluconazole/azoles
|
5
|
Block nucleotide synthesis
|
sulfonamides, trimethoprim
|
6
|
Block DNA topoisomerases
|
quinolones
|
7
|
Block mRNA synthesis
|
rifampin
|
8
|
Block protein synthesis at 50S ribosomal subunit
|
chloramphenicol, erythromycin/macrolides, lincomycin, clindamycin, streptogramins (quinupristin, dalfopristin), linezolid
|
9
|
Block protein synthesis at 30S ribosomal subunit
|
aminoglycosides, tetracyclines, spectinomycin ATuSi → あつし
|
薬物動態
- 濃度依存性:アミノグリコシド系抗菌薬、ニューロキノロン系抗菌薬
- 時間依存性:βラクタム系抗菌薬
治療期間
小児
- 尾内一信 ; 第 39 回日本小児感染症学会教育講演 2 小児感染症の抗菌薬療法 -耐性菌時代の適正使用-
感染臓器・臨床診断
|
原因菌
|
投与期間(抗菌薬)
|
髄膜炎
|
インフルエンザ菌
|
7-10日
|
肺炎球菌
|
10-14日
|
髄膜炎菌
|
7-10日
|
GBS,腸内細菌,リステリア
|
21日
|
中耳炎
|
<2 歳
|
10日
|
2 歳≦
|
5-7日
|
咽頭炎
|
A 群連鎖球菌
|
10日(ペニシリン系薬)
|
5日(セフェム系薬)
|
肺炎
|
肺炎球菌,インフルエンザ菌
|
解熱後3-4日
|
黄色ブドウ球菌
|
3-4週間
|
マイコプラズマ,クラミジア
|
10-21日
|
腎臓、膀胱炎、腎盂腎炎
|
大腸菌,プロテウス,腸球菌
|
3日
|
14日
|
骨髄炎
|
黄色ブドウ球菌
|
21日
|
連鎖球菌,インフルエンザ菌
|
14日
|
主要な感染症の抗菌薬投与期間
- 感染レジマニュ p.27
ソース不明
妊婦に避けるべき抗菌薬
- Antibiotics to avoid in pregnancy
- Sulfonamides––kernicterus.
- Aminoglycosides––ototoxicity.
- Fluoroquinolones––cartilage damage.
- Erythromycin––acute cholestatic hepatitis in mom
- (and clarithromycin––embryotoxic).
- Metronidazole––mutagenesis.
- Tetracyclines––discolored teeth, inhibition of bone growth.
- Ribavirin (antiviral)––teratogenic.
- Griseofulvin (antifungal)––teratogenic.
- Chloramphenicol––“gray baby.”
- SAFE Moms Take Really Good Care.
使っても良い
- YN.H-24
参考
- まとまっていてよい
- http://www.antibiotic-books.jp
[★]
- 44歳 女性
- 主訴:頭痛
- 現病歴:前年より頭痛が続いていた。頭痛が増強してきたたため、当院受診となった。
- なお頭痛は両側性であり、夜に向かって増悪し、視覚障害、または嘔気は伴わない。その他に食欲減退と早朝覚醒を伴う睡眠障害がある。
- 嗜好歴:喫煙 15/day、飲酒 15units/week (350mlの缶ビール 10本)
- 社会歴:パートタイムのoffice cleaner。離婚している。2人の子供(10歳と12歳)の世話をしている。
- 家族歴:母が脳腫瘍で死亡。
- 既往歴:皮疹と過敏性腸症候群(当時はそれ以外になにも問題なかった)
- 服用薬:頭痛に対してパラセタモールかイブプロフェン
- 身体所見 examination
- 全身:引きこもっているように見える(withdrawn)。
- 脈拍:74/分、整。血圧:118/76 mmHg。
- システミックレビュー:心血管系、呼吸器系・消化器系、胸部および網内系は正常。神経学所見は正常。眼底所見は正常
- Q1. 診断は?
- Q2. 鑑別診断は?
- Q3. 管理方法は?
-
- ■鑑別診断
- 片頭痛 問診:(典型例では)眼症状に続く片側性、拍動性の頭痛で、悪心・嘔吐もあり、数時間持続。家族歴。
- 群発頭痛 問診:眼窩の激烈な痛み(行動不能になる程度)。
- 占拠病変による頭痛
- その他
- 副鼻腔炎 問診:頭重感、鼻汁の有無、発熱。診察:上顎洞・前頭洞の圧痛を触診、扁桃腺視診、頚部リンパ節触診
- 歯牙障害 歯科コンサルト
- 頚椎症 加齢による退行性変性を考慮しつつ、頚部の可動制限、疼痛、凝り感を問診。単純X線、MRIで診断。
- 緑内障 問診:視野。検査:視力、眼圧、視野、視神経乳頭形態、隅角検査
- 外傷後頭痛 外傷の既往歴、頭皮の視診
- □unit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- □350ml アルコール5%
- 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- withdrawn
- v.
- withdrawのpp.
- adj.
- 1.(人が)引きこもった、内にこもった、世間と交わらない
- She looks withdrawn.
- 2.人里離れた、遠くにある
- 3.(商品などが市場から)回収された
- 4.(競争などから)撤退した
- reticuloendothelial system
- 細網内皮系 = 網内系
- dental disorder 歯牙障害
- bereavement
- n.
- 死別
- sneezing
[★]
- ラ
- Streptococcus pneumoniae
- 同
- 肺炎球菌、肺炎レンサ球菌、肺炎連鎖球菌、肺炎双球菌、ストレプトコッカス・ニューモニエ
- 関
- 連鎖球菌
- first aid step1 2006 p.134,138
細菌学
- グラム陽性球菌
- 西洋槍(ランセット)型の双球菌
- α溶血性。ランスフィールド分類には分類されない
- オプトヒン感受性
- 自己融解 autolysis ← 培養しすぎに注意
- 中心部の陥凹した集落
- 莢膜多糖体を有する ← 抗食菌作用(C3bの付着に抵抗する)
- IgA proteaseを分泌
- 健常人の5-250%の気道に存在するが莢膜がない弱毒の株
感染症
-
易感染性宿主
- 2歳以下の乳幼児や老人で重症化しやすい
- 脾臓を受けた患者、急性骨髄性白血病、骨髄移植、HIV感染症で発症しやすい
most common cause of:
MOPS are Most OPtochin Sensitive
診断
- 臨床像から疑い、胸部X線、喀痰のグラム染色、尿中抗原を行う。グラム染色と尿中抗原が陽性であれば特異的な治療を開始する。 (IRE.1010)
- (経験的治療の前に?)診断及び感受性検査のために喀痰培養、血液培養検査を行う。
参考
USMLE
[★]
- 英
- anaerobic bacterium anaerobic bacteria, anaerobe anaerobes, anaerobic bacteria
- ラ
- anaerobie
- 関
- 細菌、好気性菌。嫌気性培養法
概念
- 酸素の存在しないところで増殖する細菌。
- 酸素が存在していても酸化還元電位(Eh)が低い状態では増殖可能 → 還元的な環境(人体でいうと腸管、膿瘍などの閉鎖環境)
- 発酵によりエネルギーを得ている。
- 酸素、酸化物、および過酸化物をハンドリングする酵素を持たない:シトクロム系酵素、カタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ
分類
臨床
嫌気性菌感染を考慮すべき病態、疾患
嫌気性菌をカバーする抗菌薬
[★]
- 英
- chronic invasive Aspergillus sinusitis
- 関
- アスペルギルス性副鼻腔炎 Aspergillus sinusitis、アスペルギルス症
[★]
- 英
- Aspergillus sinusitis
- 関
- allergic Aspergillus sinusitis AAS
[★]
- 英
- unilateral sinusitis
- 関
- 副鼻腔炎
[★]
- 英
- rhinosinusitis
- 関
- 副鼻腔炎
[★]
- 英
- paranasal sinus
- ラ
- sinus paranasalis, sinus paranasales
- 関
- [[]]
副鼻腔
- 090108II
臨床関連
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- nasal cavity (Z)
- ラ
- cavum nasi
[★]
- 英
- paranasal
- 関
- 鼻傍