- 12歳の男児。右肘部痛を主訴に来院した。8歳から野球のリトルリーグに所属し、1日4時間の投球練習を毎日行ってきた。6か月前からボールを投げるときに右肘部の痛みを自覚し、2か月前から増悪してきた。身長167cm、体重64kg。右肘関節外側に軽度の圧痛を認める。関節可動域は屈曲125度、伸展0度である。屈曲伸展運動でひっかかる感じがある。右肘関節エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I040]←[国試_105]→[105I042]
★リンクテーブル★
[★]
- 76歳の女性。右膝痛を主訴に来院した。以前から時々右膝の腫脹と疼痛とがあったが、1週間程度で改善していた。10日前から右膝痛が出現し、昨日から増悪し歩行困難となった。体温38.7℃。右膝関節に腫脹、発赤、局所熱感および関節水症を認める。関節穿刺液は黄色半透明である。右膝関節エックス線写真(別冊No.4)を別に示す。
- 右膝痛の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
B
- ときに全身症状(発熱、白血球増多、CRP上昇、赤沈亢進)を伴うらしい。
※国試ナビ4※ [105I039]←[国試_105]→[105I041]
[★]
- 61歳の女性。頭痛と嘔吐とを主訴に来院した。1週前から頭痛と嘔吐とがあり, 2日前から38℃台の発熱も加わった。既往歴に副鼻腔炎がある。来院時の意識レベルはJCS I-2。右半身の運動感覚障害、失算および失書を認める。頭部MRIの拡散強調横断像(別冊No.6A)と造影T1強調矢状断像(別冊No.6B)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I041]←[国試_105]→[105I043]
[★]
[★]
- ラ
- osteochondritis dissecans OCD
- 同
- 解離性骨軟骨炎、離断性骨端炎
- 関
- 骨端炎、骨端症
病態
- 関節軟骨直下の骨組織が何らかの原因で母床より離断し、壊死組織となったもの (SOR.568)
肘関節離断性骨軟骨炎
- 関
- 野球肘
- SOR.250, 386
[show details]
膝関節離断性骨軟骨炎
- SOR.568
- 疫学:男女比=3-4:1。思春期、20歳代に好発、20%は両側性。
- 好発部位:大腿骨内側顆(85%)、大腿骨外側顆(13%)、大腿骨膝蓋面(2%)、膝蓋骨(1%)
- 症状:病巣が分離していない時期には運動後の不快感や軽い疼痛。病巣が不安定であれば運動時痛が増強し、走行や階段昇降が困難となる。病巣部が脱落し関節内に遊離すれば、関節のロッキングや関節推奨を生じ、可動制限と激痛を呈する。
- 治療:経過観察、ドリリング、骨釘移植、病巣部の掻爬・骨軟骨片移植
足関節離断性骨軟骨炎
国試