- 69歳の女性。右下肢痛のため救急車で搬入された。1か月前から38℃前後の発熱が続いていた。市販の感冒薬を内服したが解熱しなかった。本日、1時間前に突然、右下肢の疼痛と色調変化が出現したため、救急車を要請した。搬入時、意識は清明。体温 37.6℃。心拍数 96/分、整。血圧 152/70mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 98%(room air)。心音は心尖部にⅣ/Ⅵの全収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。右大腿動脈は触知せず、右下腿の感覚は減弱している。右下腿は左側に比較し白色調を呈している。血液所見:赤血球 437万、Hb 12.5g/dL、Ht 37%、白血球 21,700、血小板 7万、血漿フィブリノゲン 422mg/dL(基準 200~400)、Dダイマー 4.2μg/mL(基準 1.0以下)。血液生化学所見:AST 16U/L、ALT 22U/L、CK 222U/L(基準 30~140)、LD 357U/L(基準 176~353)。CRP 24mg/dL。骨盤部造影CTで右大腿動脈に閉塞を認めた。
- 原因を特定するために行うべき検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D073]←[国試_113]→[113D075]
★リンクテーブル★
[★]
- 83歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。高血圧症と骨粗鬆症で自宅近くの診療所に通院し、サイアザイド系利尿薬と経口活性型ビタミンD3製剤を処方されていた。1か月前から腰痛が出現したためNSAIDsを処方され服用していたが、座位や歩行で疼痛が悪化するため、日中も臥床していることが多かった。2週間前から食欲がなく、食事は少量ずつ1日食2で、水分摂取も小さな湯呑茶碗でお茶を1日2~3杯飲む程度だった。3日前から全身倦怠感が出現し、次第に悪化したため受診した。4日前から排便がないが、排尿回数は日中5回、夜間2回で変化はなかった。意識は清明。身長 152cm、体重 41kg(1か月前 45kg)。体温 36.2℃。脈拍 108/分、整。血圧 152/86mmHg。尿所見:比重 1.008、蛋白 (±)、糖 (-)、潜血 1+、沈渣は赤血球 1~4/HPF、白血球 1~4/HPF、細菌(±)。血液所見:赤血球 450万、Hb 15.2g/dL、Ht 45%、白血球 6,800、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dL、アルブミン 3.9g/dL、AST 22U/L、ALT 18U/L、LD 250U/L(基準 176~353)、CK 152U/L(基準 30~140)、尿素窒素 52mg/dL、クレアチニン 2.8mg/dL、eGFR 13mL/分/1.73m2、Na 135mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 102mEq/L。CRP 0.1mg/dL。
- 腎機能障害の原因として考えられるのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D074]←[国試_113]→[113E001]
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- 44歳の男性。過活動を心配した妻に連れられて受診した。3か月前から疲れがとれないと訴え、朝は起床が困難で、会社に遅刻するようになった。2週間前から、特にきっかけなく急に元気になった。「体調が最高なので、眠らなくても全く疲労を感じない」と言い、夜中に欧州支社の担当者と国際電話で話し続け、ほとんど眠らずに出勤するようになったため、妻に連れられ受診した。早口・多弁で、よく話すが話題が転々と変わりやすい。妻が家における患者の状態について話すと、些細なことで不機嫌になった。意識は清明であり、身体所見に異常を認めない。
- 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D072]←[国試_113]→[113D074]
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