- 英
- nasal cavity (Z)
- ラ
- cavum nasi
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/16 04:43:55」(JST)
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鼻腔(びこう、医学用語:びくう)とは、鼻の穴(鼻孔)の内で、外鼻孔から内鼻孔までの空隙を指す。鼻中隔によって左右の2室に分けられ、呼気の通り道となる。
ヒトの鼻腔は一般的に思われているより、縦長の空間である。中には、上甲介、中甲介、下甲介という整流板が存在する。機能としては、発声時の共鳴作用、吸気の加湿、加温等があげられる。
鼻腔の内部には鼻毛が密生しており、外気の粉塵をからめ取るフィルターの役割を果たしている。
鼻腔の疾患
- 鼻血
- 鼻茸
- 副鼻腔炎
- 前頭洞蓄膿症
- 真菌性鼻炎
- 細菌性鼻炎
- 外鼻孔狭窄
関連項目
呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
|
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
|
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
|
呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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UpToDate Contents
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- 1. 鼻症状の原因:概要 etiologies of nasal symptoms an overview
- 2. 小児における鼻の外傷および骨折 nasal trauma and fractures in children
- 3. 鼻閉塞の臨床症状、診断、および治療 clinical presentation diagnosis and treatment of nasal obstruction
- 4. 慢性副鼻腔炎の内科的管理 medical management of chronic rhinosinusitis
- 5. 鼻腔の腫瘍 tumors of the nasal cavity
Japanese Journal
- 鼻腔原発血管肉腫の1例 (第106回成医会青戸支部例会)
- 顕微鏡手術における神経内視鏡の役割 : 神経内視鏡と顕微鏡の使い分けの現状分析を中心に(<特集>神経内視鏡の進歩)
- 小野 成紀,石田 穣治,安原 隆雄,黒住 和彦,市川 智継,伊達 勲
- 脳神経外科ジャーナル 20(10), 716-724, 2011-10-20
- … 術,経蝶形骨洞手術において内視鏡の併用手術は年々増加していた.また,昨年から経鼻的経蝶形骨洞手術に関しては神経内視鏡単独でのアプローチを行っており,内視鏡の比重が顕微鏡に取って代わった.ただし,鼻腔内操作などのトルコ鞍底部までのアプローチや止血操作に関しては,顕微鏡による立体的かつ高解像度の詳細な観察や,止血器具などの挿入のしやすさなどの点で依然顕微鏡の重要性も再認識させられる症例も …
- NAID 110008750595
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 鼻腔の用語解説 - 顔面の中央,鼻の背面,頭蓋の前部にある空洞。前方は外鼻孔によって外界に通じ,後方は後鼻孔によって咽頭に通じている。鼻前庭は軟骨性の鼻骨格,その奥の固有鼻腔は骨 ...
- 鼻の中は、 大きく鼻腔(びくう)と副鼻腔(ふくびくう)から構成されています。 鼻腔は鼻中隔(びちゅうかく)によって左右に分けられています。 左右それぞれには、 側壁から通常3つの骨が張り出しており、 上から上鼻甲介 ...
- スリービー・サイエンティフィック|鼻腔と副鼻腔の模型。上顎洞,篩骨洞,前頭洞,蝶形骨洞といった副鼻腔,粘膜下の動脈,嗅神経なども表示。ネット通信販売可能。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
バクトロバン鼻腔用軟膏2%
組成
成分・含量
- 1g中日局ムピロシンカルシウム水和物20mg(力価)含有
添加物
- 白色ワセリン、アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
禁忌
効能または効果
適応菌種
- ムピロシンに感性のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
適応症
- 次の患者及び個人の保菌する鼻腔内のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の除菌
- MRSA感染症発症の危険性の高い免疫機能の低下状態にある患者(易感染患者)
- 易感染患者から隔離することが困難な入院患者
- 易感染患者に接する医療従事者
- 通常、適量を1日3回鼻腔内に塗布する。
- 使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、必要な最小限の期間(3日間程度)の投与にとどめ、漫然と長期にわたり投与しないこと。
慎重投与
- 鼻腔内に損傷部位のある者
- アレルギー疾患の既往歴のある者
薬効薬理
抗菌作用3)
- ムピロシンは、MRSAに対し優れた抗菌力を発揮する。国内で臨床分離されたMRSA(519株)に対する90%最小発育阻止濃度(MIC90)は0.2μg/mLであり、すべての株が0.39μg/mL以下で発育を阻止された。
作用機序5)
- ムピロシンは、細菌の蛋白合成の初期段階において、イソロイシルtRNA合成酵素-イソロイシン-AMP複合体の生成を阻害する。その結果、ムピロシンは細菌のリボゾームにおけるペプチド合成を阻害し、細菌内での蛋白合成を抑制することによって抗菌活性を示す。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ムピロシンカルシウム水和物(Mupirocin Calcium Hydrate)
化学名
- Monocalcium bis[9-((2E)-4-{(2S,3R,4R,5S)-5-[(2S,3S,4S,5S)-2,3-epoxy-5-hydroxy-4-methylhexyl]-3,4-dihydroxy-3,4,5,6-tetrahydro-2H-pyran-2-yl}-3-methylbut-2-enoyloxy)nonanoate]dihydrate
分子式
分子量
性状
- 白色の粉末で、味は苦い。メタノールに溶けやすく、水又はエタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 30歳の男性。突然の呼吸困難を主訴に来院した。今朝から感冒様症状があり、市販薬の服用30分後から強い息切れが出現した。1年前から間欠的に夜間・早朝の息切れと咳とを自覚していた。胸部全体にwheezesを聴取する。来院後の治療によって症状は消失した。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 鼻腔の観察
- b. アスピリンの使用禁止
- c. 感冒時に別の市販薬投与
- d. 感冒時に同じ市販薬少量投与
- e. 血清抗アスペルギルス抗体測定
[正答]
※国試ナビ4※ [103D044]←[国試_103]→[103D046]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099A010]←[国試_099]→[099A012]
[★]
- 78歳の男性。 2週前からの頭痛と微熱とを主訴に来院した。 1週前から食べ物を噛んでいると顎が痛くなるので、柔らかいものを食べているという。体温37.5℃。呼吸数18/分。脈拍80/分、整。血圧138/ mmHg。右側頭部に圧痛を伴う索状物を触知する。
- この患者で留意すべき診察部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B045]←[国試_105]→[105B047]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105F007]←[国試_105]→[105F009]
[★]
- 英
- trigeminal nerve
- ラ
- nervus trigeminus
- 同
- CN V, fifth cranial nerve
- 関
- 脳神経。鰓弓
概念
核 (B.33)
- 三叉神経中脳路核
- 三叉神経主知覚核
- 三叉神経脊髄路核
支配
走行
枝
CN#
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一般感覚性
|
臓性感覚性
|
特殊感覚性
|
体性運動性
|
臓性運動性
|
鰓弓運動性
|
神経細胞(中枢神経外)
|
神経細胞(中脳)
|
神経細胞(橋)
|
神経細胞(延髄)
|
神経細胞(脊髄)
|
○-< 節後ニューロン
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頭蓋からの出口
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分布と機能
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V1
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眼神経
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○
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三叉神経節
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上眼窩裂
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角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚
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V2
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上顎神経
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○
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三叉神経節
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正円孔
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上唇を含む上顎部の顔の皮膚、上顎の歯、鼻粘膜、上顎洞、口蓋の感覚
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V3
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下顎神経
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○
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三叉神経節
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卵円孔
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下唇を含む下顎と顔の外側部の皮膚、下顎の歯、顎関節、口の粘膜、舌の2/3の感覚
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○
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○
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支配筋:咀嚼筋、顎舌骨筋、顎二腹筋の前腹、口蓋帆張筋、鼓膜張筋
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臨床関連
[★]
- 英
- ophthalmic nerve (KH)
- ラ
- nervus ophthalmicus
- 関
- ガッセル神経節
一般感覚性
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臓性感覚性
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特殊感覚性
|
体性運動性
|
臓性運動性
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鰓弓運動性
|
神経細胞(中枢神経外)
|
神経細胞(中脳)
|
神経細胞(橋)
|
神経細胞(延髄)
|
神経細胞(脊髄)
|
○-< 節後ニューロン
|
頭蓋からの出口
|
分布と機能
|
○
|
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|
|
三叉神経節
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|
上眼窩裂
|
角膜、前頭部、頭皮、眼瞼、鼻の皮膚、鼻腔と副鼻腔の粘膜からの感覚
|
[★]
- 英
- pterygopalatine ganglion (KH,B)
- ラ
- ganglion pterygopalatinum
- 同
- メッケル神経節 Meckel ganglion、蝶形口蓋神経節 sphenopalatine ganglion
枝 (KL.645)
[★]
- 英
- upper respiratory tract, upper airway
- 関
- 気道
概念
参考
[★]
- 英
- sphenoidal sinus (KL,Z)
- ラ
- sinus sphenoidalis
- 関
- 副鼻腔、鼻腔、篩骨洞
カテゴリ
副鼻腔>:副鼻腔
[★]
- 英
- mucocele of paranasal sinuses, mucous cyst of paranasal sinuses
[★]
- 英
- sinobronchitis
- 関
- 副鼻腔気管支症候群
[★]
- 英
- unilateral sinusitis
- 関
- 副鼻腔炎
[★]
- 英
- rhinosinusitis
- 関
- 副鼻腔炎
[★]
- 英
- cavity