- 71歳の女性。労作時呼吸困難の増悪を主訴に来院した。約10年前にCOPDと診断された。1年前からⅡ型呼吸不全をきたしたため在宅酸素療法(1L/分)を行っている。前回外来診察時には呼吸数20/分、SpO2 94%(鼻カニューラ 1L/分酸素投与下)であった。数日前より労作時呼吸困難が悪化したため、家族に付き添われて受診した。外来待合室で30分くらい前から居眠りをしていた。付き添いの家族が呼びかけに応答しないことに気付いて、看護師に声をかけた。脈拍 104/分、整。血圧 144/92mmHg。呼吸数 8/分。SpO2 91%。吸入酸素量を確認したところ、5L/分であった。家族によると、タクシーを降りてから待合室まで歩行したところ、呼吸が苦しくなったので本人が酸素量を増やしたとのことであった。
- 現時点で必要ないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C045]←[国試_113]→[113C047]
★リンクテーブル★
[★]
- 68歳の男性。皮膚の黄染と食欲不振を主訴に来院した。精査の結果、閉塞性黄疸を合併する膵頭部癌と診断された。身長 168cm、体重 53kg(3か月間で5kgの体重減少)。体温 36.6℃。脈拍 76/分、整。血圧 110/78mmHg。呼吸数 16/分。血液所見:赤血球 398万、Hb 11.9g/dL、Ht 39%、白血球 7,400、血小板 34万。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 3.4g/dL、総ビリルビン 2.7mg/dL、AST 56U/L、ALT 48U/L、γ-GTP 76U/L(基準 8~50)、尿素窒素 13mg/dL、クレアチニン 0.4mg/dL、血糖 84mg/dL、HbA1c 6.0%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 194mg/dL、トリグリセリド 78mg/dL、アミラーゼ 96IU/L(基準 37~160)、CEA 7.5ng/mL(基準 5以下)、CA19-9 107U/mL(基準 37以下)。内視鏡的に閉塞部胆管にステントを留置し、黄疸の軽減を待って膵頭十二指腸切除術を施行することとなった。
- この患者の周術期について正しいのはどれか。
- a 術前のサルコペニアは術後の経過に影響しない。
- b 術前1週間の絶飲食が必要である。
- c 術後早期は高血糖を呈しやすい。
- d 術後早期の疼痛緩和は回復を遅延する。
- e 術後1週間以内の経腸栄養は禁忌である。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C044]←[国試_113]→[113C046]
[★]
- 24歳の女性。発熱と頸部腫瘤を主訴に来院した。2か月前から左頸部腫瘤を自覚していた。2週間前に発熱と寝汗が出現し、改善しないため受診した。6か月で7kgの体重減少があった。体温 37.8℃。脈拍 96/分、整。左頸部、左鎖骨上窩および両側鼠径部に弾性硬、圧痛のない径2~3cmのリンパ節を4個触知する。左頸部リンパ節の生検組織のH-E染色標本(別冊No. 6)を別に示す。免疫染色ではCD30陽性の細胞を認める。
- この患者に行う治療に含むべき薬剤はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C046]←[国試_113]→[113C048]
[★]