- 40歳の女性。頭部MRIの異常所見を指摘され来院した。1か月前から時折前頭部の鈍い痛みを自覚している。1週間前に職場同僚がくも膜下出血で入院したため、心配になり自宅近くの医療機関を受診し、頭部MRIで異常を指摘されたため紹介受診した。身長 162cm、体重 45kg。体温 36.2℃。脈拍 76/分、整。血圧 124/78mmHg。身体診察に明らかな異常を認めない。頭部造影MRI(別冊No. 30)を別に示す。
- 異常が予想される検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 3か月の乳児。昨晩から38℃台の発熱があり、持続するため両親に連れられて受診した。機嫌は悪く、哺乳量もいつもより少なく、少しうとうとしている。身長 55cm、体重 5,700g。体温 38.7℃。心拍数 142/分、整。呼吸数 44/分。SpO2 97%(room air)。皮膚色は良好。大泉門は平坦で、2×2cmと開大している。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm、柔らかく触知する。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、ケトン体 2+、潜血 (-)、沈渣は赤血球 1~4/HPF、白血球 100以上/HPF。血液所見:赤血球 403万、Hb 10.0g/dL、Ht 31%、白血球 21,300(桿状核好中球 24%、分葉核好中球 44%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 23%)、血小板 12万、PT-INR 1.1(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.2g/dL、アルブミン 4.5g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 27U/L、ALT 21U/L、尿素窒素 9mg/dL、クレアチニン 0.3mg/dL、血糖 114mg/dL、Na 140mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 107mEq/L。CRP 5.1mg/dL。
- 次に行うべき検査はどれか。2つ選べ。
- a 脳波
- b 尿培養検査
- c 尿生化学検査
- d 血液培養検査
- e 排尿時膀胱尿道造影検査
[正答]
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[★]
- 13歳の女子。疲れやすさを主訴に来院した。陸上部に所属している。1年前から疲れやすさを自覚し、短距離走の成績が落ちてきたことに気づいていた。最近、より疲れやすくなったため受診した。食欲は旺盛である。病院の階段を上る際に動悸と胸の苦しさを感じたという。脈拍 120/分、整。血圧 136/72mmHg。頸部触診で甲状腺の腫大を認める。心音では胸骨左縁第2肋間にⅢ/Ⅵの収縮期雑音を聴取するが、呼吸音には異常を認めない。手指に振戦を認める。血液所見:赤血球452万、Hb 12.3g/dL、Ht 36%、白血球 8,900、血小板 23万。血液生化学所見:総蛋白 6.1g/dL、アルブミン 3.6g/dL、AST 33U/L、ALT 31U/L、尿素窒素 13mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、TSH 0.1μU/dL未満(基準 0.5~5.0)、FT3 30pg/mL以上(基準 2.2~4.3)、FT4 10ng/dL以上(基準 0.9~1.7)、抗TSH受容体抗体 陽性。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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