- 68歳の男性。手背の結節を主訴に来院した。3週間前に右手背の3mm大の皮疹に気付いた。皮疹が最近2週間で急速に増大してきたため受診した。右手背に径12mmの褐色調の腫瘤を認め、中央に角栓を伴う。波動はなく弾性硬に触知する。腫瘤の部分生検では、中央が陥凹して角質が充満し、有棘細胞の腫瘍性増殖を認めた。腫瘤は生検1か月後にピーク時の25%以下に縮小した。右手背の写真(別冊No.4A)及び生検組織のH-E染色標本(別冊No.4B)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 65歳の男性。胸部エックス線写真で右中肺野に異常陰影を指摘されて受診した。5年前から間質性肺炎を指摘されている。1年前に急性増悪で入院し、その後、外来で副腎皮質ステロイドの内服治療を受けていたが、ここ年は症状が安定していたため、自己判断で内服を中断し受診していなかった。喫煙は20本/日を40年間。5年前から禁煙していたが、6か月前から喫煙を再開していた。胸部単純CTで右肺上葉に腫瘤影を認め、経気管支肺生検で肺扁平上皮癌と診断された。全身検索の結果、右肺門部リンパ節転移を認めたが、それ以外には転移を認めなかった。体温36.6℃。脈拍 76/分、整。血圧 132/76mmHg。呼吸数 12/分。SpO2 95%(room air)。両側胸部でfine cracklesを聴取する。呼吸機能検査:VC 3.5L、FEV1 2.2L。心電図、心エコー検査で異常を認めない。胸部エックス線写真(別冊No.3A)及び胸部単純CT(別冊No.3B)を別に示す。患者に手術の選択肢もあることを説明したところ手術を希望した。
- この患者の周術期について適切でないのはどれか。
- a 術後早期離床を行う。
- b 術前に禁煙指導を行う。
- c 術前から酸素療法を行う。
- d 術後間質性肺炎急性増悪のリスクがある。
- e 術後在宅酸素療法が必要になるリスクがある。
[正答]
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[★]
- 45歳の男性。膵腫瘍の精査のため来院した。15年前から2型糖尿病で自宅近くの診療所で内服治療を受けている。3か月前から急激に血糖コントロールが悪化したため腹部超音波検査を受けたところ、膵腫瘍が認められ紹介受診となった。eGFR 48mL/分/1.73m2。
- 腹部造影CTを計画する際に検査前後数日間の休薬を検討すべき薬剤はどれか。
[正答]
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