- 68歳の男性。健診で血清蛋白異常を指摘され来院した。特に自覚症状はない。既往歴に特記すべきことはない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。血液所見:赤血球 438万、Hb 13.8g/dL、Ht 45%、白血球 5,800、血小板 25万。血液生化学所見:総蛋白 8.2g/dL、アルブミン 4.7g/dL、IgG 2,628mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 319mg/dL(基準 110~410)、IgM 211mg/dL(基準 65~350)、総ビリルビン 0.7mg/dL、AST 26U/L、ALT 38U/L、LD 285U/L(基準 176~353)、ALP 295U/L(基準 115~359)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、尿酸 5.6mg/dL。
- 診断のために最も重要な血液検査項目はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 70歳の男性。腎機能低下のため来院した。20年前から健診で尿蛋白と尿潜血を指摘されている。5年前から腎機能低下を指摘された。2か月前の定期検査で腎機能がさらに低下していたため、腎代替療法の準備を勧められて受診した。55歳時に急性心筋梗塞の既往があり、左室収縮能の低下(左室駆出率 35%)がある。アスピリン、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬およびβ遮断薬を内服している。61歳時に交通外傷で脾臓摘出と小腸部分切除を受け、その後癒着性イレウスで2回開腹歴がある。65歳から糖尿病を指摘されて経口糖尿病薬を服用している。身長 160cm、体重 80kg。脈拍 72/分、整。血圧 120/86mmHg。腹部は平坦、軟で、心窩部から臍下部にかけて手術痕がある。両下腿に浮腫を認める。認知機能は正常で、神経診察に異常を認めない。尿所見:蛋白 3+、糖 (-)、潜血 2+、沈渣で多彩な変形赤血球と顆粒円柱を認める。1日尿量 2,050mL。血液所見:赤血球 358万、Hb 10.5g/dL、Ht 31%、白血球 5,700、血小板 28万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 3.5g/dL、尿素窒素 50mg/dL、クレアチニン 5.1mg/dL、eGFR 9mL/分/1.73m2、HbA1c 7.0%(基準 4.6~6.2)、Na 142mEq/L、K 4.5mEq/L、Cl 103mEq/L。
- 腎代替療法についての説明で適切なのはどれか。
- a 「心臓が悪いので腹膜透析は適しません」
- b 「糖尿病があるので腹膜透析は適しません」
- c 「血液透析は尿が出なくなってから開始します」
- d 「アスピリンを服用しているので血液透析は適しません」
- e 「大きな腹部手術の既往があるので腹膜透析は適しません」
[正答]
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[★]
- 28歳の女性。挙児を希望して来院した。月経周期は30日型、持続は5日間。避妊せずに3か月経ったが妊娠しなかったため来院した。内診で子宮と卵巣とに異常を認めない。Douglas窩に異常を認めない。基礎体温は2相性である。
- この時点で適切な説明はどれか。
[正答]
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[★]