- 英
- chronic bronchitis CB
- 関
- 気管支炎
定義
- 慢性・反復性に過剰に喀痰が気管支腔に排出される状態
- 他の肺疾患や心疾患、耳鼻科的疾患に起因するものは除外。
- → この基準は、病名というよりは、疫学的定義として設定されたもの。
フレッチャー(Fletcher CM)の基準
- 少なくとも2年以上連続し、1年のうち少なくとも3か月以上、大部分の日に喀痰が認められる
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/08 21:33:53」(JST)
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気管支炎(きかんしえん、英: Bronchitis)は、呼吸器疾患の一つで気管支の炎症を指す。急性と慢性に区分される。また、別の区分では慢性気管支炎は閉塞性肺疾患にも分類される(気道の狭窄症状、肺の過膨張、喘鳴、呼気延長、1秒率の低下、残気量の増加等)。自身の喫煙や周りの人間による受動喫煙の健康被害により、症状が悪化したり慢性化したりする悪影響がある。
目次
- 1 急性気管支炎
- 1.1 原因
- 1.2 症状
- 1.3 検査
- 1.4 治療
- 2 慢性気管支炎
- 2.1 原因
- 2.2 症状
- 2.3 検査
- 2.4 治療
- 3 脚注
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急性気管支炎[編集]
気管支の急性の炎症全般を指す。
原因[編集]
- 感染性(ウイルス、細菌)…インフルエンザ、アデノウイルス、百日咳菌、肺炎球菌、A群溶連菌等
- その他…NO2、SO2、塩素ガス、その他気体刺激物等
症状[編集]
先駆症状として風邪症状があらわれ、次第に咳や痰等の急性上気道カタル症状を呈する。発熱(軽度)、全身倦怠感、頭が重い等の症状を併発することも多い。また、激しい咳が出る場合は腹部の筋肉痛を訴えることもある。
検査[編集]
ただし、胸部X線に異常所見は見られない。
治療[編集]
- 去痰剤による痰の除去
- 鎮咳剤による咳の沈静化
- 細菌感染の場合は抗生物質を使用
慢性気管支炎[編集]
痰・咳が2年以上連続し、毎年3ヶ月以上継続するものを指す。慢性閉塞性肺疾患(COPD)に含まれる。が肺結核、肺化膿症、気管支喘息、気管支拡張症等の肺・心疾患を伴うものは除外する。また男性に多く、冬期に増加する傾向がある。進行そのものは緩慢で適切な治療を行えば問題は無いが、放置すると肺性心へ進行する事も多いので注意が必要である。
原因[編集]
- 内的要因…性(男性)、加齢、外分泌機能の低下、アレルギー素因、呼吸器系素因等
- 外的要因…大気汚染、喫煙、有毒ガス、感染等
症状[編集]
- 慢性の痰(粘液性)
- 呼吸困難(呼気性)や運動時の息切れ
- チアノーゼ症状(口唇・爪等)
- ばち指
- 頚動脈怒張
検査[編集]
- 胸部X線検査…肺紋理の増強、軌道線状影の出現。
- 気管支造影…気管内腔不整(円柱・数珠状拡張)。
- 喀痰検査による原因菌の発見。
- 呼吸機能検査にて、閉塞性肺疾患所見を見る。
- 胸部聴診にてラ音確認。
- 心電図にて右脚ブロックが確認できる。
治療[編集]
- 原因の除去として、転地・転職(大気汚染、職場汚染の回避)や禁煙を行う。
- ネブライザー吸入療法や体位ドレナージによる気道の浄化を行う。ネブライザーの吸入薬剤としては喀痰溶解剤、気管支拡張剤、抗生物質、副腎皮質ステロイド剤等を用いる。
- 起因菌に有効な薬剤(抗生物質等)の投与。
全般的な呼吸不全の対策として、酸素吸入やレスピレーター呼吸、強心利尿剤等の投与を必要とする。
脚注[編集]
呼吸器疾患 (ICD-10 J00〜99) |
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疾患 |
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閉塞性肺疾患
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慢性閉塞性肺疾患
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気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
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拘束性肺疾患
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特発性
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IPF | NSIP | COP | AIP | DIP | RB-ILD | LIP
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続発性
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塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
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無気肺 | 気胸 | 血胸
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形態異常
|
気管支拡張症 | 肺分画症 | 肺嚢胞症
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腫瘍
|
良性腫瘍
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肺過誤腫 | 硬化性血管腫
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悪性腫瘍
|
低悪性度肺腫瘍 | 原発性肺癌 | 転移性肺癌 | 中皮腫
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アレルギー
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気管支喘息
|
アスピリン喘息
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好酸球性肺炎
|
Löffler症候群 | 急性好酸球性肺炎 | 慢性酸球性肺炎 | 好酸球増加症候群
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|
過敏性肺臓炎 | サルコイドーシス | グッドパスチャー症候群
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肺循環障害
|
肺血栓塞栓症 | 肺性心 | 新生児呼吸窮迫症候群 | 急性呼吸窮迫症候群
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肺代謝異常
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肺胞蛋白症 | 肺胞微石症
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機能的障害
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過換気症候群 | 睡眠時無呼吸症候群
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感染性疾患
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気道感染 |
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上気道 |
風邪
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ライノウイルス - アデノウイルス - パラインフルエンザウイルス - RSウイルス - コロナウイルス - エコーウイルス - エンテロウイルス
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喉頭炎
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急性喉頭蓋炎 - クループ
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咽頭炎
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下気道 |
急性細気管支炎
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肺炎 |
原因
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定型肺炎
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グラム陽性
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肺炎球菌 - 黄色ブドウ球菌
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グラム陰性
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肺炎桿菌 - インフルエンザ菌 - モラクセラ - 大腸菌 - 緑膿菌
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非定型肺炎
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ウイルス性
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RSウイルス - インフルエンザ肺炎 - 重症急性呼吸器症候群
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肺真菌症
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ニューモシスチス肺炎 - クリプトコッカス症 - アスペルギルス症
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レジオネラ菌 - マイコプラズマ - クラミジア肺炎 - オウム病
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抗酸菌症
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結核 - 非結核性抗酸菌症
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機序
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市中肺炎 - 院内肺炎 - 誤嚥性肺炎
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病態
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肺胞性肺炎
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大葉性肺炎 - 気管支肺炎
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化膿性肺炎
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胸壁 |
膿胸
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症候・徴候 |
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異常呼吸
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過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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咳嗽 | 痰 | 呼吸困難 | 胸痛 | 胸水 | ばち指 | チアノーゼ
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所見・検査 |
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聴診 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 気管支鏡 | 胸腔鏡 | 血液検査
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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|
咽頭 - 喉頭
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|
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下気道
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気管
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気管支
|
主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
|
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細気管支
|
小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
|
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
|
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
|
PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
|
(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
|
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
|
肋骨 | 胸骨
|
|
呼吸筋
|
横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
|
|
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神経系 |
中枢神経系
|
呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
|
|
末梢神経系
|
横隔神経 | 肋間神経
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 遷延性慢性咳嗽 その他 (特集 「咳嗽に関するガイドライン」up-to-date : ガイドライン改訂のポイント) -- (診療ガイドラインのよみどころ)
- 慢性気管支炎と喫煙 (特集 喫煙関連呼吸器疾患をめぐって)
- 全身性疾患としてのCOPD (特集 COPDの病診連携と在宅管理)
Related Links
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)に含まれる。が肺結核、肺化膿症、気管支喘息、気管支 拡張症等の肺・心疾患を伴うものは除外する。また男性に多く、冬期に増加する傾向が ある。進行そのものは緩慢で適切な治療を行えば問題は ...
- 慢性気管支炎、気管支拡張症 質問1)慢性気管支炎で悩んでいるが 質問2)毎年冬に 風邪を引いた後に咳がつづくが? 質問3)慢性気管支炎の診断とは 質問4)気管支拡張 症の治療について 質問5)咳が止まらない 質問6)気管支拡張症と診断されたが ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 60歳の男性。喀血を主訴に来院した。
- 6か月前から、軽度の咳と喀痰とが出現し、徐々に増悪傾向にあった。1、2か月前からは微熱、盗汗および全身倦怠が出現した。2、3日前から咳とともに少量の血痰があった。
- 今朝、約50ccの喀血を認めた。23歳ころ、肺結核で1年間治療を受けた。55歳ころに尿糖を指摘されたが放置していた。
- 意識は清明。身長172cm、体重42kg。体温37.2℃。呼吸数24/分。脈拍88/分、整。血圧132/88mmHg。
- チアノーゼは認めない。胸部聴診では、右上肺で呼吸音の気管支呼吸音化が認められ、同部にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(+)。
- 血液所見:赤沈35mm/1時間。赤血球450万、Hb13.4g/dl、Ht42%、白血球8,900。
- 血清生化学所見:空腹時血糖155mg/dl、総蛋白6.2g/dl。CRP1.5mg/dl(基準0.3以下)。胸部単純CTを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [098D058]←[国試_098]→[098D060]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G101]←[国試_100]→[100G103]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097G077]←[国試_097]→[097G079]
[★]
- %VC 62%,FEVl.0% 82%を示すのはどれか.
[正答]
※国試ナビ4※ [099D098]←[国試_099]→[099D100]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [112B014]←[国試_112]→[112B016]
[★]
- 紫外線による健康影響と考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F035]←[国試_113]→[113F037]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111A006]←[国試_111]→[111A008]
[★]
[★]
- 英
- dyspnea (M)
- 関
- 呼吸、呼吸苦、呼吸不全
概念
- 息が苦しいという自覚症状。呼吸時の不快な感覚である。呼吸苦とも記載されることがあるが、呼吸困難とする。息切れも同義とされている。
- 呼吸困難という自覚症状があるにもかかわらず、必ずしも呼吸不全という客観的な病態に陥っていないことがあるので注意。
原因疾患
鑑別診断
IMD
胸痛と呼吸困難
- 参考1
- 気胸、肺炎、胸膜炎、慢性閉塞性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患の悪化、肺癌などの肺疾患、心不全
参考
- 1. 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
[★]
- 英
- clubbed finger, drumstick finger, clubbing???
- 同
- バチ指、ばち状指、ヤモリ指、鼓桴状指、時計皿指
- 関
- 指、太鼓ばち爪
[show details]
ばち指 : 約 265,000 件
ばち状手指 : 12 件
ばち状指 : 約 22,300 件
ばち状爪 : 46 件
ばち状足指 : 約 12 件
太鼓ばち指 : 約 9,520 件
太鼓ばち指形成 : 13 件
バチ指 : 約 5,460 件
バチ状手指 : 約 0 件
バチ状指 : 約 6,410 件
バチ状爪 : 42 件
バチ状足指 : 約 0 件
太鼓バチ指 : 65 件
太鼓バチ指形成 : nothing
ヒポクラテス指 : 19 件
太鼓撥指 : 約 29 件
バチ指(SPU.78)
- ・・・
- 先天精神疾患
- うっ血性心不全
- 亜急性心内膜炎
心房中隔欠損症 ← なし(チアノーゼとか関係ないし)
僧帽弁逆流症 ← なし(チアノーゼとか関係ないし)
- ・・・
参考
- http://pics.livedoor.com/u/hari9ri7/5884189/large
[★]
- 英
- ventilatory impairment ventilatory disturbance
- 同
- 肺換気異常 pulmonary ventilation impairment abnormal pulmonary ventilation ventilatory disturbance of lung ventilatory disturbance of the lungs
- 関
- フローボリューム曲線
[show details]
換気障害パターンと疾患 LAB.1634
- 拘束性障害(拘束性換気障害):FVCが正常の80%以下
-
- 閉塞性障害(閉塞性換気障害):FEV1.0% 70%以下
[★]
- 英
- salbutamol
- ラ
- salbutamolum
- 化
- 硫酸サルブタモール salbutamol sulfate
- 商
- アイロミール、アスタージス、サルタノール、ベネトリン Ventolin、レナピリン
- 関
- アセチルコリン受容体
特徴
構造
作用機序
- 気管支平滑筋、肝臓のβ2受容体に結合
- (わずかではあるが)心臓のβ1受容体に結合
薬理作用
適応
副作用
- β1受容体も刺激するので心拍数↑
- 日本での報告例はない
- 強心配糖体や利尿薬を服用の患者で問題となる
- 肝臓に発現しているβ2受容体に作用→グリコーゲン分解→血糖値↑
[★]
- 英
- terbutaline
- 化
- 硫酸テルブタリン, terbutaline sulfate
- 商
- ブリカニール、コンボン、Brethine
- 関
- アドレナリン受容体、アセチルコリン受容体
適応
副作用
- β1受容体も刺激するので心拍数↑
- 日本での報告例はない
- 強心配糖体や利尿薬を服用の患者で問題となる
- 肝臓に発現しているβ2受容体に作用→グリコーゲン分解→血糖値↑
[★]
- 英
- simple chronic bronchitis
[★]
- 英
- trachea (Z), tracheal tube
- ラ
- trachea
- 関
- 気管支、気管支の分岐、肺
解剖
- 長さ12cm、直径2cm (HIS.298)。
- C6椎体-T5椎体 / C6椎体の下部より始まりT4-T5椎体で左右の気管支に分かれる。)
- 喉頭の輪状軟骨の直下から始まり主気管支が分岐するところに終わる。 (HIS.298)
粘膜
- a. 杯細胞 goblet cell 30% 粘液物質の分泌 ムチンmucin
- b. 線毛細胞 ciliated cell 30% 核は基底部に存在 線毛と微絨毛
- c. 基底細胞 basal cell 30% 丈の低い細胞、未分化細胞
- d. その他 刷子細胞、漿液細胞、DNES細胞 など
- 2. 粘膜固有層 疎性結合組織 膠原線維、弾性線維、気管腺(混合腺)
- 3. 粘膜下組織 密生結合組織
- 4. 外膜 気管軟骨 馬蹄形(C字軟骨)後方に開いている。10-12個
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- bronchus / bronchi(pl.) (Z)
- ラ
- bronchus principalis
- 同
- 主気管支 main bronchus、一次気管支 primary bronchus
- 関
- 気管、気管支の分岐、肺区域、区域気管支
-
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- chronicity
- 関
- 慢性的、慢性型