- 英
- physiological saline, isotonic sodium chloride solution, normal saline solution
- ラ
- solutio natrii chloridi isotonica
- 関
- 生食水、生理食塩水、生理的食塩水、塩化ナトリウム
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/07 17:03:49」(JST)
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- 独自研究が含まれているおそれがあります。(2014年12月)
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大塚生食注(大塚製薬工場が製造・販売する生理食塩液)
生理食塩水(せいりしょくえんすい)は、体液とほぼ等張の塩化ナトリウムの水溶液(食塩水)。日本薬局方・処方せん医薬品では塩化ナトリウムを0.9w/v%含有する食塩水を「生理食塩液」と定義している。これは、人間の体液とほぼ等張となる食塩水の濃度である。2005年4月1日の薬事法改正に伴い生理食塩水は処方薬扱いとなり、処方箋無しでの薬局店頭での販売ができなくなった。
なお生物の種が異なる場合、それぞれの体液の浸透圧が異なる例もある。生物学の実験では、それぞれの生物に対応した生理食塩水を用意することもある。
用途
主に医療用として、細胞外液欠乏時やナトリウム欠乏時の輸液用電解質溶液のベースや麻酔液・注射剤の希釈、皮膚・創傷面の洗浄などに使用される。鼻洗浄や豊胸手術の生理食塩水バッグ法などでも利用されている。より生身の生体組織を傷つけないためには、さらに成分を調整したリンゲル液が用いられる。
ヒト以外の動物に対しても生理食塩水が調製される場合がある。一般に哺乳類では約0.9wt%、両生類では約0.6wt%のものが使われる。研究用としては、生物の臓器や組織を一時的に生かしたまま保持する目的に用いられる。腸内微生物など大型動物の体内の微生物も浸透圧調節の機能が低い場合が多いから、その動物用の生理食塩水を用いて研究や観察が行われることもある。生理学的実験等においては、この場合もリンゲル液が用いられる。
血液中の塩分濃度と等しいため抵抗が少なく、鼻うがいなどの際には重宝する。
関連項目
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Japanese Journal
- 修正電気痙攣療法に伴う QT disperson の増大に対するレミフェンタニルの抑制効果
- 景山 めぐみ
- Dokkyo journal of medical sciences 40(1), T37-T45, 2013-03-25
- … として用いられている)の変化を抑制できるかどうか調べた.倫理委員会の承認を得た後に,mECT が予定されて本研究の主旨について同意が得られ,心疾患の合併症を有しない患者を無作為にC 群(麻酔開始前に生理食塩液の投与を受けた群),L 群(麻酔開始前に0.5 m g/kg のレミフェンタニルの投与を受けた群),H 群(麻酔開始前に1.0 m g/kg のレミフェンタニルの投与を受けた群)に分けて研究を行った.尚,mECT の麻酔はプロポォールお …
- NAID 110009561311
- 臨床経験 生理食塩液を灌流液とする経尿道的前立腺切除術中のモニターの検討
- ウェットタイプポリスルホン膜のポリビニルピロリドン溶出に及ぼす滅菌法と保管期間の影響
- 宮田 賢宏,小西 修二,島本 佳昌 [他],海本 浩一
- 日本透析医学会雑誌 45(9), 845-851, 2012
- … 及ぼす滅菌法と保管期間の影響を検討するため,共通のPS膜を使用し滅菌法が異なるウェットタイプダイアライザAPS-SA(APS-15SA:APS, n=7)とRENAK PS(RENAK PS-1.6, n=7)を用いて,ダイアライザ血液側について生理食塩液(生食)1.0Lによる洗浄時のPVP溶出量,充填液中のPVP濃度,洗浄開始0.5および1.0L時点におけるダイアライザ出口部のPVP濃度,生食1.0Lによる4時間循環時のPVP溶出量を測定し,これらをダイアライザ間で比較 …
- NAID 130002145568
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- 0.9パーセントの食塩水なんですが、これはおおざっぱにいって、1リットル(1キログラム)の水に9グラムの食塩を混ぜればできあがりです(厳密な化学や生物関係の実験に使うとかだったら、正しい方法を調べてください)。
- ページを印刷 PDFダウンロード 薬効 3311 生理食塩液類 一般名 生理食塩液 英名 Isotonic sodium chloride solution 剤形 注射液 薬価 61.00 規格 20mL1管 メーカー ニプロ 毒劇区分 効能・効果 (クロル欠乏時、ナトリウム欠乏時、細胞 ...
- 生理食塩液PL 「フソー」( 生理食塩液) 20mL スノープル 50mL スタンダブル 100mL スタンダブル 100mL 開栓用ダブル 開栓用ダブル・シングルの開栓方法 200mL スタンダブル 500mL スタンダブル 500mL 開栓用シングル 開栓用 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
販売名
シプロキサン皮内反応液
組成
- 本セットはシプロキサン皮内反応液及び対照液からなり,それぞれ1管中に次の成分を含有する.
●シプロキサン皮内反応液
- シプロフロキサシン(0.0002W/V%溶液) 1mL(2μg/mL)
添加物として乳酸0.715μg,塩化ナトリウム9.009mg,pH調整剤を含有する.
●対照液
禁忌
効能または効果
- シプロキサン注200mg及びシプロキサン注300mgの使用に際しての皮内反応に使用する.
- シプロキサン皮内反応液約0.02mLを皮内注射する.また,対照として生理食塩液約0.02mLを試験液注射部位から十分離れた位置に皮内注射する.
判定方法
- 注射15〜20分後の各注射局所の反応を観察し,試験液及び対照液ともに下記の基準により判定する.
判定基準
陽性
陰性
判定不能
- 対照液が陽性を示す場合
- なお,下記の場合も陽性と判定する.
- 偽足(みみずばれ)を伴う膨疹を認めた場合
- 注射局所の反応以外に全身反応(しびれ感,熱感,頭痛,眩暈,耳鳴,不安,頻脈,不快感,口内異常感,喘鳴,便意,発汗等)を認めた場合
処置
- 試験液の判定が陽性であって,対照液の判定が陰性の場合は,シプロキサン注の投与を行わないこと.
- 判定不能の場合は,シプロキサン注の投与を行わないか,あるいは過敏反応に十分注意して投与すること.
慎重投与
- キノロン系製剤に対し過敏症の既往歴のある患者[ショックを起こすおそれがあるので十分な問診を行うこと.]
- アレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
重大な副作用
ショック
(0.1%未満)
- ショックがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと.
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、43、44の問いに答えよ。
- 65歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。
- 現病歴:午前8時に農作業に行くと家族に伝えて外出した。昼食の時間になっても帰宅しないため家族が様子を見に行ったところ、ビニールハウス内で倒れているのを発見し、救急車を要請した。
- 現症:救急車からの予備情報によると、意識レベルはJCSⅢ-200。体温 39.2℃。心拍数 144/分、整。血圧 82/40mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 100%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。
- 家族への病歴聴取や身体診察、検査を行った結果、以下の結果が得られた。
- 現病歴:作業に出かけるまでは、特に普段と変わりがなかった。朝食も普段通り摂取していた。家族が様子を見に行った際には、ビニールハウスの中はかなり暑くなっていた。
- 既往歴:50歳時から2型糖尿病と高血圧症で通院して投薬を受けている。
- 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール350mL/日を40年間。
- 家族歴:父が心筋梗塞。
- 現症:意識レベルはJCSⅢ-200。体温 39.0℃。心拍数 138/分、整。血圧 84/46mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 99%(鼻カニューラ 3L/分酸素投与下)。瞳孔は両側3mmで対光反射は両側とも迅速。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥している。頸部リンパ節は触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。腱反射に異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)。血液所見:赤血球 610万、Hb 17.2g/dL、Ht 60%、白血球 10,800(分葉核好中球 80%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 8%、リンパ球 10%)、血小板 42万。血液生化学所見:総蛋白 9.0g/dL、アルブミン 5.2g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 20U/L、ALT 13U/L、LD 350U/L(基準 120~245)、尿素窒素 53mg/dL、クレアチニン 1.8mg/dL、血糖 153mg/dL、Na 166mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 120mEq/L。CRP 0.2mg/dL。
- まず投与すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114B043]←[国試_114]→[114B045]
[★]
- 次の文を読み、40、41の問いに答えよ。
- 22歳の女性。腹痛、嘔吐および発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:午前6時ごろから心窩部痛を自覚した。痛みは徐々に右下腹部に移動し、悪心、嘔吐および発熱が出現したため午前9時に救急外来を受診した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。
- 現症:意識は清明。身長 153cm、体重 48kg。体温 37.6℃。脈拍 100/分、整。血圧 118/62mmHg。呼吸数 24/分。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛を認める。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 368万、Hb 11.9g/dL、Ht 36%、白血球 9,800、血小板 23万。血液生化学所見:尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL。CRP 5.2mg/dL。腹部超音波検査と腹部単純 CTとで虫垂の腫大を認める。40直ちに手術は必要ないと判断し、入院して抗菌薬による治療を開始することにした。①抗菌薬投与の指示を出す際に、適切な溶解液が分からず薬剤部に問い合わせた。②末柏静脈へのカテーテルの刺入を2回失敗し、3回目で成功した。③抗菌薬投与前に、点滴ボトルに別の患者の名前が記してあることに気が付いた。④正しい抗菌薬の投与を午前11時に開始したところ、30分後に患者が全身の痒みを訴え全身に紅斑が出現した。⑤抗菌薬を中止し様子をみたところ、午後2時までに紅斑は消退した。
- インシデントレポートの作成が必要なのは下線のどれか。
- その後の経過:腹痛は持続し、午後5時ごろから体温がさらに上昇し、悪寒を訴えた。体温 39.3℃。脈拍 124/分、整。血圧 80mmHg(触診)。
- この時点で直ちに行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B040]←[国試_112]→[112B042]
[★]
- 次の文を読み、 56-58の問いに答えよ。
- 75歳の男性。不穏状態のため家族に伴われて来院した。
- 現病歴 3年前からParkinson病の診断で内服治療中であった。 1週前から水様下痢と微熱とがあり、食欲がなく水分摂取も不十分であった。 3日前から内服をすべて中断している。昨日から39℃台の発熱が出現し、身体が硬くなって起き上がることができなくなった。眼前に小さな虫がいると言い、振り払うような動作を繰り返し、徐々に不穏状態となってきた。
- 既往歴 5年前から脂質異常症で内服治療中。
- 生活歴 72歳の妻との2人暮らし。喫煙は20歳から20本/日を30年間。飲酒は週に1回、日本酒2台程度。
- 家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識レベルはJCS II-20。身長164cm、体重52kg。体温39.2℃。脈拍124/分、整。血圧86/60mmHg。口腔内は乾燥している。四肢に強い筋強剛があり、右上肢に静止時振戦を認める。腱反射は正常である。
- 検査所見:血液所見:赤血球 508万、Hb 14.8g/dl、Ht 48%、白血球 9,500、血小板 22万。血液生化学所見:血糖 86mg/dl、HbA1c 5.1%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.2g/dl、アルブミン 3.8g/dl、尿素窒素 56mg/dl、クレアチニン 1.4mg/dl、尿酸 8.9mg/dl、総コレステロール 160mg/dl、トリグリセリド 156mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、 AST 86IU/l, ALT 40IU/l、 LD 420IU/l(基準176-353)、ALP 180IU/l(基準115-359)、CK 820IU/l(基準60-196)、Na 147mEq/l、K 4.2mEq/l、Cl 101mEq/l、Ca 9.2mg/dl。CRP 1.2mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B057]←[国試_105]→[105B059]
[★]
- 次の文を読み、7~9の問いに答えよ。
- 66歳の男性。腹部膨満感を主訴に来院した。
- 現病歴 : 20年前から慢性肝炎の診断で近医に通院中であった。3週前から下腹部が張る感じがあり、最近増強した。この1か月で体重が5kg増加した。
- 既往歴 : 25歳の時に十二指腸潰瘍の出血で輸血を受けた。
- 現症 : 意識は清明。身長166cm、体重60kg。体温36.7℃。脈拍76/分、整。血圧146/60mmHg。眼球結膜に黄染を認める。手掌紅斑と胸部のクモ状血管腫とを認める。腹部は全体的に膨隆し、緊満している。肝は触知せず、脾濁音界は拡大し、脾辺縁を触知する。下肢に浮腫を認める。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ウロピリノゲン2+、ビリルビン1+、潜血(-)。血液所見:赤血球380万、Hb11.9g/dl、Ht37%、白血球3,500、血小板6万、プロトロンビン時間67%(基準80~120)。血清生化学所見:空腹時血糖92mg/dl、総蛋白5.3g/dl、アルブミン2.1g/dl、γ-グロブリン35.5%、尿素窒素8.3mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、アンモニア42μg/dl(基準18~48)、総コレステロール130mg/dl、総ビリルビン4.7mg/dl、直接ビリルビン2.9mg/dl、AST89単位、ALT45単位、ALP366単位(基準260以下)、γ-GTP392単位(基準8~50)、Na136mEq/l、K3.9mEq/l、Cl103mEq/l。免疫学所見:CRP0.1mg/dl、HBs抗原(-)、HCV抗体(+)、AFP16ng/ml(基準20以下)。腹部超音波検査では大量の腹水の貯留を認め、肝辺縁は鈍化し、表面は不整、肝実質も不均一である。結節像は認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C008]←[国試_100]→[100C010]
[★]
- 78歳の男性。意識障害のため搬入された。
- 現病歴: 7日前から上腹部の鈍痛と38.3℃の発熱とがみられていた。 6日前にかかりつけの診療所を受診し、解熱薬を処方された。 5日前、症状が軽快したため、薬の内服を中止した。 2日前から再び右上腹部痛を自覚し、 37.6℃の発熱と全身倦怠感とがみられた。昨日から食欲低下と悪寒とを伴うようになったため、中断していた解熱薬の内服を再開した。昨日の時点で、尿の色が濃いことに気付いていた。本日、起床後に悪寒と悪心とが出現し、意識がもうろうとした状態となった。家族の問いかけに対してつじつまの合わない返答がみられたため、家族が救急車を要請した。
- 既往歴: 7年前から高血圧症に対しアンジオテンシン変換酵素阻害薬を内服中。3年前に腹部超音波検査で3、 4個の胆石を指摘された。
- 生活歴:喫煙は15本/日を58年間。飲酒は日本酒2合/日を58年間。
- 家族歴 :父親が脳出血で死亡。
- 現 症:意識レベルはJCS II-10。身長164cm、体重59kg。体温39.0℃。心拍数112/分、整。血圧82/58mmHg。呼吸数24/分。 SpO2 97%(3l/分酸素投与下)。眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し、軟で、肝・脾を触知しない。右季肋部を中心に圧痛を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [106F025]←[国試_106]→[106F027]
[★]
- 次の文を読み、19~21の問いに答えよ。
- 28歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。
- 現病歴 : 6年前、入社時の健康診断で高血糖と尿糖とを指摘されたが、症状がないため放置していた。半年前からロ渇と多尿とがあり、ジュースやスポーツドリンクをよく飲むようになっていた。最大体重27歳時94kgであった。1か月前から体重が急激に減少し、倦怠感が増強していた。今朝からぐったりとなり意識がもうろうとなった。
- 既往歴 : 子供のころから肥満であった。
- 家族歴 : 父と兄とが糖尿病である。
- 現症 : 傾眠傾向で、大声で呼ぶと開眼する。身長176cm、体重84kg。体温 36.2℃。呼吸数22/分。脈拍96/分、整。血圧132/88mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めず、眼球結膜に黄疸を認めない。口唇と舌とは乾燥している。心雑音は聴取しない。肝は右肋骨弓下に2cm触知する。浮腫は認めない。アキレス腱反射は両側消失している。
- 検査所見 : 尿所見:比重1.036、蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血液所見:赤血球480万、Hb14.6g/dl、Ht46%、白血球9,800、血小板22万。血清生化学所見:血糖820mg/dl、HbA1C14.6%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.4g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素34mg/dl、総コレステロール282mg/dl、トリグリセライド340mg/dl、AST32単位、ALT48単位。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C019]←[国試_100]→[100C021]
[★]
- 現病歴: 1か月前から食欲不振を自覚しており、体重が3kg減少した。今朝から全身倦怠感が強くなり、軽い悪心も自覚するようになった。 1時間前、トイレに立とうとしたところ、目の前が暗くなり、ふらついた。しばらく横になっていると症状は改善したが、心配になったため家族の運転する車で受診した。
- 既往歴: 51歳時から高血圧症で内服治療中。 54歳時に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けている。
- 生活歴:喫煙は20本/日を43年間。飲酒は日本酒2合/日を40年間。
- 家族歴 :父親が大腸癌のため81歳で死亡。
- 現 症:意識は清明。身長175cm、体重65kg。体温35.8℃。脈拍128/分、整。血圧94/68mmHg。呼吸数24/分。 SpO2 98%(room air)。皮膚は冷たく湿っている。眼瞼結膜は貧血様である。頚静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 次に行うべき身体診察として適切なのはどれか。
- 心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比44%、異常陰影を認めない。
- まず行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106H031]←[国試_106]→[106H033]
[★]
- 58歳の男性。食欲不振と意識混濁とを主訴に家族に伴われて来院した。4か月前の健康診断で貧血を指摘されたが放置していた。1か月前から夕方になると軽い腰痛があった。3日前から食欲がなくなり、今朝からぼんやりしているのに家族が気付いた。喫煙歴は25本/日を28年間。意識レベルはJCS I-2。体温37.6℃。脈拍96/分、整。血圧 122/74mmHg。胸部では心尖部に2/6度の収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白2+、糖(-)。血液所見:赤血球286万、Hb 8.6g/dl、Ht 26%、白血球 3,100(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 34%、好塩基球 1%、単球 4%、リンパ球 58%)、血小板 5.6万。血液生化学所見:血糖 97mg/dl、総蛋白 10.8g/dl、アルブミン 3.2g/dl、尿素窒素 36mg/dl、クレアチニン 3.2mg/dl、尿酸 9.8mg/dl、総コレステロール 132mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 31IU/l、ALT 40IU/l、LD<LDH> 488IU/l(基準176~353)、ALP 534IU/l(基準115~359)、Na 138mEq/l、K 5.1mEq/l、Cl 104mEq/l、Ca 12.6mg/dl。CRP 1.8mg/dl。頭部エックス線写真を以下に示す。
- まず行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D050]←[国試_103]→[103D052]
[★]
- 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
- 38歳の男性。直下型地震で倒壊した家屋の下敷きになり救急車で搬入された。
- 現病歴 :地震で倒れた柱に両側下肢を挟まれ、救助隊が到着するまで身動きができなかった。両側下肢に激痛がある。尿は出ていない。
- 現症 : 意識は混濁。身長177cm、体重72kg。体温37.1℃。脈拍112/分、整。血圧76/32mmHg。皮膚は蒼白で冷たい。頸静脈拍動が臥位で認められない。両側下肢に皮下出血と腫脹とを認める。救出から搬入まで尿は出ておらず、入院後にカテーテルの導尿によって10mlの尿が得られた。
- 検査所見:尿所見:色調はコーラ色、蛋白1+、糖(-)、潜血1+。血液所見:赤血球310万、Hb11.2g/dl、Ht30%、白血球13,700、血小板34万。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.5g/dl、尿素窒素40mg/dl、クレアチニン2.5mg/dl、尿酸8.0mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、AST700単位、ALT140単位、CK10,200単位(基準10~40)、Na135mEq/l、K7.1mEq/l、Cl111mEq/l。心電図でT波の増高が認められる。
- a. 生理食塩液
- b. 脂肪栄養液
- c. アミノ酸栄養液
- d. 5%ブドウ糖液
- e. カリウム含有低張液
[正答]
※国試ナビ4※ [100D035]←[国試_100]→[100D037]
[★]
- 3歳の男児。肩呼吸が続くことを主訴に来院した。 2過前に上気道炎に罹患した。その後元気がなくなり、水分を欲しがることが多くなった。次第に頻尿と夜尿とを認めるようになり、肩で大きな息をするようになった。身長92cm(-1.0SD)、体重12.1kg(-1.4SD)、体温37.1℃。呼吸数32/分。脈拍104/分、整。血圧90/62mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) 99%。目はうつろで眼周囲はくぼみ、呼吸は速く肩を上下させている。陥没呼吸を認めない。会話は可能である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆しているが、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体4+。血液所見:赤血球 471万、Hb 13.8g/dl、Ht 43%、白血球 11,200、血小板 16万。血液生化学所見:血糖 664mg/dl、総蛋白 6.5g/dl、アルブミン 42g/dl、尿素窒素 8.1mg/dl、クレアチニン 0.3mg/dl、 AST 22IU/l、ALT 18IU/l, LD 437IU/l(基準335-666)、Na 126mEq/l、K 3.9mEq/l、Cl 99mEq/l。CRP 0.lmg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.13、PaCO2 25Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 8mEq/l。
- まず投与するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A047]←[国試_105]→[105A049]
[★]
- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 72歳の男性。意識障害のため搬入された。
- 現病歴:1週前から咳と痰とがみられた。次第に元気がなくなり、今朝から家族が呼びかけても反応が悪くなったため救急搬送された。
- 既往歴:10歳で虫垂炎。25年前から高血圧症で治療中。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親が心筋梗塞のため83歳で死亡。
- 現症:意識レベルはJCS I-3。身長 173cm、体重 58kg。体温 38.2℃。脈拍 112/分(微弱)、整。血圧 86/64mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 94%(マスク4L/分酸素投与下)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音に異常を認めない。右の背下部にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。顔面と四肢とに麻痺を認めない。腱反射に異常を認めない。四肢に浮腫を認めない。排尿がないため尿検査は実施していない。
- まず行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109F029]←[国試_109]→[109F031]
[★]
- 58歳の男性。全身倦怠感と息切れとを主訴に来院した。1か月前から休息しても改善されない全身倦怠感と息切れとが出現し、次第に増強していた。10年前から糖尿病と高血圧症とを指摘され治療を受けていたが、仕事が多忙なため半年間受診しておらず、薬を服用していなかった。身長 170cm、体重 75kg(2か月前は71kg)。脈拍 88/分、整。血圧 168/102mmHg。顔面と下腿とに浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖2+、潜血(±)。血液所見:赤血球 320万、Hb 8.2g/dL、Ht 25%、白血球 8,200、血小板 12万。血液生化学所見:総蛋白 5.8g/dL、アルブミン 2.8g/dL、尿素窒素 32mg/dL、クレアチニン 2.8mg/dL、尿酸 7.8mg/dL、血糖 220mg/dL、HbA1c 7.8%(基準 4.6~6.2)、Na 132mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 98mEq/L、Ca 7.2mg/dL、P 5.8mg/dL。CRP 0.3mg/dL。胸部エックス線写真で肺うっ血と心拡大とを認める。ループ利尿薬を静脈内投与し浮腫の改善を認めた。
- 腎不全の進行防止のため次に行う治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A039]←[国試_109]→[109A041]
[★]
- 次の文を読み、39、40の問いに答えよ。
- 72歳の男性。呼吸困難のため家族に付き添われて来院した。
- 現病歴 : 5年前から肺気腫による慢性呼吸不全で治療中であった。3日前から感冒様症状が出現し、その後呼吸困難が増強し階段の昇降が困難になった。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 意識は清明。体温37.8℃。呼吸数18/分。脈拍108/分、整。血圧110/80mmHg。下腿浮腫と頚静脈怒張とを認める。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白1+、糖(-)。血液所見:赤血球450万、Hb15.2g/dl、Ht43%、白血球10,200。血清生化学所見:総蛋白6.4g/dl、尿素窒素25mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AF36単位(基準40以下)、ALT32単位(基準35以下)、LDH364単位(基準176~353)、Na140mEq/l、K4.0mEq/l、Cl 102mEq/l。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.32、PaO2 54Torr、PaCO2 48Torr。心電図で右室負荷所見を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [097F039]←[国試_097]→[097F041]
[★]
- 80歳の女性。今朝、自室で倒れているのを家人に発見され、救急車で搬入された。1週前から38℃の発熱、鼻汁および咽頭痛を訴えていたが、食事も摂れていたので医療機関は受診せずに様子をみていた。昨日の夕食も通常通りに摂取して就寝したが、朝食時に起きてこないので家人が様子を見に行ったところ自室で倒れていたという。30年前から2型糖尿病に対して経口糖尿病薬を内服している。意識レベルはJCSⅢ-100。身長 152cm、体重 42kg。体温 37.8℃。心拍数 104/分、整。血圧 88/46mmHg。呼吸数 18/分。左上下肢の不全麻痺と右下肢のけいれんを認める。皮膚、口腔粘膜は著明な乾燥を認める。尿所見:蛋白(±)、糖4+、ケトン体(-)。血液生化学所見:尿素窒素 60mg/dL、クレアチニン 2.4mg/dL、血糖 1,160mg/dL、HbA1c 6.6%(基準 4.6~6.2)、Na 156mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 116mEq/L。
- 直ちに静注すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D070]←[国試_114]→[114D072]
[★]
- 21歳の男性。強い全身倦怠感と腹痛とがあり、家族の呼びかけに対する反応が悪くなったため、救急車で来院した。
- 生来健康であったが、1か月前からロ渇と多尿とに気付くようになった。また、体がだるく、朝、起きにくくなっていた。
- 意識は軽度混濁。身長170cm、体重59kg。体温36.1℃。呼吸数32/分。脈拍100/分、整。血圧96/60mmHg。皮膚は乾燥している。結膜に貧血と黄疸とを認めない。心雑音はない。腹部は平坦で、圧痛は認めない。
- 尿所見:蛋白1+、糖4+、ウロピリノゲン1+、ケトン体3+。血液所見:赤血球560万、Hb17.0g/dl、HbA1c11.0%(基準4.3~5.8)、総蛋白8.2g/dl、AST32単位、ALT25単位、Na132mEq/l、K5.8mEq/l、Cl88mEq/l。
- 動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.23、PaO2 19Torr、HCO3- 8mEq/l。
- まず行う輸液はどれか。
- a. 重炭酸ナトリウム液
- b. 1/2濃度生理食塩液
- c. 生理食塩液
- d. ブドウ糖液
- e. ブドウ糖加生理食塩液
[正答]
※国試ナビ4※ [099F048]←[国試_099]→[099F050]
[★]
- 70歳の男性。傾眠状態と見当識障害のために、かかりつけの診療所から紹介されて来院した。4か月前から食道癌に対して抗癌化学療法を行っており、1か月前からはバソプレシン拮抗薬も併用していた。この数日は全身倦怠感と食欲不振があるため、かかりつけの診療所で点滴を受けていたが、傾眠状態と見当識障害が出てきたため紹介されて受診した。問いかけに応答はできるが反応は遅く内容は必ずしも適切でない。身体所見に異常を認めない。尿所見:比重 1.012、蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見:アルブミン 3.9g/dL、尿素窒素 11mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、尿酸 1.3mg/dL、血糖 90mg/dL、Na 119mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 87mEq/L、Ca 9.6mg/dL。
- この患者にまず行うべき対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D044]←[国試_110]→[110D046]
[★]
- 23歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。 2週前から著明な口渇、多飲および多尿をきたした。数日前から全身倦怠感が出現し、改善しないため受診した。意識は清明。身長158cm、体重45kg。体温36.7℃。脈拍116/分、整。血圧92/64mmHg。呼吸数28/分。 SpO2 98%(roomair)。皮膚のツルゴールは低下している。尿ケトン体3 +。血液生化学所見:随時血糖385mg/dL、 HbA1c10.4%(基準4.3-5.8)、尿素窒素30mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、 Na133mEq/L、 K4.9mEq/L、 Cl96mEq/L。動脈血ガス分析(自発呼吸、 room air) : pH7.26、 PaCO2 16Torr、 PaO2 105 Torr、 HCO3- 7mEq/L。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I059]←[国試_106]→[106I061]
[★]
- 83歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。夏の日中に長時間の草刈り作業中、ふらつきを訴えていた。その後、意識がもうろうとなっているところを周囲の作業者が気付き、救急車を要請した。2型糖尿病と高血圧症で内服治療中である。意識レベル JCSⅢ-100。体温 38.3℃。心拍数 120/分、整。血圧 92/50mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(マスク 5L/分酸素投与下)。口腔内は乾燥しており、全身に発汗を認める。血液所見:Hb 15.2g/dL、Ht 53%。血液生化学所見:Na 148mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 104mEq/L、血糖 98mg/dL、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。
- 初期対応に用いる輸液として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F063]←[国試_113]→[113F065]
[★]
- 56歳の男性。四肢の筋けいれんを主訴に来院した。炎天下で道路工事をしていた。午後になり、気分不快とふらつきが出現し、四肢に筋けいれんが生じるようになってきたため同僚に付き添われて受診した。朝から尿が出ていないという。意識レベルはJCSⅠ-2。体温 37.2℃。脈拍 100/分、整。血圧 104/70mmHg。呼吸数 18/分。皮膚、口腔粘膜、舌および腋窩は乾燥している。頸静脈の虚脱を認める。血液生化学所見:総蛋白 8.3g/dL、アルブミン 4.5g/dL、血糖 98mg/dL、尿素窒素 46mg/dL、クレアチニン 2.0mg/dL、尿酸 7.8mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 98mEq/L。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110H028]←[国試_110]→[110H030]
[★]
- 35歳の女性。傾眠状態で搬入された。24歳時から1型糖尿病でインスリン自己注射を行っている。5日前から感冒症状、食思不振および下痢のためインスリン注射を中止していた。意識レベルはJCS II-20。身長 158cm、体重 51kg。体温 36.9℃。脈拍 88/分、整。血圧 98/62mmHg。咽頭に発赤を認めるが、胸・腹部と神経学的所見とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖4+、ケトン体3+。血液所見: 赤血球 467万、Hb 14.5g/dl、Ht 44%、白血球 10,400。血液生化学所見: 血糖 562mg/dl、HbA1c 9.8 %。
- まず静注するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I060]←[国試_104]→[104I062]
[★]
- 英
- physiological saline, saline, physiological salt solution
- 同
- 生理食塩水、生理食塩液、生理的食塩液、等張食塩水 isotonic sodium chloride solution
- 商
- 生理食塩液、フィシザルツ
- 関
- 塩類、塩類溶液、食塩液、生食、生食水、食塩水
[★]
- 英
- saline、physiological saline
- 関
- 塩類、塩類溶液、食塩液、生食、生理食塩水、生理的食塩水、生理食塩液、食塩水
[★]
- 関
- isotonic sodium chloride solution、saline、saline solution
[★]
- 英
- physiological saline method
[★]
- 英
- sodium chloride、dietary sodium chloride
- 関
- 塩化ナトリウム、食用塩化ナトリウム
- Na:23 g/mol
- Cl:35.5 g/mol
- 食品でNa 2gとかかれていたら、
- 2 * ( 23 + 35.5 ) / 23 ≒ 5.08 g
食事摂取基準2010
- 男性:<9.0 g/day
- 女性:<7.5 g/day
[★]
- 英
- saline
- 関
- 塩類、塩類溶液、生食、生食水、生理食塩水、生理的食塩水、食塩水
[★]
- 関
- 生理学、生理機能