- 英
- pancreatolithiasis, pancreatic calculus, pancreatic lithiasis
- 同
- 膵管結石症, 膵臓結石
- 関
- 膵石、膵石灰化、慢性膵炎
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 慢性膵炎・膵石の治療 (特集 膵疾患診療の現状と展望)
- PO-008 十二指腸狭窄術後5年後に発生した膵胆管合流異常を伴わない膵石症の1例(肝・胆・膵疾患,ポスターセッション,病気の子供達に笑顔 小児外科に夢そして革新を,第47回 日本小児外科学会学術集会)
- 平田 義弘,大浜 用克,新開 真人,武 浩志,北河 徳彦,本多 昌平,薄井 佳子,樫田 博史
- 日本小児外科学会雑誌 46(3), 602, 2010-05-20
- NAID 110008016058
Related Links
- gooヘルスケア 家庭の医学。膵石症。膵石症はどんな病気か 膵石は膵管内(すいかん ない)に形成された石(結石)のことで、慢性膵炎(まんせいすいえん)と診断された患者 さんの約40%にみられます。慢性膵炎の進行に伴って合併する頻度が高くなりま.
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 8歳の女児。腹痛のため両親とともに来院した。昨日の夕食後から上腹部痛があり、夜半に食物残渣を嘔吐し、今朝も痛みが改善しないため受診した。今朝の排便は軟便で色は茶褐色という。意識は清明。身長 120cm、体重 23kg。体温 37.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 100/72mmHg。呼吸数 20/分。眼球結膜に軽度黄染を認める。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨満しているが肝・脾を触知しない。上腹部に軽度の圧痛を認め、腸雑音は減弱している。血液所見:赤血球 467万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球 18,700、血小板 30万、PT-INR 1.0(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、総ビリルビン 4.7mg/dL、直接ビリルビン 4.0mg/dL、AST 267U/L、ALT 270U/L、アミラーゼ 539U/L(基準 37~160)。CRP 0.9mg/dL。腹部超音波検査で胆嚢の腫大を認めた。MRCP(別冊No. 15)を別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D036]←[国試_114]→[114D038]
[★]
- 58歳の男性。繰り返す意識消失発作のため入院した。1年前から空腹時にふらつくことがあったが、食後軽快するので放置していた。入院後も意識消失発作を数回起こし、いずれの場合もブドウ糖液の静注で改善した。意識清明。血圧142/88mmHg。呼吸音清。肝と脾とを触知しない。血液所見:赤血球498万、Hb 14.0 g/dl、白血球6,500、血小板20万。血清生化学所見:空腹時血糖43mg/dl、総蛋白7.3 g/dl、アルブミン4.1g/dl、尿素窒素9mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.5mg/dl、GOT37単位(基準値以下)、GPT54単位(基準35以下)、アミラーゼ83単位(基準37~160)。CEA 2.0ng/ml(基準5以下)、CA19-9 11U/ml(基準37以下)。腹部ダイナミックCTの動脈優位相で径1cmの濃染像を膵体部に認める。考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G028]←[国試_095]→[095G030]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099E034]←[国試_099]→[099E036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096H030]←[国試_096]→[096H032]
[★]
- 英
- pancreatic cancer (M), carcinoma of pancreas
- 同
- 膵臓癌
- 関
- 膵腫瘍
[show details]
膵癌 : 約 313,000 件
膵臓癌 : 約 494,000 件
疫学
危険因子
ガイドラインより
- 1. 家族歴 :膵癌,遺伝性膵癌症候群 :13倍
- 2. 合併疾患:糖尿病,慢性膵炎,遺伝性膵炎 :DMでは2.1倍
- 3. 嗜好 :喫煙 :喫煙では2倍
HIM.587
- 喫煙、肥満、非遺伝性の慢性膵炎
- (はっきりしない)環境因子:食事、コーヒー、アルコール飲酒、胃部分切除の既往、胆嚢摘出術、ヘリコバクターピロリ
- 糖尿病との関連が示されたが、原因か結果かは明らかでない。
QB.B-336
生存率
- 死亡数と罹患数はほぼ同数であり、予後が不良である。
- 部位別がんの5年生存率は膵癌が最も低く、7.7%であった(国立がん研究センターがん対策情報センター)
- 生存期間中央値は14.7カ月、切除例で21.0カ月、非切除例では8.2カ月。5年生存率は全症例、切除例がそれぞれ13.0%と18.8%、非切除例の3年生存率は3.1%(2001~2007年の膵癌全症例)。
- 腫瘍径10 mm以下では5年生存率が80.4%、10~20 mmで50.0%、20mmを超えると20%以下となる。
主要な組織型
- 外分泌腫瘍のなかの浸潤性膵管癌が80%以上を占める。
- 多い組織型は以下の通り:
- 腺房細胞
- (腺癌)腺房細胞癌
- 膵管上皮細胞
- (腺癌)膵管内腫瘍・・・膵管癌
- 管状腺癌 → 最も多い
- 乳頭腺癌
- 腺扁平上皮癌
- 粘液癌
- 膵管上皮細胞由来
- (嚢胞腺癌)漿液性嚢胞腺癌
- (嚢胞腺癌)粘液性嚢胞腺癌
- 粘液産生膵癌
発生部位
症状
- 膵癌診断時には無症状のことが多い。
- 腹痛(40%)、黄疸(15%)、食欲不振、腰背痛、全身倦怠感、体重減少
- 腹痛は膵体尾部癌で多い (QB.B-342 SSUR.633) → 黄疸を示さず、切除不能の進行癌となってから上腹部痛や背部痛を訴えるからであろう
- 膵頭部:胆管並びに膵胆管膨大部閉塞→胆汁色素うっ滞、胆嚢拡大、黄疸
- 膵頚、膵体:門脈、下大静脈の閉塞 (N.295)
検査
- 血液検査:腫瘍マーカー:CEA、CA19-9、SLX、DUPAN-2、SPan-1、CA-50。経過観察に用いる。早期発見には役立たない。
- 超音波検査:不均一な低エコー。主膵管拡張、胆管拡張。
- CT:膵管の狭窄、尾部膵管の拡張。単純で不正な低吸収像、造影で造影効果のない腫瘤影。近接臓器、リンパ節、血管への浸潤が分かる。
[show details]
- 膵体部癌
- 十二指腸から離れており、膵頭部癌とは言い難い。
- 超音波内視鏡:
- ERCP
- 動脈造影:腫瘍濃染はみられない。診断、手術適応の決定に用いられる。動脈・静脈に浸潤していれば手術適応はなくなる ← 造影CTで代用できるから今はやられないのでは?
治療
- 治療のmodality:手術療法、化学療法、放射線療法
- 治療法の選択:切除可能例では手術療法、手術不能例で遠隔転移が無い場合は化学療法±放射線療法、遠隔転移がある場合には化学療法を行う。
- 膵頭部癌で黄疸症状のある場合にはPTCDで減黄したのちに手術(QB.B-345)
-
- 膵体尾部癌の根治術では脾合併膵体尾部切除術が行われる(QB.B-345)、らしいが。
- 膵尾部切除術
- 膵全摘術:悪性膵管内乳頭粘液性腫瘍、多発膵島細胞腫瘍などで生存期間の延長が見込める場合。(SSUR.637)
病期分類
- http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pancreas/pancreas_rule.html
- http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pathology/templates/pancreas1.html
- http://ncc.ctr-info.com/?action=common_download_main&upload_id=481
- http://www.nsknet.or.jp/~nagasato/pcstage.html
参考
- 1. 日本癌治療学会 - がん診療ガイドライン - 膵癌
- http://www.jsco-cpg.jp/item/11/
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0037/1/0037_G0000244_GL.html
国試
[★]
- 英
- pancreatic duct (Z)
- ラ
- ductus pancreaticus
- 関
- 膵臓、副膵管、主膵管
解剖
- SRA.515
- 慢性膵炎:膵石症は慢性膵炎を合併することがあり、主膵管の拡張をきたし、数珠状拡張をきたす。(YN.B)
- 主膵管型の粘液産生腫瘍:拡張が高度 or 壁から内宮に充実性腫瘍が濃染される場合
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
[★]
- 英
- calcified pancreatitis, calcifying pancreatitis
- 関
- 膵石症、慢性膵炎
[★]
- 英
- pancreatic calcification, pancreatic stone
- 関
- 膵石症, 膵管結石症
[★]
- 英
- pancreatic calculus
- 関
- 膵石 膵石症
[★]
- 英
- pancreatic calculus, pancreatic stone
- 関
- 結石、膵臓、膵管
- 膵管内に形成される結石。慢性膵炎などで認められる。
- アルコール性慢性膵炎では症結石が膵管分枝までにびまん性に認められるのに対し、特発性や遺伝性膵炎では台結石が主膵管に存在することが多い。
- 膵液中のラクトフェリンと呼ばれる蛋白質が過剰分泌されて蛋白栓を形成し、カルシウムが沈着して結石となる。
[★]
- 英
- sis, pathy