ブラジルのショッピングセンターを盲導犬とともに歩く視覚障害者
視覚障害者(しかくしょうがいしゃ)とは視覚(視機能)が日常生活や就労などの場で不自由を強いられるほどに「弱い」、もしくは「全く無い」人たちのことである。
目次
- 1 概要
- 2 歴史・背景・世界的観点
- 3 教育・情報
- 4 原因と統計
- 5 視覚障害の程度区分
- 6 視覚障害者と就労
- 7 視覚障害者への配慮
- 7.1 文字情報の取得
- 7.2 移動
- 7.3 工業製品等
- 7.3.1 時計・家電製品
- 7.3.2 消耗品
- 7.3.3 遊具
- 7.3.4 パソコン
- 7.3.5 映画
- 7.3.6 テレビ放送
- 7.3.7 工業規格
- 7.4 紙幣
- 8 著名な視覚障害者
- 9 視覚障害者の呼称
- 10 用語「めくら」
- 10.1 「めくら」のつく慣用句
- 10.2 生物の和名
- 11 脚注
- 12 参考文献
- 13 関連項目
- 14 外部リンク
概要
長年、視覚障害者は情報障害者と、言われ続けてきた。しかし近年は情報通信技術(Information and Communication Technology:ICT)の著しい発展で状況によっては健常者と変わらない活動をする機会が与えられるようになってきた(アクセシビリティのページを参照の事)。
残存視覚がある「弱視者」(またはロービジョン者)(low vision)と、視覚をもたない「盲」(全盲)(blindness)とに分けられ前者を見えにくい人、後者を見えない人、と呼ぶ場合がある。対義語は「晴眼者」。
歴史・背景・世界的観点
『北斎漫画』 八編(1818年出版)15丁より、座頭と瞽女(ごぜ)。葛飾北斎は、視力に障害を持って渡世する人々のさまざまな顔模様を描いてみせた。
日本においては明治維新以前の時代では、当道座、盲僧座など、視覚障害者による自治的組織がいくつかあり、中でも当道座では検校や勾当、 別当 座頭などの官位が与えられ、音楽家や鍼灸按摩を専業としていた[要出典]。一般に彼らの社会的地位は高く、当道座の最高職である「総検校」は十万石の大名に匹敵する地位と格式を有していた[要出典]。
視覚障害者は過去「めくら」と呼ばれたが、現在では差別的(差別用語)とされたり、「視覚障害者」という言葉が指し示す対象が拡がってきた[1][2]事もあり、余り用いられない傾向にある。
障害者、特に視覚障害者はどの時代や国、地域にも広く存在する社会的少数者(マイノリティ)である。そのため視覚障害者の生活は時代や国により大きな制約を受ける。その割合は、国々によって異なり、ある説では、世界70億の人口のうち、1億5千万人が視覚障害者とするものもある[要出典]。また、視覚障害者のうち、「弱視者」(またはロービジョン者)の割合は7割強を占め多数であり、全盲より遥かに多いのだが、この事実はあまり広く知られておらず、ドラマなどで取り上げられる視覚障害者が全盲である事がほとんどであることもあり、世間一般では「視覚障害=全盲(=まったく見えない)」のイメージで捉えられる事が多い[3]。
なお、この項目に限らず、「視覚障害者」と言う場合は、ほぼ自動的に「“(行政から)認定を受けた”視覚障害者(とりわけ全盲の人)」を指していることが少なくない。本質的な「障害」に対する考え方は、日本図書館協会の「図書館利用に障害のある人」という定義[4]や、ロービジョンケアにおける考え方、近年の「障害者の権利に関する条約」に基づく、政府による障害者の定義の見直しにも見られるように、日本においても医学モデルから社会モデルへの転換が図られつつあり、従前のとらえ方では漏れる人たちが多数発生することに注意が必要である。たとえば、夜盲症(鳥目)や視野狭窄、眼瞼下垂、眼震、羞明、複視、色覚異常、昼盲も言葉の定義からすれば、視覚障害ではあるが、これらは身体障害者福祉法における視覚障害の定義には含まれない。
教育・情報
視覚障害者を対象にした学部を持つ国立大学として、筑波技術大学がある。聴覚障害者への対応も行っている。また、一般的な大学でも視覚障害者の受け入れをしており、その情報支援・情報保障(テキスト・講義は適宜点訳・音訳されている)は大学によっては大きく進んでいる。
2007年に創設された、特別支援学校教諭免許状の教職課程を設置している大学等の教育機関のうち、5領域中、「視覚障害」の取得可能な教育機関は、他の4教育領域に比べて著しく少ない。さらに、大学通信教育においては、2012年現在は課程設置校は皆無であり、そのほとんどが、旧養護学校免許状に相当する3領域のみ取得可能となっており、聴覚障害を教育領域とする免許を取得可能な通信制課程も1校にしか認可されていない。
世間での典型的なイメージは「視覚障害者=全盲=点字」であるが、近年、中途視覚障害者や統合教育を選択した(つまり盲学校[5]に行かない)者を中心に、点字の普及率は決して高くは無く、よって、比較的豊かな点字図書の資産を生かす事ができない視覚障害者も増えてきている。しかし一方で、点字未習得者で「点字を必要としている」者もまた少なくなってきている[6]。時代と共に音訳による録音図書や、とくに近年においてはパソコンなどのIT技術[7]を利用した情報取得の機会も多くなってきており、視覚障害者自身による、より自発的・能動的な情報収集も可能となっている(情報保障も参照の事)。
また、普段の情報入手の手段として、実は健常者と変わらずテレビが一番多い(テレビ音声の受信可能なラジオでアナログ放送を聞いていた視覚障害者が多かった)のだが、地上デジタル化に合わせた対応(ラジオの地デジ化)が進んでいなかった時期があり、緊急の課題であったが[8]、実は視覚障害者にとっても重大な問題であったのである。
原因と統計
本邦における視覚障害の原因で、最も多いのは緑内障である[9]。次いで、糖尿病などが続く。交通事故や労働災害などの事故もその原因となるが、出生時の損傷による視覚障害は比較的少ない。また、緑内障、白内障などの各種眼疾患の他にも、脳腫瘍のような脳疾患、糖尿病やベーチェット病のような全身性疾患でも視覚障害を伴う場合がある。ミトコンドリア病の3大病型の内の1つCPEOや、重症筋無力症などによる外眼筋や眼瞼筋の麻痺などによる障害もある。
41歳以上からの中途視覚障害者が半数を占め、一定の社会的基盤を持った人が視覚障害を負うこと、特にQOLの低下防止、維持が極めて大きな課題になる。
2008年3月24日に厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課から発行された平成18年身体障害児・者実態調査結果[10](p.17)によると、身体障害者全体(総数 3,483,000人)、及び身体障害児(総数 93,100人)の身体障害の原因では、
- 疾患によるもの 20.7% (障害児では 9.9%)
- 事故によるもの 9.8% (障害児では 2.2%)
- 加齢によるもの 4.8% (障害児では 0%)
- 出生時の損傷によるもの 2.3% (障害児では 19.2%)
- 不明・不詳等その他 62.4% (障害児では 68.7%)
また、視覚障害者(総数 310,000人)及び視覚障害児(総数 4,900人)における視覚障害の原因は以下のように示されている。
- 疾患によるもの 19.7% (障害児では 12.2%)
- 事故によるもの 8.1% (障害児では 0%)
- 加齢によるもの 2.0% (障害児では 0%)
- 出生時の損傷によるもの 4.5% (障害児では 12.2%)
- 不明・不詳等その他 65.7% (障害児では 76.6%)
視覚障害の程度区分
眼科で受診後、市町村福祉事務所に申請をすることで身体障害者手帳が交付される。等級は、各区分の障害の程度に応じて1級から6級まである。視覚障害は「視力障害」と「視野障害」とに区分して認定する。重複する場合、重複障害認定の原則に基づき認定する。
- 1級(指数18)
- 両眼の視力(万国式試視力表によって測ったものをいい、 屈折異常のある者については、矯正視力について測ったものをいう。以下同じ)の和が0.01以下のもの。
- 2級(指数11)
- (1)両眼の視力の和が0.02以上0.04以下のもの。
- (2)両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が95%以上のもの。
- 3級(指数7)
- (1)両眼の視力の和が0.05以上0.08以下のもの。
- (2)両眼の視野がそれぞれ10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が90%以上のもの。
- 4級(指数4)
- (1)両眼の視力の和が0.09以上0.12以下のもの。
- (2)両眼の視野がそれぞれ10度以内のもの 。
- 5級(指数2)
- (1)両眼の視力の和が0.13以上0.2以下のもの。
- (2)両眼による視野の2分の1以上がかけているもの。
- 6級(指数1)
- 一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を超えるもの
なお、この「視力の和」(合計)については、対数視力を用いず、小数視力を足して認定の基準にする事に本質的な疑問が投げかけられている事に注意が必要である。
重複障害認定の原則
重複する障害の合計指数に応じて認定する。
- 18以上:1級
- 11~17:2級
- 7~10:3級
- 4~6:4級
- 2~3:5級
- 1:6級
視覚障害者と就労
視覚障害者の職域は現状、依然としてあはき業に大きく依存しているが、近年のICT技術の普及等を背景として、約1割の視覚障害者が事務職に就職している[11]。
- 鍼灸マッサージ
- 以前は「鍼医さん」、「あん摩さん」と言えば盲人のことと言われるほど、これらの職業(あはき業、三療業とも呼ぶ)に従事する者のおよそ8割程が視覚障害者だった。盲人は指先の感覚が鋭敏とされ、経穴(つぼ)を探したり、鍼や按摩の細かい手技に適するといわれる。戦時中は「技療士」として日本軍兵士のマッサージや[要出典]、聴音兵(航空監視として敵機の轟音で空襲の規模を観測する)として動員された[12][13]者もいる。現在も、盲学校には職業課程として鍼灸マッサージ師養成の理療科が設置されている。また日盲連は鍼灸マッサージ業界4団体の一つである。
- プログラマ
- 視覚障害者向けのソフトを次々に開発し、IBMフェローの地位にまで登り詰めた障害当事者プログラマ、浅川智恵子などが進めた視覚障害者向けICT技術の著しい発展は、多くのプログラマを生んだ。現在、高等教育から職業教育まで、その支援体制も充実してきている[14]。
- 図書館員
- 視覚障害者読書権保障協議会(視読協)による読書権運動の成果の一つとして、公共図書館の職員(図書館員)に視覚障害者が次々に採用されている。現在では就労機会の少ない視覚障害の世界では、図書館員が一つの道として定着していることが挙げられる。公共図書館における障害を持つ当事者職員の存在は、文献資料に対するアクセシビリティ(読書権)を支える貴重な存在である[要出典]。
- 医師
- 研修やインターン制度が無かった医術開業試験時代でも、視覚が必要な臨床実験が必要だったため合格は不可能だった。また筆記のみになった医師国家試験に合格しても、欠格事項として失明が規定されており免許の交付はされなかったが、戦時中の医師不足対策として各種条件が緩和された時期には、徴兵を免れた視覚障害者に免許が交付され、リハビリ専門医として戦後も勤務していた例がある(旧国立鳴子病院)。ただし戦後になると欠格事項が復活したため、2001年に撤廃されるまで試験に合格しても免許の交付はされなかった。
- 現在の日本では視覚についての欠格事項が撤廃され、全盲であっても試験に合格すれば免許が交付される。一方、免許を取得しても臨床研修を受け入れ可能な研修施設が無く、診療行為が行えない医師もいる[要出典]。
- 音楽家
- 中世から語り部、琵琶法師、瞽女、箏曲家、三味線[15]演奏家など、音曲を生業とする盲人は多かった。[16]また浪曲の世界にも、浪花亭綾太郎の昔から現在に至るまで、視覚障害者の浪曲師が複数いる。現在も様々な音楽分野で活躍している視覚障害者がいるのである。
- 当道座
- 明治以前、当道座が視覚障害者の生活にとって重大な存在で、検校や座頭などの官位は宮廷や幕府の保護を受けており、売官の利益分配のためのギルド組織でもあった。 また出産や新築などの吉凶事に運上を取り立てる事をなりわいにしていた(予祝芸能も参照)。その封建的身分制度が維新後の新体制となじまず、解散する[17]。
視覚障害者への配慮
視覚障害者用の時計(針や数字の位置が触って分かる)
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弱視者(またはロービジョン者)への配慮についてはロービジョンの項目も参照の事。
文字情報の取得
点字図書や、録音図書などにより全く情報が得られない状態からは脱却できる。しかし、現状ではあくまでこれらの図書はボランティアの活動に頼っている現状であり、用意されている図書のジャンルが文芸作品に偏っているなど問題が指摘される(詳しくは録音図書、点字図書館のページを参照)。読みたいと思っても直ぐには読めない(新刊の場合、翻訳にはどんなに早くても出版から数週間は掛かる)わけであり、読みたい書籍を自ら手に取って読むという晴眼者のスタンスから比べると受動的といえる。しかし、後述のパソコンなど情報技術の利用により、受動的な立場から、視覚障害者が自らの意思により文字情報を得るような時代になってきているといえる。
移動
歩道や鉄道駅などでは視覚障害者に配慮し(移動のアクセシビリティ)、突起のついた「視覚障害者誘導ブロック」、いわゆる「点字ブロック」(大概は黄色)が床面に設置されている。細い溝のついたタイルは「(溝の方向に)進め」を意味し、点々のついたタイルは「止まれ」あるいは「危険」を意味する。
ブロックを黄色としているのは弱視者が点字ブロックを容易に視認するためである。近年、美観整備の一環で、突起を路面タイルの模様に一致させた点字ブロックが散見されるが、弱視者への配慮に欠くと指摘があり、この点については国土交通省から基準が明示された(輝度比2.0)[18]。
点字ブロックの発祥地は日本である。[19]
また、手すりや券売機には点字、横断歩道や駅の階段では音声・音楽による誘導もなされている。
ガイドヘルプ(移動介護従事者)や盲導犬による補助も行われる。2003年には「身体障害者補助犬法」が施行され、市役所などの公共機関や鉄道・バスなどの公共交通機関に限らず、百貨店やレストラン、ホテルなどの不特定多数の人が利用する民間施設での、盲導犬を含む各種補助犬の受け入れが義務付けられた(施設が拒否した場合、障害者からの告発があれば処分があり得る)。
移動援助方法
方向が分からず援助が必要な視覚障害者に対し、アナログ時計(針式時計)の文字盤を想定した案内が明瞭簡潔で、特別支援学校(盲学校)などの訓練でも採用されている[20]。
- 援助対象者が時計文字盤の中心部にいると想定し、正面を12時、真後ろを6時、右を3時、左を9時の方向と表現する。なお、最も気をつけるべきは健常者が無意識に常用する、方向を表す指示代名詞(これ、あちら、などいわゆる「こそあど言葉」)を避ける事である。視覚障害を持つ者は、「あちらです」と言われても方向が分からず、内心困ることが非常に多いという。
視覚障害者と接し慣れていない場合、適切な案内に判断を迷い「もう少し……」など曖昧表現が多用され互いに混乱を招く場合がある。そのため、誘導する際は「左に少し行くと……」のような曖昧表現を避けて「9時の方向、3メートル先に……」と具体的に説明し、「真後ろに2メートル後退する」際は「6時の方向に2メートル進む」と誘導する。このように方向、距離、共に数字を用いて具体的に伝達し、勘違い・誤解を防止する。ただし、時計に拘る必要はない、左、右、前、後といった言葉は十分理解でき、時計を用いなければならないというのは、机上の空論である。合理的配慮という点では、あくまでコミュニケーション優先であり、頑なな頭で対応してはいけない。
対象者の不安感を和らげるため、身体接触が必要な場合は事前の声かけを行い援助対象者の了承を得るようにし、いきなりの身体接触は極力避ける(例外は危険性が高い場合)。白杖使用者の白杖も身体の一部(目の代用)とみなし触れないこと(例外は白杖使用者が手を空けるために誘導者に持っていることを希望した場合)。
「手引き」と呼ばれることが多いが、誘導者が援助対象者の手を取って引っぱって歩く方法ではない。誘導者と援助対象者が同じ向きに並び、誘導者が援助対象者に腕を掴んでもらい案内することが基本的な方法である。しかし、事前の声かけの際に援助対象者が別の方法を希望した場合は、それを尊重することが望ましい。
工業製品等
時計・家電製品
視覚障害者用の腕時計はふたを開けて針の位置を指で確認できる。また時間合わせを自動でしてくれる電波時計は、視覚障害者にも便がよく、音声読み上げタイプは日常生活用品として行政による購入補助の対象のものもある。洗濯機などの家電製品にはスイッチ部分に点字を刻印してあるものがある。また、携帯電話は画面読み上げ機能がついたらくらくホンの普及率が特筆的に高い[21]。
消耗品
シャンプー容器には、リンスやヘアコンディショナーと区別するために刻み模様を入れたりして視覚障害者への配慮がされたものがある。牛乳パックでは上部の張り合わせの部分を丸く切り取ってあるものがある。アルコール飲料の缶の上部などに「おさけ」などと点字を刻印してあるものがある。
遊具
おもちゃの中には、「盲導犬マーク」がついているものがある。これは視覚障害の有無に関係なく利用できるおもちゃであることを示す。このようなおもちゃ類を「晴盲共遊玩具」といい、日本玩具協会がはじめた活動である。[22] [23]現在は国際共通マークとして認められ、徐々にその活動の輪が広がっている。
パソコン
詳細は「アクセシビリティ」を参照
ポインティングデバイス(マウスなど)操作が困難な人は、テキスト音声化ソフト(スクリーンリーダーや音声ブラウザ)の読み上げ音声を頼りにキーボードからの文字入力とショートカットキーのみでパソコンを使用する。視力によっては文字やマウスポインタの拡大やハイコントラスト化で対応可能な場合もある。
現在、主なOSやアプリケーションソフトはキーボードだけでも操作可能な設計[24]とされており、タッチタイピングの習得が可能なら(晴眼者以上の努力は必要ではあるが)文字入力に関してのみ言えば不都合はないともいえるが、アプリケーション操作に関しては、各コマンドの構成を一通り記憶しなければならないので、新しいソフトの導入やバージョンアップなどでコマンドの増減や操作方法の大幅な改編が起きると、その対処にも晴眼者以上にエネルギーを要する。
インターネット上の情報取得には、カーソルキーとShift、TABキー以外ほぼ必要ないので不都合はないが、以下のような音声ブラウザでの利用を念頭に置いていないウェブサイトにおいては視覚障害者の利用に問題が発生する場合もある。
- ページタイトルや、情報のほとんどが画像。何のページかわからない。
- レイアウトに凝るあまり、文章がソースファイル上で順番に並んでいない場合や、表などを多用した場合。読み上げ順が滅茶苦茶になるため文脈が支離滅裂。
- 本文の前に本文と関係のないリンクが大量にある[25]。晴眼者は一見してページ構成が判断可能であるが、視覚障害者には困難なことであり、先頭から順に読み上げる仕様の音声ブラウザで、このようなサイトを読むと、実際に欲しい情報へ辿りつくまでにかなりの時間を要する[26]こととなる。
- Flashを用いたページ。画面のある部分をクリックしないと先に進めない構成になっている場合も多く、Flashコンテンツを読み上げない仕様の音声ブラウザであった場合、全くの無音が続くこととなる。
- 会員サイトでの会員登録が(ロボットによる自動登録を防ぐ目的で)画像認証があるサイト。先に挙げた理由で画像認識困難者には登録が困難である。一部のブログのコメント欄でも同様で「発言権を仕組みの段階で奪われている」と言える。
これらは作り手の以下のような配慮で解決が可能な場合もある。
- alt属性の最適化や、画像近辺に説明文を配置することによる画像のテキスト化。
- 何のページなのか、まず概要を掲載する。
- ナビゲーションを先頭に置かない[27]。
- 本体と同様のテキストのみで構成した別ページを作り、本体ページ先頭近辺に誘導リンクを配置する。
- 簡易型やフリーの音声ブラウザなどで一度読み上げさせてみる[28]。
- 会員認証においては、画像認証以外の音声による認証なども可能にする。
などが有効である。
一方、Flash側における配慮も行われてきており、Flash Player 6以降からは、MSAA(Microsoft Active Accessibility)への対応が施され、HTMLにおけるalt属性に相当する内容をFlashファイル内の各項目に埋め込みが可能となった[29][30]。また、日本IBMから「aiBrowser」がオープンソースで公開されマルチメディアコンテンツへのアクセシビリティ改善の取り組みもまた進んでいる。
視覚障害者のウェブデザイナーやITのバリアフリーを目指す技術者も少なからず活動[31]している。
映画
映画鑑賞が視覚障害者も可能なように、場面構成等を解説した「シーンボイスガイド」と呼ばれる音声を無音声部分(セリフとセリフの間など)に差し入れる形にした映画が存在する。特に視覚障害を取り扱った映画に採用される場合が多い。製作サイドが、はじめから組み入れる場合も有るが、多くは別に録音したシーンボイス部分のみを同時再生、もしくは映画の進行を見ながらその場で行なう。ボランティアで行なわれることも多い。シーンボイスガイド未利用者の妨げにならないようにシーンボイスの聴取は入口で貸し出されるポケットサイズのFMラジオにイヤホンをつないで行なわれる。
テレビ放送
ニュースやドラマなど副音声にて解説放送が採用される場合がある。詳しくは同項目を参照。
工業規格
- 日本工業規格 (JIS)
- JIS X8341 「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス」 - ハードウエア・ソフトウエアやウェブコンテンツについての配慮設計指針が示されている。
- Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)
- World Wide Web Consortium (W3C) の下部組織であり、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関するガイドラインを検討・提唱している。
紙幣
日本銀行券(紙幣)の下端右側または左右に、指触りで金種を識別するためのくぼみが漉き込まれている。
五千円紙幣E号券と一万円紙幣E号券には券面にホログラムがあり、このホログラムの透明層がその他の印刷面と異なる触感であることから、透明層の有無・面積および形状により金種を区別できるようにする取り組みも行われている。2014年度前半を目途として、五千円紙幣のホログラム透明層の面積・形状を変更することが発表された[32](これにより、五千円紙幣の透明層の面積・形状が一万円紙幣のものと異なることとなり、区別が可能となる)。
日本の紙幣は、異なる額面の紙幣は、互いに大きさが変えるよう(額面の大きい金種の大きさが大きくなるよう)設計されている。しかしながら、二千円紙幣D号券(2000年発行)について、先に発行された五千円紙幣D号券(1984年発行)との横幅がわずか1ミリメートルの短さしかないため、区別がつきづらい[33]。
多くの国では額面が大きいほど紙幣の大きさも大きくなるが、一部の国の紙幣(アメリカ合衆国ドル紙幣など)は、金種が異なっても大きさが同一であり、視覚障害者にとって使いづらいとされる。[34]
金種を問わず同一サイズの紙幣を発行する国は、ほかにオーストラリア、カナダ、フィリピンなどが挙げられる。
著名な視覚障害者
「Category:視覚障害を持つ人物」を参照
視覚障害者の呼称
通常は「目の不自由な人」と呼称されることが多い。視覚障害者の対義語として、正常な視覚を有する者を「晴眼者(せいがんしゃ)」と呼ぶ。
「盲」の訓読みは「めくら」であるが、この呼称は使われなくなってきている。「盲(めしい)」ともいう。地域によっては、隻眼(片方の目が見えないこと)または左右の目の大きさが異なることをあらわす「めっかち」という言葉もある。
盲(もう)
浮世絵師英一蝶による群盲象を評すの故事を描いた『衆瞽象を撫ず』図
全盲の場合は、盲人(もうじん)とも表現する。
「盲」の派生語として、何らかの事情で教育を受ける機会がなかったために文字が読解できない人を「文盲」「明盲」と呼ぶ。また、それらの人達のために作成された暦を「盲暦」と呼んでいた。しかし、視覚障害者への配慮によって、今日ではそれぞれ「非識字者」・「絵暦」と呼称されることが多い。
盲目
「盲目(もうもく)」または「盲目的」という言葉は、「周囲が見えていない」という意味から、現在でも「理性や分別がない」といった意味で使用されることがある。これらの言葉も、場合によっては視覚障害者が理性に欠けているかのような印象を与えかねないので、マスコミ・出版業界では避ける傾向にある。
用語「めくら」
現在では「盲(めくら)」と訓読みした場合、差別用語とみなされることがあり、注意が必要である。漢字「盲」の訓読み「めくら」は、当用漢字表にはあるが、常用漢字表では削除されている。
箏の奏者を「めくら」と呼ぶのは明治以前からタブーとされていた。視覚障害者に与えられる官位である検校などの社会的地位が高かったからである。
「めくら」のつく慣用句
文芸作品などで見かけることのある語句について簡単に述べておく。
- 明盲(あきめくら)
- 目は見えているが、文字を読み書き(識字)できない人。文盲(もんもう)。
- 盲撃ち(めくらうち)
- 狙いを定めずに無闇に撃ちまくること。
- 盲縞(めくらじま)
- 濃紺で無地の織物。
- 盲滅法(めくらめっぽう)
- 無闇に物事を行うこと。
- 盲判(めくらばん)
- 書類の内容をよく吟味しないで安易に捺印すること。一説に、盲人にも分かるように、印面の上部に当たる部分にくぼみや突起をつけたもの。しかし印鑑は小篆体(篆書)と言う特殊な文字で彫られ、しかも左右逆なため普通の人でも読みにくい。盲人が自分で捺印するわけは無く、篆書が読めない人の物である。
- 盲経(めくらぎょう)
- 文字を読み書きできない人のために絵で描かれたお経。絵心経とも言われる。一例として、般若心経の一部を、般若の面、お腹、みの、田んぼ、神鏡の絵を続けて書いて「はんにゃはらみたしんぎょう」と読ませる。同様なものに置き引き犯人の絵で“荷奪い”から「入梅」を表すなどの表記をする盲暦(めくらごよみ)がある。
- メクラプレート
- ふさぎ板のこと。主に建築設備業界にて使われている用語である。
- めくらにする
- 建築用語。設備工事全般で、閉止にする状態を指す。
- ブラインドタッチ
- キーボードを見ずにタイピング(キー)することを指す言葉。タッチタイピングと言い換えられることが多い。
「めくら」を含むこれらの言葉を差別的だと捉えられることもあるので、マスコミ・出版業界では使用しないように言い換えが進んでいる。
生物の和名
視力が退化した生物に対する生物学上の和名として、「メクラヘビ」、「メクラウナギ」、「メクラウオ」、「メクラアブ」、「ザトウクジラ」、「メクライシムカデ」などがある。これらが現在においても使用されていることに対して、差別とは無縁な分野であっても、問題視する動きもある。
これに対し、和名の変更を考える学術的な行動は「メクラカメムシ」を「カスミカメムシ」、「メクラグモ」を「ザトウムシ」に変更するなどの例はあるものの、和名の変更に反対する意見もあって、全ての和名が変更される事態には至っていない。
2007年2月1日、日本魚類学会はメクラなど差別的語を含む51の標準和名を改名すべきとの勧告を発表した。その勧告によって「メクラウナギ」は「ホソヌタウナギ」と改名されている [35]。
しかし、こうした動きについて過剰な言葉狩りであるという批判もなされている。
脚注
- ^ NHKラジオでの番組名が「盲人の時間」から「視覚障害者の時間」、さらに「聞いて 聞かせて ~ブラインド・ロービジョン・ネット~」になっている事が顕著である。
- ^ 国内の視覚障害者数は164万人―日本眼科医会 - 医療介護CBニュース http://www.cabrain.net/news/article/newsId/24377.html
- ^ 白杖を全盲以外が使っている事を、驚きをもって知られた一例。https://twitter.com/onigirishoji/status/243140237491064832
- ^ 日本図書館協会・障害者サービス委員会
- ^ 盲学校によっては、学校名を変更して、視覚特別支援学校等としている場合がある。
- ^ 平成18年身体障害児・者実態調査結果 18ページ(平成25年3月25日閲覧、厚生労働省)
- ^ OCRによる活字データやスクリーンリーダーによるインターネット利用、点訳データの音声化ソフトによる音訳など
- ^ ラジオも「地デジ」化 見えぬ具体像、業界に不協和音も2008年9月9日。
- ^ http://www.ntg40.jp/glaucoma/cause.html
- ^ 平成18年身体障害児・者実態調査結果(平成20年3月24日、厚生労働省)
- ^ http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha02/dl/01.ppt
- ^ http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000136320
- ^ NHKで放送された、聴音兵を題材に採ったラジオドラマ「空の防人」が文化庁芸術祭を受賞した事を伝える記事
- ^ 視覚障害、ITで変わる 音声で技術者続々
- ^ 風が吹けば桶屋が儲かるの例でわかるように、盲人が多く三味線弾きを生業としていた。
- ^ 小沢昭一の「日本の放浪芸」には、新潟の瞽女、岩手のおく浄瑠璃、山形の早物語、青森のいたこ、熊本の肥後琵琶を採録した一枚がある。vicg-60234
- ^ 通史 日本の障害者 P40-P41
- ^ http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/barrier-free.files/guideline12.pdf
- ^ あなたの知らない点字ブロックの話 (2004.5.6放送、NHK『福祉ネットワーク』)
- ^ 特に、屋内で、入口や着席した位置を起点にして説明する際に有効である。
- ^ 国立特殊教育総合研究所 視覚障害者のパソコン・インターネット・携帯電話利用状況調査2007
- ^ 盲導犬マークがつくおもちゃとは? (日本玩具協会)
- ^ 盲導犬マークのおもちゃとは (タカラトミー)
- ^ コンピュータの歴史から見れば、そもそもGUI導入以前の時代はテキストベース(CUIであったので、キーボードのみでのパソコン操作は特別なことではない
- ^ サイト内のほかのページへのリンクが集められた場所で、一般にナビゲーションメニュー、ヘッダー、サイドバーなどと呼ばれる
- ^ ナビゲーションはサイト内全ページに置くことがほとんどなので、サイト内を移動するたびに毎回同じリンクの羅列を聞かされる
- ^ 見た目は先頭または左側にあってもソースファイル上で本文の後方に配置することで呼び上げ順への配慮が可能(ウィキペディアがその代表例
- ^ 大抵の視覚障害者用ソフトは高額なので、障害者補助のない晴眼者には、おいそれと試験導入とは行かないのが現状
- ^ ウェブアクセシビリティ・レポート 第11回 Flashコンテンツのアクセシビリティ - MdN Design Interactive
- ^ しかしながらこれらのコンテンツに対応しない読み上げブラウザも少なくない
- ^ NHKプロフェッショナル-仕事の流儀:浅川智恵子
- ^ “日本銀行券の券種の識別性を向上させるための取組みを実施します” (プレスリリース), 財務省・日本銀行・独立行政法人国立印刷局, (2013年4月26日), http://www.mof.go.jp/currency/bill/issued/20130426.htm 2013年5月1日閲覧。
- ^ 【08.02.25】「識別しやすい紙幣を」と視覚障害者が財務省要請(佐々木憲昭オフィシャルサイト)
※リンク先の記事では「新旧五千円紙幣の横幅は同じ」と受け取られる表現となっているが、五千円紙幣E号券(2004年発行)は横幅がさらに1ミリ拡張されたため誤りである
- ^ サイズが同一の米国紙幣は視覚障害者差別、米連邦控訴裁(2008.5 AFPBB News)
- ^ ポリティカル・コレクトネス
参考文献
- 桜雲会編 『ブックナビ 視覚障害がわかる本 273冊』、2008年。ISBN 978-4-9901939-7-3。
- 視覚障碍者読書支援協会|活動目的
- 平成18年身体障害児・者実態調査結果
- 坂本洋一 『視覚障害リハビリテーション概論』 中央法規出版、2007年、89頁。ISBN 978-4805847251。
関連項目
- アクセシビリティ - バリアフリー - ユニバーサルデザイン
- 手引き - ガイドヘルパー - 盲導犬 - 白杖
- 点字 - 点訳- レーズライター
- 触地図
- 音訳 - DAISY (デジタル録音図書)
- スクリーンリーダー - らくらくホン
- aDesigner - アクセシビリティチェックツール。
- 拡大読書器
- オーデコ
- SPコード
- 情報格差
- 中途視覚障害者
- 国立障害者リハビリテーションセンター
- 盲学校
- 日本点字図書館
- 日本盲人会連合
- 盲老人ホーム
- 障害者権利条約
- 視覚障害者のスポーツ
- 盲人将棋
- 未熟児網膜症
- 瞽女
- 検校
- 座頭
- 差別 - 言葉狩り - 欠格条項
外部リンク
- 聞いて 聞かせて ~ブラインド・ロービジョン・ネット~ (NHKラジオ番組)
- JBS日本福祉放送
- 日本盲人会連合(日盲連)
- 視覚障害者情報総合ネットワーク・サピエ図書館
- 日本点字図書館
- 日本ライトハウス
- 全国視覚障害教師の会
- 公共図書館で働く視覚障害職員の会(通称「なごや会」)
- 視覚障害に関連する書籍紹介のページ
- サイトワールド(視覚障害者向け総合イベント)
特別支援教育 |
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教科、領域、
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学校教育における、
心身に障害のある幼児、生徒および児童の
心理、生理及び病理 |
視覚障害者の心理 - 視覚障害者の生理・病理 - 聴覚障害者の心理 - 聴覚障害者の生理・病理
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日本の法律・国際条約 |
障害者基本法 - 身体障害者福祉法 - 知的障害者福祉法 - 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律 - 児童福祉法 - 発達障害者支援法 - 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 - 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律 - 障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律 - 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律 - 障害年金 - 障害者権利条約
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障害者手帳 |
身体障害者手帳 - 療育手帳 - 精神障害者保健福祉手帳
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障害者団体 |
全国特別支援学校長会 - 全日本手をつなぐ育成会 - ピープル・ファースト・ジャパン - 全国精神障害者家族会連合会 - 全国精神保健福祉会連合会 - べてるの家 - きょうされん - HERO (プロレス)
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テレビ番組 |
NHK教育テレビジョン - きらっといきる - 福祉ネットワーク - ハートネットTV - バリバラ〜障害者情報バラエティー〜 - ふれあい広場・サンデー九 - 24時間テレビ 「愛は地球を救う」
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障害の分類 |
身体障害 - 知的障害 - 精神障害 - 運動障害・肢体不自由 - 聴覚障害 - 視覚障害 - 発達障害 - (軽度)発達障害(学習障害(ディスレクシア) - 注意欠陥・多動性障害 - 自閉症スペクトラム(高機能PDD)) - 言語障害 - 健康障害 - 広汎性発達障害 - 情緒障害 - 染色体異常 - 自閉症 - 精神疾患 - 脳性麻痺 - 重複障害 - 病弱 - 身体虚弱 - 重症心身障害 - 内部障害
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障害者の分類 |
視覚障害者 - 聴覚障害者 - 知的障害者 - 肢体不自由者 - 病弱者(病弱児・身体虚弱者)
発達障害者 - 精神障害者
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その他 |
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心理検査 |
知能検査 - 発達検査 - 性格検査 - 内田クレペリン精神検査
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障害者に対する虐待事件 |
宇都宮病院事件 - 水戸事件
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その他 |
統合教育 - インクルージョン教育 - ノーマライゼーション・ノーマライゼイション - デュアルシステム - 学習性無気力 - ノイズ - DSM-5 - 教職課程 - アクセシビリティ - バリアフリー
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