- 英
- inspection
WordNet
- a formal or official examination; "the platoon stood ready for review"; "we had to wait for the inspection before we could use the elevator" (同)review
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- 検査,点検;視察
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/19 22:11:23」(JST)
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診察(しんさつ)とは、医師・歯科医師が患者の病状を判断するために、質問をしたり体を調べたりすること。医療行為の一つであり、医師と歯科医師以外の医療従事者は行うことができない。
診察や検査の結果をもとに医師・歯科医師は診断を行い、治療方針を決定する。
目次
- 1 診察の内容
- 1.1 医療面接
- 1.2 身体所見
- 1.2.1 視診
- 1.2.2 聴診
- 1.2.3 触診
- 1.2.4 打診
- 1.3 その他
- 2 東洋医学の診察(四診)
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
診察の内容
1978年発刊の吉利和の内科診断学テキストには、武内重五郎編集の内科診断学とちがって、診察の定義を記述している項目がある。それには、臨床検査・レントゲン検査等も診察の項目に入っている。従って、医師が、自分自身が裸の状態で指と耳と目等の五感によってだけでする行為が診察ではなく、体温計・聴診器・舌圧子・血圧計・ハンマー・音叉・眼底鏡・検尿テストテープ・顕微鏡・遠沈器等の比較的安価な診断機器を使用して診察することは、狭義の診察の前提となっている。但し、最先端の4D超音波診断装置乃至、PET,MRI,MDCT(Flat Panel 274列 CT) と言った超高額診断機器を使用しないで診察・診断することに限定すべきでもないという意見も多い。診察には、下記の内容が含まれる。なお、医科と歯科では、それほど診察の仕方が違うわけではなく、共に初診における患者の情報把握の為に重要な医療行為であり、保険点数の算定対象である。
医療面接
医療面接は、通常診察の最初に行われる。医師・歯科医師はまず患者の訴えを聞き、その後必要な情報を聞き出すために質問を加える。
医師・歯科医師に症状を伝えるときのポイントは「いつから、どんなきっかけで症状が出現しそれはどれくらい続いたか、どうしたら症状が楽になるか、その際に一緒に出たほかの症状はないか、その後どんなときにどれくらいの頻度で症状があり、現在まで症状に変化があるかどうか」を正確に伝えることである。服用している薬があれば、必ず現物を持参する(薬局から出される薬剤の説明書があれば、それも有用である)。
医療面接で得られた情報は以下のように分類され記録される。
- 主訴
- 患者の主たる訴え、症状。
- 現病歴
- 発症のきっかけから現在に至るまでの経過。
- 既往歴
- これまでにかかったことがある病気、けが。手術歴や輸血歴、アレルギーの有無は特に大切である。
- 薬剤歴
- 現在服用中の薬、健康食品など。またこれまでに薬剤で副作用を起こしたことがあるかどうか。
- 家族歴
- 配偶者や血縁者がかかったことがある病気。
- 生活歴
- 喫煙、飲酒習慣など。
- 職業歴
- これまでに経験した職業。
- 渡航歴
- 最近の(特に外国への)旅行の有無。その土地に特有の感染症などを疑うきっかけになる。
- 動物飼育歴
- 人畜共通感染症やアレルギー疾患を考慮するうえで必要となる。
身体所見
医師が五感を用いて患者の異常の有無を調べる方法。理学所見ともいうが、これは英語の 'physical examination' に対する誤訳である。
視診
視診は、目で見て異常がないか調べる。診察室へ入るときの歩き方、表情から始まり、体格、栄養状態、皮膚の色・つや、腫れ、変形、皮疹の有無、粘膜の状態などが観察される。
聴診
聴診は、聴診器で音を聞いて異常がないか調べる。心音、呼吸音、腸管蠕動音などが聴取される。
触診
触診は、手で触って異常がないか調べる。手触り、温度、硬さ、弾力、腫瘤の有無、圧痛の有無など、様々な所見がとられる。
打診
打診は、手や器具でたたいて調べる。胸部を指でたたいて反響音を確かめたり、関節の近くをハンマーでたたいて反射を確かめたりする。1761年オーストリアのレオポルト・アウエンブルッガー医師が発見した直接打診法(体表を直接叩く方法)と間接打診法(体表の上に手または打診板を置いて、その上から叩く方法)がある。また、打診した際の打診音の種類は以下のようになる。
- 清音(共鳴音)
- 大きい音で澄んだ音、正常肺野で聴かれる。
- 絶対的濁音
- 心臓が直接、前胸壁に接している部分で聴取される。
- 比較的濁音
- 心臓の一部が肺に覆われている部分で聴取される。
- 平坦音
- 大腿部などで聴取される。
- 濁音
- 小さい音、肝臓や心臓などの実質臓器で聴かれる。無気肺、胸水、腹水、胸膜炎、心嚢液貯留などが考えられる。
- 鼓音
- 大きい音で太鼓様の音、胃や腸管などで聴かれる。空洞、嚢胞、気胸、肺気腫などが考えられる。
- 過共鳴音(共鳴亢進音)
- 鼓音の別名。気胸、肺気腫などで聞かれる。
- 猫音
- 心臓弁膜症で聴取される。
- コマ音
- 頚静脈で聴取される静脈音。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、鉄欠乏性貧血などの高い貧血などで聴取される。
その他
専門科によっては眼底検査、内診、神経学的所見など特殊な診察が行われる。
東洋医学の診察(四診)
四診とは望診、聞診、問診、切診から成る東洋医学独特の診察方法である。現在では経絡治療をおこなう鍼灸師(はり師、きゅう師)が使う診察法。漢方薬を扱う湯液家(薬剤師)は法律上切診はできない。
- 望診とは体型、皮膚の色、光沢等を視て診察する方法(舌診も望診に含まれる)
- 聞診とは声の状態や体臭を嗅いで診察する方法
- 問診とは病理に関連した病証を問うて診察する方法
- 切診とは患者に触れて診察する方法(脈診、腹診、背診、経絡触診、察診)
参考文献
関連項目
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- 医療行為
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外部リンク
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Japanese Journal
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- 服部 惣一,小山 稔,大内 洋
- 超音波医学 42(1), 29-42, 2015
- … 構造の把握のみならず,リアルタイムで動的な評価を可能とするツールである.本稿ではこのツールがリハビリテーションにおいてどのような場面で応用可能かを提示する.リハビリテーションの領域では,視診,触診,経験に頼った評価が主流である.運動器エコーは,これらの項目を補完する新たな指標の一つとなり得る.それによって筋力強化の効果判定や,病的な構造や動作の同定といったリスク管理がより正 …
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- 肛門外に脱出した直腸villous tumorの1例
- 武藤 桃太郎,稲葉 聡,矢吹 英彦
- 日本大腸肛門病学会雑誌 68(1), 29-33, 2015
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- 48歳の女性。乳がん検診で異常を指摘され来院した。視診で異常を認めない。触診で右乳房上外側領域に2cm大の腫瘤を認める。マンモグラフィ(別冊No.15)を別に示す。
- まず行うのはどれか。
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※国試ナビ4※ [104D043]←[国試_104]→[104D045]
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※国試ナビ4※ [103H008]←[国試_103]→[103H010]
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※国試ナビ4※ [097E017]←[国試_097]→[097E019]
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※国試ナビ4※ [104I009]←[国試_104]→[104I011]
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- 44歳 女性
- 主訴:頭痛
- 現病歴:前年より頭痛が続いていた。頭痛が増強してきたたため、当院受診となった。
- なお頭痛は両側性であり、夜に向かって増悪し、視覚障害、または嘔気は伴わない。その他に食欲減退と早朝覚醒を伴う睡眠障害がある。
- 嗜好歴:喫煙 15/day、飲酒 15units/week (350mlの缶ビール 10本)
- 社会歴:パートタイムのoffice cleaner。離婚している。2人の子供(10歳と12歳)の世話をしている。
- 家族歴:母が脳腫瘍で死亡。
- 既往歴:皮疹と過敏性腸症候群(当時はそれ以外になにも問題なかった)
- 服用薬:頭痛に対してパラセタモールかイブプロフェン
- 身体所見 examination
- 全身:引きこもっているように見える(withdrawn)。
- 脈拍:74/分、整。血圧:118/76 mmHg。
- システミックレビュー:心血管系、呼吸器系・消化器系、胸部および網内系は正常。神経学所見は正常。眼底所見は正常
- Q1. 診断は?
- Q2. 鑑別診断は?
- Q3. 管理方法は?
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- ■鑑別診断
- 片頭痛 問診:(典型例では)眼症状に続く片側性、拍動性の頭痛で、悪心・嘔吐もあり、数時間持続。家族歴。
- 群発頭痛 問診:眼窩の激烈な痛み(行動不能になる程度)。
- 占拠病変による頭痛
- その他
- 副鼻腔炎 問診:頭重感、鼻汁の有無、発熱。診察:上顎洞・前頭洞の圧痛を触診、扁桃腺視診、頚部リンパ節触診
- 歯牙障害 歯科コンサルト
- 頚椎症 加齢による退行性変性を考慮しつつ、頚部の可動制限、疼痛、凝り感を問診。単純X線、MRIで診断。
- 緑内障 問診:視野。検査:視力、眼圧、視野、視神経乳頭形態、隅角検査
- 外傷後頭痛 外傷の既往歴、頭皮の視診
- □unit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- □350ml アルコール5%
- 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- withdrawn
- v.
- withdrawのpp.
- adj.
- 1.(人が)引きこもった、内にこもった、世間と交わらない
- She looks withdrawn.
- 2.人里離れた、遠くにある
- 3.(商品などが市場から)回収された
- 4.(競争などから)撤退した
- reticuloendothelial system
- 細網内皮系 = 網内系
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