- 20歳の男性。歩行困難のため救急車で搬入された。路上で倒れているところを通行人が発見し救急車を要請した。意識レベルはJCSⅠ-3。体温 36.2℃。心拍数 72/分、整。血圧 112/80mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 94%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。四肢の筋力低下のため起き上がれない。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 3.8g/dL、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、Na 136mEq/L、K 1.9mEq/L、Cl 106mEq/L、Ca 8.8mg/dL、P 2.5mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.24、PaCO2 38Torr、PaO2 88Torr、HCO3- 16.0mEq/L。遅れて来院した家族の話では以前からシンナー有機溶剤トルエン含有吸引の習慣があったという。
- 今後起こりうる可能性があるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。眼瞼と頸部の腫脹を主訴に来院した。1年前から両側眼瞼の腫脹に気付いていた。半年前から両側の顎下部の腫脹も自覚していた。最近、眼瞼の腫脹が増大傾向であり、また鼻閉も伴ったため受診した。体温 36.5℃。脈拍 64/分、整。血圧 110/76mmHg。両側眼瞼および顎下部の腫脹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。血液所見:赤血球 423万、Hb 12.9g/dL、Ht 37%、白血球 6,400、血小板 21万。血液生化学所見:尿素窒素 13mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL、総蛋白 8.5g/dL、アルブミン 3.9g/dL、IgG 3,305mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 159mg/dL(基準 110~410)、IgM 67mg/dL(基準 65~350)、IgE 350IU/mL(基準 250以下)、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 22U/L、ALT 16U/L、γ-GTP 34U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 122U/L(基準 37~160)。免疫血清学所見:抗核抗体 陰性、リウマトイド因子(RF) 陰性。眼窩部単純CT(別冊No.30A)及び腹部造影CT(別冊No.30B、C)を別に示す。
- 診断に有用な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 52歳の男性。脱力を主訴に来院した。3か月前から、帰宅時に駅の階段を途中で休まずには昇れなくなったため受診した。血液検査で抗アセチルコリン受容体抗体が陽性であった。胸部エックス線写真(別冊No. 31A)及び胸部造影CT(別冊No. 31B)を別に示す。
- この患者で検索すべき合併症はどれか。2つ選べ。
[正答]
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