- 78歳の男性。口腔内病変と四肢の皮疹とを主訴に来院した。3年前から両側頬粘膜に粘膜疹がある。最近、四肢に皮疹が出現してきた。頬粘膜病変の写真と皮膚病変の写真とを以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H023]←[国試_101]→[101H025]
★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の女性。朝からめまいがするので、日頃かかりつけている診療所の医師に電話で相談した。
- 電話を受けた診療所の医師が、直ちに救急病院受診を指示する根拠となる症状はどれか。2つ選べ。
- a. 頭を動かすとめまいが悪化する。
- b. 耳がつまった感じがする。
- c. つばを飲み込みにくい。
- d. 天井がぐるぐる回る。
- e. しゃべりにくい。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H022]←[国試_101]→[101H024]
[★]
- 65歳の女性。2か月前から続く咳嗽を主訴に来院した。痰は伴わず、胸やけがあり、鼻汁と鼻閉とが時々ある。喫煙歴はない。身体所見に異常を認めない。3か月前の健康診査での胸部エックス線写真は正常である。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H024]←[国試_101]→[101H026]
[★]
- ラ
- lichen planus
- 同
- 扁平紅色苔癬 lichen ruber planus、紅色苔癬 lichen ruber
- 関
- 角化症
概念
- 頂上に白色の角質(鱗屑)をつけた多角形の、境界明瞭な灰青色から紫紅色調の扁平隆起性紅斑または丘疹を特徴とする、角化異常を示す皮膚疾患
- 四肢屈側や口腔に扁平で隆起した灰青色~紫紅色の局面を形成
病因
- 潜在性に進行する(insidiously)。体部のどこ病変がでもみられる。口腔粘膜の病変は30-70%の症例でみられる。粘膜病変は有痛性であり、潰瘍化する。ベーターブロッカー、メチルドパ、ペニシラミン、キニジン、NSAID、ACE阻害薬、SU薬、カルバマゼピン、金製剤、リチウム、キニンが本疾患と関連している。(参考1)
- 薬剤、化学物質、金属アレルギーでも起こりうる(NDE.251)。
- 慢性GVHD:ドナーのT細胞による宿主表皮基底層に対する障害による。
病理
症状
- 皮膚、爪、粘膜(口腔粘膜)、外陰、陰茎に皮疹が出現する。皮膚には扁平で隆起した灰青色~紫色の局面を形成 (NDE.250)
- 時に掻痒感 (NDE.251)
- びらん、潰瘍を形成すれば疼痛 (参考1)
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身体所見
治療
- 薬剤性の場合は原因薬剤の中止。
- ステロイド軟膏、タクロリムス軟膏
参考
- 1. [charged] Lichen planus - uptodate [1]
- 2. Lichen Planus | Health | Patient UK
- http://www.patient.co.uk/health/Lichen-Planus.htm
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