- 大型バスを含む多重衝突交通事故により多数傷病者が発生した。救急隊に同行した医師が、救出された傷病者の現場救護所への搬送優先順位を決定することになった。現場にはすでに30名ほどの傷病者がおり、救出作業が続いている。救護所での医療資源は十分揃っていないという情報である。
- 次の傷病者のうち、救護所への搬送を最も優先すべきなのはどれか。
- a 歩行できず、呼吸数36/分である。
- b 歩行できるが、頭部から出血している。
- c 歩行できるが、強い腹痛を訴えている。
- d 歩行できるが、肘関節部に開放骨折を認め創が汚染している。
- e 開放性脳損傷があり、用手気道確保を行ったが呼吸を認めない。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 66歳の男性。意識障害とけいれんのため救急車で搬入された。3年前から頭部外傷後てんかんで抗けいれん薬の内服治療を受けていた。この1年間はけいれん発作がなかったため、2週間前から服薬していなかったところ、外出先で突然、強直間代けいれんを起こし、居合わせた人が救急車を要請した。発症から10分後の救急隊接触時には間代けいれんがわずかにあったが、救急搬送中に消失した。搬入時、けいれんを認めないが、意識レベルはJCS Ⅰ-3。体温 36.9℃。心拍数 92/分、整。血圧 140/90mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 99%(マスク 6L/分酸素投与下)。処置室でバイタルサインを測定し、静脈路を確保し生理食塩液の輸液を開始した直後に、強直間代けいれんが再発した。
- 直ちに投与すべきなのはどれか。
[正答]
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- 38歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠34週に心窩部痛および悪心を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはなく、これまでの妊婦健康診査で異常は指摘されていなかった。胎動は自覚しており、性器出血は認められない。体温 36.5℃。脈拍 100/分、整。血圧 140/90mmHg。心窩部に圧痛を認める。子宮は軟で圧痛を認めない。下腿に浮腫を認める。
- 優先度の低い検査はどれか。
[正答]
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