- 11歳の男児。下腿の皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。2日前から下腿に皮疹が出現し、昨日から腹痛および膝関節痛を訴えている。体重 37kg。体温 36.5℃。脈拍 80/分、整。呼吸数 20/分。両下腿に皮疹を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭発赤なし。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で臍周囲に軽度圧痛を認める。左下腿の写真(別冊No. 4)を別に示す。
- この患児で認められる皮膚所見はどれか。
- a 無疹部を加温すると皮疹が出現する。
- b 皮疹を摩擦すると容易にびらんを生じる。
- c 皮疹の上からガラス板で圧迫しても退色しない。
- d 皮疹を擦過すると擦過部に一致して膨疹が生じる。
- e 無疹部に紫外線を照射すると病変部と同じ皮疹が出現する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の女性。転倒による大腿骨骨折のため、昨日入院した。昨晩は夜間に全く眠らない状態が続き、今朝から手指と上肢に粗大な振戦が出現した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。20歳から飲酒を開始し、32歳から夫の母親を自宅で介護するようになり、飲酒する頻度が増えた。38歳から連日昼間も飲酒するようになり、45歳からは日に焼酎 500mL以上を飲酒していた。体温 36.7℃。脈拍 68/分、整。血圧 140/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 392万、Hb 13.0g/dL、Ht 42%、白血球 7,500、血小板 17万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 1.0mg/dL、AST 140U/L、ALT 80U/L、γ-GTP 210U/L(基準 8~50)、総コレステロール 295mg/dL、トリグリセリド 240mg/dL。頭部CTで異常を認めない。
- 数日以内に出現する可能性の高い症状の予防に適切な薬剤はどれか。
[正答]
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- 4か月の乳児。RSウイルス感染症による呼吸障害のため入院している。呼吸・心拍モニターのアラームが鳴ったため研修医、指導医および看護師で患児を診察に行ったところ全身にチアノーゼを認めた。気道確保をして呼吸を確認したが、自発呼吸を認めない。心電図モニターでは心静止である。末梢静脈路は確保されており、心肺蘇生の備品は病室に準備されている。
- 直ちに行うべきなのはどれか。
[正答]
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