Neisseria meningitidis
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/11 17:11:12」(JST)
[Wiki ja表示]
髄膜炎菌 |
Neisseria meningitidis
|
分類 |
ドメ
イン |
: |
真正細菌 Bacteria |
門 |
: |
プロテオバクテリア門
Proteobacteria |
綱 |
: |
βプロテオバクテリア綱
Beta Proteobacteria |
目 |
: |
ナイセリア目 Neisseriales |
科 |
: |
ナイセリア科 Neisseriaceae |
属 |
: |
ナイセリア属 Neisseria |
種 |
: |
髄膜炎菌 N. meningitidis |
|
学名 |
Neisseria meningitidis
Albrecht & Ghon 1901 |
髄膜炎菌(ずいまくえんきん、Neisseria meningitidis)とは、主に髄膜炎を生じる細菌。淋菌と同じナイセリア属のグラム陰性の双球菌。5度以下の低温では不活化(死滅)してしまう。治療にはペニシリン系抗生物質が有効。
髄膜炎はアフリカ・中東を中心に流行し、特にメッカへの巡礼(ハッジ)において流行することが多いため、参加する場合は接種が、ハッジ(大巡礼)では査証取得に必須、ウムラ(小巡礼)では推奨。アフリカでは髄膜炎ベルトと呼ばれるように、サハラ以南を中心に流行地帯がある。それ以外の地域も散発的に発生するため、一般論としては、予防接種を終了してからの渡航が賢明であろう。また米国・英国の学校に入学(特に入寮)する際に接種証明が求められることが多い。多くの州では努力義務、または免債書類に署名。日本国内で接種する場合は髄膜炎菌ワクチン個人輸入を取り扱う医療機関で申し込む。また、感染者と多く接する医療関係者には抗生物質の予防投与が行われることもある。
予防
髄膜炎菌性髄膜炎に対する予防接種がある。コンジュゲート(MCV4)とポリサッカライド(MPSV4)との2種類がある。2歳未満には、原則として投与しないが、どうしても必要な理由がある場合には生後3ヶ月から2歳未満にはMCV4の接種をしても良い。2歳以上の小児には基本的にMCV4が推奨されているが、近年、ギラン・バレー症候群の報告例(因果関係未証明)があったため、MCV4をためらいMPSV4を選択する親や医療従事者が多いようである。なお、思春期以降は従来通りMPSV4を投与するのがよいとされる。上述、流行地域への渡航の際はMPSV4が一般的である。 予防接種は1回接種であるが、効果発現までおよそ2週間かかるので、現地での接種はあまりよい選択肢とは言えない。
日本では2015年5月より4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)「メナクトラ®筋注」が発売された。
外部リンク
- 髄膜炎菌性髄膜炎(厚生労働省名古屋検疫所)
- 予防接種機関検索 (厚生労働省成田空港検疫所)
- Q&A. 髄膜炎菌ワクチン(海外勤務健康センター 研究情報部)
- 東京都立駒込病院
|
この項目は、真正細菌(バクテリア)に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(Portal:生き物と自然/ウィキプロジェクト 生物)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 小児保健 学校保健安全法施行規則の一部改正について : 対象疾病の追加,出席停止期間の見直し
Related Links
- 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)は1887 年にWeichselbaum によって急性髄膜炎を発症した患者の髄液から初めて分離された。大きさは0.6~0.8μm 、グラム陰性の双球菌(図2)で、非運動性である。患者のみならず ...
- 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis )は1887年にWeichselbaumによって、急性髄膜炎を発症した患者の髄液から初めて分離された。大きさは0.6~ 0.8μm、グラム陰性の双球菌(図2)で、非運動性である。患者のみならず、健常者の鼻咽頭 ...
- 厚生労働省検疫所「FORTH」、海外で健康に過ごすために。 ... 髄膜炎菌性髄膜炎 Meningococcal infection 人から 重要度:高 頻度:低 髄膜炎菌感染症は髄膜炎菌に感染することによってかかる病気で、人から人へ感染します。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
メナクトラ筋注
組成
製法の概要
- 本剤は,髄膜炎菌血清型A,C,Y及びW-135の培養液から分離精製した多糖体をジフテリアトキソイドタンパク質とそれぞれ共有結合させた原液に,無菌のリン酸緩衝生理食塩液を加えて製剤化したものである。なお,本剤は製造工程でウシ乳由来成分 (酸加水分解カゼイン) を使用している。
組成
- 本剤は,1バイアル中に下記の成分・分量を含有する。
有効成分
- 1バイアル (0.5mL) 中の分量
髄膜炎菌 (血清型A) 多糖体ジフテリアトキソイド結合体 4μg*
髄膜炎菌 (血清型C) 多糖体ジフテリアトキソイド結合体 4μg*
髄膜炎菌 (血清型Y) 多糖体ジフテリアトキソイド結合体 4μg*
髄膜炎菌 (血清型W-135) 多糖体ジフテリアトキソイド結合体 4μg*
*多糖体としての量。ジフテリアトキソイドタンパク質量は,全血清型の結合体の合計で約48μgであるが,用いる原薬の多糖体/タンパク質比によって変動する。
添加物
- 1バイアル (0.5mL) 中の分量
塩化ナトリウム 4.35mg
無水リン酸一水素ナトリウム 0.348mg
リン酸二水素ナトリウム一水和物 0.352mg
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には,接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分又はジフテリアトキソイドによってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか,予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 髄膜炎菌 (血清型A,C,Y及びW-135) による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防
- 本剤では,血清型A,C,Y及びW-135以外に起因する侵襲性髄膜炎菌感染症を予防することはできない (血清型Bに起因する侵襲性髄膜炎菌感染症を予防することはできない)。
- 既に発症している髄膜炎菌感染症を治療することはできない。
- 本剤に含まれるジフテリアトキソイドを,予防接種法に基づくジフテリアの予防接種に転用することはできない。
- 1回,0.5mLを筋肉内接種する。
- 2歳未満の小児等に対する安全性及び有効性は確立していない (「小児等への接種」の項参照)。
- 他のワクチン製剤との接種間隔
生ワクチンの接種を受けた者は,通常,27日以上,また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は,通常,6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。ただし,医師が必要と認めた場合には,同時に接種することができる (なお,本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し,注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は,健康状態及び体質を勘案し,診察及び接種適否の判断を慎重に行い,予防接種の必要性,副反応,有用性について十分な説明を行い,同意を確実に得た上で,注意して接種すること。
- 心臓血管系疾患,腎臓疾患,肝臓疾患,血液疾患,発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 本剤の成分又はジフテリアトキソイドに対してアレルギーを呈するおそれのある者
- 血小板減少症あるいは出血障害を有する者
- 過去にギラン・バレー症候群と診断された者
重大な副作用
ショック,アナフィラキシー(頻度不明注1))
- ショック,アナフィラキシーがあらわれることがあるので,接種後は観察を十分に行い,異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
急性散在性脳脊髄炎 (ADEM)(頻度不明注1))
- 急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) があらわれることがある。通常,接種後数日から2週間以内に発熱,頭痛,けいれん,運動障害,意識障害等があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
ギラン・バレー症候群(頻度不明注1))
- ギラン・バレー症候群があらわれることがあるので,四肢遠位から始まる弛緩性麻痺,腱反射の減弱ないし消失等の症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
横断性脊髄炎(頻度不明注1))
- 横断性脊髄炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
けいれん(頻度不明注1))
- けいれんがあらわれることがあるので,症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 抗髄膜炎菌莢膜多糖体抗体は侵襲性髄膜炎菌疾患からの防御に関与する4)5)。本剤は血清型A,C,Y及びW-135の莢膜多糖体に対する特異的殺菌抗体産生を誘導する。
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 81歳の男性。発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から37℃台の発熱が出現し、3日前から腰痛が出現した。腰痛は鈍痛で、運動時と安静時ともに自覚していた。自宅で様子をみていたが改善しないため受診した。
- 既往歴:61歳から糖尿病のため内服加療中。
- 家族歴:父親が胃癌。母親が大腸癌。
- 生活歴:妻との2人暮らし。海外渡航歴はない。
- 現症:意識は清明。身長165cm、体重57kg。体温38.2℃。脈拍96/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腰部正中に叩打痛を認める。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 476万、Hb 12.9g/dL、Ht 40%、白血球 13,300(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 54%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 2%、リンパ球 10%)、血小板 43万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.3mg/dL、AST 30IU/L、ALT 28IU/L、LD 170IU/L(基準 176~353)、ALP 402IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 49IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 121IU/L(基準 37~160)、CK 58IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 7.1mg/dL、血糖 148mg/dL、HbA1c 8.5%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 199mg/dL、トリグリセリド 180mg/dL、Na 130mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 98mEq/L。CRP 3.2mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.37、PaCO2 36Torr、PaO2 98Torr、HCO3- 20mEq/L。12誘導心電図で異常を認めない。胸部エックス線写真に異常を認めない。腹部CTに異常を認めない。腰部MRI(別冊No. 7A、B)を別に示す。
- 4時間後、検査室から血液検体でGram陽性球菌が検出されたとの報告があった。
- 原因菌として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B054]←[国試_109]→[109B056]
[★]
- 24歳の女性。発熱、頭痛および嘔吐を主訴に救急車で搬入された。一昨日の夜から高熱、強い頭痛および嘔吐が出現し、背部痛を伴っている。身長156cm、体重51kg。体温38.6℃。呼吸数22/分。脈拍112/分、整。血圧80/56mmHg。胸部に異常を認めない。項部硬直とKernig徴候とを認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)。脳脊髄液所見:外観混濁、圧240mmH2O(基準70~170)、細胞数2,560/μl(基準0~2)(多核球95%)、蛋白500mg/dl(基準15~45)、糖15mg/dl(基準50~75)。血液所見:赤血球420万、Hb13.2g/dl、Ht42%、白血球23,000。
- 推定される病原体はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F047]←[国試_100]→[100F049]
[★]
- 7歳の男児。発熱と耳痛とを主訴に来院した。昨日から左耳痛を訴えていたが、夕方から39.0℃の発熱を認め、耳痛が増悪したため救急外来を受診した。鼓膜の写真を以下に示す。起因菌として考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A040]←[国試_102]→[102A042]
[★]
- 青壮年期における細菌性髄膜炎の主要な原因菌はどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I028]←[国試_106]→[106I030]
[★]
- 成人における細菌性髄膜炎の原因菌として最も頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A010]←[国試_111]→[111A012]
[★]
- 新生児髄膜炎の起因菌として頻度の高いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I019]←[国試_102]→[102I021]
[★]
- 新生児髄膜炎の起因菌で頻度が高いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103E015]←[国試_103]→[103E017]
[★]
- 成人の細菌性髄膜炎の主要な原因菌はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101F072]←[国試_101]→[101F074]
[★]
- 英
- bacterium,(pl.) bacteria
- 同
- バクテリア
- 関
- 特殊な細菌 、細菌の鑑別、細菌の同定?、細菌の分類?
細菌の命名
- ラテン語であり、イタリックで表す。
- 「属名 + 種名」で表現される。
グラム染色性と形状による分類と疾患
[★]
- 英
- antibacterial drug, antibacterial
- 関
- 抗生剤、薬理学、抗菌薬一覧、抗細菌薬
- first aid step 1 2006 p.165
定義
- 細菌/微生物に静菌作用、殺菌作用を示す物質。結果として、人において病原性を除去する目的で使用される。
- このうち、微生物によって産生される物質を抗生物質と呼ぶ
作用機序による分類
- first aid step 1 2006 p.165
|
Mechanism of action
|
Drugs
|
1
|
Block cell wall synthesis by inhibition of peptidoglycan cross-linking
|
penicillin, ampicillin, ticarcillin, piperacillin, imipenem, aztreonam, cephalosporins
|
2
|
Block peptidoglycan synthesis
|
bacitracin, vancomycin, cycloserine
|
3
|
Disrupt bacterial/fungal cell membranes
|
polymyxins
|
4
|
Disrupt fungal cell membranes
|
amphotericin B, nystatin, fluconazole/azoles
|
5
|
Block nucleotide synthesis
|
sulfonamides, trimethoprim
|
6
|
Block DNA topoisomerases
|
quinolones
|
7
|
Block mRNA synthesis
|
rifampin
|
8
|
Block protein synthesis at 50S ribosomal subunit
|
chloramphenicol, erythromycin/macrolides, lincomycin, clindamycin, streptogramins (quinupristin, dalfopristin), linezolid
|
9
|
Block protein synthesis at 30S ribosomal subunit
|
aminoglycosides, tetracyclines, spectinomycin ATuSi → あつし
|
薬物動態
- 濃度依存性:アミノグリコシド系抗菌薬、ニューロキノロン系抗菌薬
- 時間依存性:βラクタム系抗菌薬
治療期間
小児
- 尾内一信 ; 第 39 回日本小児感染症学会教育講演 2 小児感染症の抗菌薬療法 -耐性菌時代の適正使用-
感染臓器・臨床診断
|
原因菌
|
投与期間(抗菌薬)
|
髄膜炎
|
インフルエンザ菌
|
7-10日
|
肺炎球菌
|
10-14日
|
髄膜炎菌
|
7-10日
|
GBS,腸内細菌,リステリア
|
21日
|
中耳炎
|
<2 歳
|
10日
|
2 歳≦
|
5-7日
|
咽頭炎
|
A 群連鎖球菌
|
10日(ペニシリン系薬)
|
5日(セフェム系薬)
|
肺炎
|
肺炎球菌,インフルエンザ菌
|
解熱後3-4日
|
黄色ブドウ球菌
|
3-4週間
|
マイコプラズマ,クラミジア
|
10-21日
|
腎臓、膀胱炎、腎盂腎炎
|
大腸菌,プロテウス,腸球菌
|
3日
|
14日
|
骨髄炎
|
黄色ブドウ球菌
|
21日
|
連鎖球菌,インフルエンザ菌
|
14日
|
主要な感染症の抗菌薬投与期間
- 感染レジマニュ p.27
ソース不明
妊婦に避けるべき抗菌薬
- Antibiotics to avoid in pregnancy
- Sulfonamides––kernicterus.
- Aminoglycosides––ototoxicity.
- Fluoroquinolones––cartilage damage.
- Erythromycin––acute cholestatic hepatitis in mom
- (and clarithromycin––embryotoxic).
- Metronidazole––mutagenesis.
- Tetracyclines––discolored teeth, inhibition of bone growth.
- Ribavirin (antiviral)––teratogenic.
- Griseofulvin (antifungal)––teratogenic.
- Chloramphenicol––“gray baby.”
- SAFE Moms Take Really Good Care.
使っても良い
- YN.H-24
参考
- まとまっていてよい
- http://www.antibiotic-books.jp
[★]
- 英
- acute pharyngitis
- 同
- カタル性咽頭炎 catarrhal pharyngitis
- 関
- 咽頭炎、急性扁桃炎
病因の鑑別
- IRE.475改変
-
治療
- ペニシリン系抗菌薬:ペニシリンアレルギーがある場合には使えない。また病原体が不明であるときに投与すると、疾患が伝染単核球症の場合皮疹を生じさせてしまうので、これを否定できるまで投与しない。(IRE.999)
- マクロライド系抗菌薬:クラリスロマイシンやアジスロマイシン。日本ではマクロライド耐性溶連菌が多いらしい。(IRE.999)
国試
[★]
- 英
- meningococcal infection, meningococcal infections
- 関
- 髄膜炎菌 Neisseria meningitidis
髄膜炎菌感染症
- 髄膜炎菌性脳炎 meningococcal encephalitis
- 髄膜炎とは無関係に敗血症から起こる化膿性・細菌性心膜炎と、抗生物質治療後に発症する無菌性免疫性心膜炎がある。
- 髄膜炎菌性心筋炎 meningococcal myocarditis
- 髄膜炎菌性心内膜炎 meningococcal endocarditis
- 髄膜炎菌性心膜炎 meningococcal pericarditis
病原体
疫学
潜伏期間
感染経路
症状
合併症
経過
治療
髄膜炎
検査
予防
[★]
- 英
- Neisseria
- 同
- Neisseria属
- 関
ナイセリア属
感染症(first aid step1 2006 p.140)
|
Neisseria gonorrhoeae
|
Neisseria meningitidis
|
polysaccharide capsule
|
×
|
○
|
maltose fermentation
|
×
|
○
|
vaccine
|
×
|
○
|
infection
|
gonorrhea septic arthritis neonatal conjunctivitis PID
|
meningococcemia meningitis Waterhouse-Friderichsen syndrome
|
感染症
[★]
- 英
- serogroup C meningococcus、serogroup C meningococci、serogroup C Neisseria meningitidis
- 関
- セログループC髄膜炎菌、C群血清型髄膜炎菌、C群髄膜炎菌
[★]
- 英
- serogroup C meningococci
- 関
- 血清型C株髄膜炎菌、C群血清型髄膜炎菌
[★]
- ラ
- serogroup W-135 Neisseria meningitidis
- 関
- 血清型W-135株髄膜炎菌
[★]
- 英
- fulminant meningococcemia
[★]
- 英
- meningitis
- 同
- 脳脊髄膜炎、
- 関
- 蛋白細胞解離
病因
- 感染症(細菌、ウイルス、真菌など)、悪性腫瘍の浸潤 → 髄膜の炎症
分類
病原体
- 菌血症→脳脈絡叢→髄腔
- 菌体成分(LPSなど)→BBB, 上衣細胞、脳細胞の障害。神経膠細胞による炎症サイトカインの分泌
- 血行性、あるいは神経軸索によりウイルスが髄腔に波及。
臨床経過
宿主要因と髄膜炎に関わる病原体
- 頻度・年齢階層が資料によって異なるため混乱しないように注意。
YN.J-137改変
first aid step1 2006 p.161
- incidence of H. influenzae meningitis has ↓ greatly with introduction of H. influenzae vaccine in last 10–15 years.
CBT QB vol2 p.562
IMD.1042
小児細菌性髄膜炎起炎菌(PED.606)
新生児
- Streptococcus agalactiaeは産道感染
- Escherichia coliもおそらく産道感染
新生児と老人
- Listeria monocytogenesは産道感染するので新生児に多い。新生児と老人に多いのは通性細胞内寄生菌で細胞性免疫の弱い宿主に感染やすいため?
乳児~幼児
- Haemophilus influenzae type B
乳児~大人
- Enteroviruses
- Neisseria meningitidis
小児~大人
乳児~老人
老人
髄膜炎の鑑別
|
細菌性髄膜炎
|
ウイルス性髄膜炎
|
結核性髄膜炎
|
真菌性髄膜炎
|
癌性髄膜炎
|
外観
|
混濁
|
clear
|
水様~ キサントクロミー 日光微塵
|
clear~ 日光微塵
|
clear~ キサントクロミー
|
圧 70-180 (mmH2O)
|
↑↑ 200~800以上
|
↑ 200~300
|
↑ 200~800
|
↑ 200~800
|
↑ 200~300
|
細胞 0-5 (/mm3)
|
500~数百万
|
10~1,000
|
25~1,000
|
25~1,000
|
25~500
|
好中球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
リンパ球
|
好中球
|
タンパク 15-45 mg/dl
|
↑↑ 50~1,500
|
↑ 正常~100
|
↑ 50~500
|
↑ 100~500
|
↑ 50~500
|
糖 50-80 mg/dl
|
↓↓ 0~40
|
→ 正常
|
↓↓ ~40
|
↓↓ ~40
|
↓ ~40
|
予後不良因子
- 入院時の状態に依存する:痙攣、意識レベルの変化、低血圧 (IRE.407)
国試
[★]
- 英
- meninx, meninges (M)
- 同
- 脳脊髄膜
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物