- 34歳の女性(1妊1産)。産後2週の妊産婦健康診査を希望して、分娩した産科診療所に来院した。2週間前に第1子である3,150gの男児を経腟分娩した。来院時の体温36.5℃。脈拍 80/分、整。血圧 126/76mmHg。尿所見は蛋白(-)、糖(-)。内診で子宮復古に異常は認めず、悪露も正常であった。母乳哺育を行っているが、うまくできているかとても心配で毎日よく眠れない。育児は全く楽しくなく、ときに自分を傷つけたいとの思いが浮かぶという。日本語版エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)への自己記入の結果、合計点数は12点(基準8以下)であった。
- この時点の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 抗精神病薬を処方する。
- b 精神科への受診を提案する。
- c 児と分離することを目的に入院させる。
- d 本人の同意を得て市町村に患者情報を伝える。
- e 母乳哺育を中止し人工乳哺育にするように指導する。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F062]←[国試_113]→[113F064]
★リンクテーブル★
[★]
- 72歳の男性。腰背部痛を主訴に来院した。3年前に多発性骨髄腫と診断され、3種類の異なる抗癌化学療法を施行されてきたが、現在まで一度も寛解に至っていない。2か月前から腰痛、背部痛および肋骨痛が出現しNSAIDsが投与されたが、疼痛は増悪しており、最近は疼痛のため室内移動も困難であり1日中ベッドに横になっていることが多い。数日前から症状が増悪し、食欲低下および嘔吐をきたすようになった。意識は清明。身長 172cm、体重 54kg。体温 37.2℃。脈拍 84/分、整。血圧 102/68mmHg。パフォーマンスステイタス(PS)4。眼瞼結膜は貧血様である。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音を聴取する。四肢に皮下出血を認めない。血液所見:赤血球 277万、Hb 6.1g/dL、Ht 26%、白血球 3,300、血小板 4万。血液生化学所見:総蛋白 11.5g/dL、アルブミン 2.9g/dL、IgG 8,450mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 26mg/dL(基準 110~410)、IgM 18mg/dL(基準 65~350)、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 23U/L、ALT 17U/L、LD 325U/L(基準 176~353)、ALP 420U/L(基準 115~359)、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 1.8mg/dL、尿酸 9.2mg/dL、Na 145mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 101mEq/L、Ca 14.0mg/dL。全身の骨エックス線写真で両側大腿骨に広範な骨融解像と第4、第5腰椎に圧迫骨折を認める。
- 現時点で考慮すべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F061]←[国試_113]→[113F063]
[★]
- 83歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。夏の日中に長時間の草刈り作業中、ふらつきを訴えていた。その後、意識がもうろうとなっているところを周囲の作業者が気付き、救急車を要請した。2型糖尿病と高血圧症で内服治療中である。意識レベル JCSⅢ-100。体温 38.3℃。心拍数 120/分、整。血圧 92/50mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(マスク 5L/分酸素投与下)。口腔内は乾燥しており、全身に発汗を認める。血液所見:Hb 15.2g/dL、Ht 53%。血液生化学所見:Na 148mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 104mEq/L、血糖 98mg/dL、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。
- 初期対応に用いる輸液として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F063]←[国試_113]→[113F065]
[★]