- 80歳の男性。咳嗽を主訴に受診した。昨日の朝食後に咳嗽が出現し、同時に右臼歯の歯冠がないことに気付いたため来院した。意識は清明。身長 162cm、体重 55kg。体温 36.8℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/70mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真(別冊No.2A、B)を別に示す。
- まず行うべきなのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 55歳の男性。腰痛を主訴に夜間外来を受診した。今朝から持病の腰痛が増悪し、市販の鎮痛薬を3回内服しても改善しないため受診した。「以前から指摘されている腰椎の椎間板ヘルニアによる痛みだと思う。痛みが取れないと仕事ができない」と訴えている。意識は清明。体温 36.2℃。脈拍 64/分、整。血圧 146/82mmHg。第4腰椎レベルの傍脊柱筋に圧痛を認める。神経診察に異常を認めない。担当医は筋・筋膜性の腰痛の可能性が高いと判断し、消炎鎮痛薬の内服を提案したところ、患者は「飲み薬は効かないので、よく効く注射をしてくれなければ帰らない」と訴えた。半年前の診療記録にも、同様のエピソードでペンタゾシンの筋肉注射を受けて帰宅した記録が残っている。
- まず行う対応として適切なのはどれか。
- a 今後の診療を受け付けないように手配する。
- b 薬物中毒として警察に届け出る。
- c 5%ブドウ糖液を筋肉注射する。
- d ペンタゾシンを筋肉注射する。
- e さらに詳しく話を聞く。
[正答]
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- 26歳の男性。胸痛を主訴に来院し入院した。出張で午前中に飛行機に乗っていたところ、右肩に軽い痛みが出現した。到着後の空港で歩行中に呼吸困難を自覚し、その後も症状が持続したため、近くの病院を受診した。精査の結果、自然気胸の診断で入院となり、胸腔ドレーンが挿入され持続吸引ドレナージが行われた。
- 翌朝、担当医が診察したところ、胸腔ドレーンが前日より20cm程度抜け、ドレーン先端から5cm程度が体内にとどまっている状態であった。患者は呼吸困難を訴えず、呼吸数 16/分、SpO2 99%(room air)である。
- まず行うべき対応はどれか。
- a 持続吸引を中止する。
- b 動脈血ガス分析を行う。
- c 胸部エックス線撮影を行う。]]
- d 持続吸引圧を2倍に上げる。
- e 胸腔ドレーンを20cm押し込む。
[正答]
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