- 50歳の女性。活動の低下を心配した夫に伴われて来院した。2か月前から朝起床はするが、朝食の準備ができず、ぼんやりと座っているようになった。それまで見ていたニュースや新聞を見なくなり、買い物には行くが、献立を決められず、何も買わずに帰ってくる状態であった。2週間前からは洗濯や掃除などの家事が全くできなくなったため、夫に伴われて受診した。意識は清明。見当識と記憶に異常は認めない。身体所見に異常を認めない。
- この患者にみられることが予想される訴えはどれか。2つ選べ。
- a 「自分のせいで家族に迷惑をかけています」
- b 「急に頭の中が真っ白になってしまいます」
- c 「テレビドラマをみると感動して涙ぐんでしまいます」
- d 「物事に何か裏の意味があるように感じられ不気味です」
- e 「趣味や好きだったことが少しも楽しめなくなりました」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 69歳の男性。発熱と下腹部の緊満感とを主訴に来院した。以前から排尿困難を自覚していた。数日前から頻尿と排尿時痛が出現し、今朝から38℃台の発熱と全身倦怠感および下腹部の緊満感を自覚したため受診した。腹部に肝・脾を触知しない。下腹部に緊満を認める。直腸指診で前立腺に圧痛を認める。尿所見:蛋白 1+、糖 (-)、ケトン体 (-)、潜血 1+、沈渣は赤血球 5~9個/HPF、白血球 50~99個/HPF。血液所見:赤血球 435万、Hb 13.6g/dL、Ht 41%、白血球 16,900、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 4.1g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 30U/L、ALT 21U/L、血糖 175mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 8.5mg/dL。
- この時点での治療として検討すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 65歳の男性。大腸ポリープの治療のため入院した。
- 現病歴:1か月前の大腸内視鏡検査でポリープを指摘され、内視鏡的ポリペクトミーが予定された。
- 既往歴:8年前から副鼻腔炎。5年前から心房細動、高血圧症および脂質異常症。3年前に2型糖尿病と診断され、インスリンを毎食前に自己注射している。
- 生活歴:妻と2人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:5歳年上の兄が55歳時に狭心症。
- 現症:身長 173cm、体重 68kg。体温 36.1℃。脈拍 80/分、不整。血圧 140/74mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 内視鏡的ポリペクトミーに際し、特に気を付けるべき内服薬はどれか。
[正答]
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