- 英
- tremor
- 関
- 不随意運動
分類
動作状態による分類
- 膝の上に力を抜いて置いた手を観察
- 筋が活動していない状態で出現する振戦。3-6Hz。
- →パーキンソン病
- 上司を前方に伸展させ、手指を開くように命じる。
- 筋がある一定の強さの持続的な活動を行っているときに出現する振戦。4-12Hz
- →本態性振戦、甲状腺機能亢進症、尿毒症、CO2ナルコーシス
- 筋が随意的な活動を行っている状態で出現する振戦
- 小脳の障害
- →小脳障害、ウイルソン病、多発性硬化症
- 運動時に目標に近づくほど増強する振戦として運動時振戦と区別。
- 統一されていないらしい。intention tremor/postural tremor+intention tremor
原因による分類(BET.176)
心雑音
- 英
- thrill
- 心尖は心雑音の原因となる振動が大きくなると生じる(手技見えvol.1 p.92)
- 心尖の触診は聴診の4部位と同じ位置、手掌遠位部でおこなう
振戦が見られる領域 (手技見えvol.1 p.95)
血管雑音
- 英
- thrill
- 同
- 猫喘 purring thrill
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/09 14:28:33」(JST)
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振戦
ICD-10 |
R25.1 |
ICD-9 |
781.0 |
DiseasesDB |
27742 |
MeSH |
D014202 |
振戦(しんせん、震顫、振顫。英:Tremor)とは筋肉の収縮、弛緩が繰り返された場合に起こる不随意のリズミカル運動である。振戦はだれしも起こりうる症状でストレス、不安、疲労、アルコールの離脱症状(禁断症状)、甲状腺機能亢進症(甲状腺の働きが過剰になる)、カフェイン摂取、刺激薬(エフェドリンなど)の使用などで出る場合がある。ふるえともいう。
目次
- 1 病態
- 2 分類
- 3 種類
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
病態
- ふるえる速さ(振動数)
- ふるえの大きさ(振幅)
- 動き:粗いもしくは細かい
- 振戦が起こる頻度
- 重症度
- 発生時の状態:安静時もしくは活動時か何か意図的な動きをした後
分類
種類
- 本態性振戦(家族性振戦)
- 安静時振戦
- 企図振戦(小脳性振戦)
- 羽ばたき振戦(アステリクシス)
- 姿勢振戦
- 動作時振戦
- 生理的振戦
- 甲状腺機能亢進症
- 書痙
関連項目
外部リンク
- 「Tremor」 - Medpediaにある「振戦」についての項目。(英語)
- (百科事典)「Tremor」 - スカラーペディアにある「振戦」についての項目。(英語)
|
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Japanese Journal
- 適応外使用の処方せんの読み方(第32回)本態性振戦(2)
- 藤原 豊博
- 月刊薬事 = The pharmaceuticals monthly 55(1), 94-97, 2013-01-00
- NAID 40019548268
- チアマゾール投与中に薬剤熱を認めその後に顆粒球減少をきたした多腺性自己免疫症候群3型の1例
- 戸塚 大輔,入村 泉,大屋 純子,花井 豪,柳沢 慶香,市原 淳弘,堀内 喜代美,岡本 高宏,山本 智子,西川 俊郎,内潟 安子
- 東京女子医科大学雑誌 82(6), 384-387, 2012-12-25
- … 症例は35歳男性.2008年バセドウ病と診断されMMI内服開始されるも,2年後に自己中止した.1年後,体重減少,息切れ,振戦が出現し,2011年7月バセドウ病再燃の診断でMMI内服再開された.また,同日採血にてHbA1c 8.9%,抗GAD抗体6736U/mlも指摘され,1型糖尿病の診断のもとに7月当科初診し入院となった.入院第2病日(MMI内服開始後10日目), 突然39度の発熱出現. …
- NAID 110009557527
- 適応外使用の処方せんの読み方(第31回)本態性振戦(1)
- 藤原 豊博
- 月刊薬事 = The pharmaceuticals monthly 54(13), 2185-2189, 2012-12-00
- NAID 40019512644
- アルコールと睡眠障害およびうつ病との関係 (アルコール依存症)
Related Links
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- 2010年9月22日 ... 本態性振戦の定義、症状、原因とリスク要因について解説.
- デジタル大辞泉 振戦の用語解説 - 《「震顫」「振顫」とも書く》不随意運動の一つ。意思と は無関係に生じる律動的な細かい振動運動(ふるえ)のこと。振動の大きさ・速さ・発生 状況などで分類される。ストレス・不安・疲労・甲状腺機能亢進・アルコールの離脱症状 ...
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[★]
- 生後8日の新生児。異常な動きを心配した母親に連れられて来院した。在胎38週1日2,750gで出生した。生後特に異常なく退院した。生後6日からしゃっくりが出現した。生後7日には両手を挙げて首を振るような動作が数回みられ、目や口を見開き、びっくりするような表情がみられた。生後8日にも首を振る動作がみられ、四肢の振戦もみられるようになったため受診した。意識は清明。咽頭に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に振戦を認める。血液所見:赤血球518万、Hb 18.6g/dl、Ht 51%、白血球15,300、血小板21万。血液生化学所見:血糖50mg/dl、総蛋白6.3g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.3mg/dl、総ビリルビン15.2mg/dl、直接ビリルビン0.3mg/dl、AST 42IU/l、ALT 17IU/l、Na131mEq/l、K 3.2mEq/l、Cl 97mEq/l、Ca 6.2mg/dl。CRP 0.1mg/dl。
- 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A026]←[国試_107]→[107A028]
[★]
- 30歳の女性。無月経を主訴に来院した。3年前から月経が不順となり、その後無月経となった。また、このころから前頸部の腫れを自覚するようになった。3か月前から、全身倦怠感と手指の関節痛とが出現している。身長155cm、体重45㎏。脈拍68/分、整。血圧112/72mmHg。前頸部にびまん性に軽度腫大した甲状腺を触知する。手指に軽度の浮腫を認める。血液所見:赤血球445万、Hb 14.0g/dl、Ht 41%、白血球4,000。血清生化学所見:総コレステロール218mg/dl、AST 16単位、ALT10単位、TSH 10.5μU/ml(基準0.2~4.0)、FT4 0.7ng/dl(基準0.8~2.2)、プロラクチン80ng/ml(基準30以下)。尿妊娠反応陰性。この患者にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A053]←[国試_100]→[100A055]
[★]
- 70歳の男性。歩行障害を主訴に来院した。10年前に右手の振戦が出現し、Parkinson病と診断され、以後内服薬治療を継続している。次第に体の自由が利かなくなった。ここ数年体重の変化はなかった。意識は清明で認知障害はない。眼球運動は正常で仮面様顔貌と構語障害とがあり小声で早口である。四肢では特に右上肢で中等度の筋強剛と静止時振戦とを認める。起立は自力でできるが、姿勢反射障害があり突進現象がみられる。Romberg徴候は陰性で感覚障害はなく、腱反射は正常である。
- 現時点のリハビリテーションで最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E054]←[国試_107]→[107E056]
[★]
- 36歳の男性。けいれん発作のために救急車で搬送された。診察時けいれんはないが全身の著明な振戦を認める。記銘力と見当識とが著しく障害されている。家族からの情報により、現在医師から処方されている炭酸リチウムを、約10時間前に大量に服用したことが判明した。1か月前から悲観的になり、自殺の目的で服用したと推定された。
- 最も適切な処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D003]←[国試_095]→[095D005]
[★]
- 75歳の女性。意識障害で搬入された。夫との朝食前の散歩中に動悸を訴え、間もなく意識が混濁したという。1年前に糖尿病と診断され、食事療法、運動療法およびスルホニル尿素薬で治療中である。最近のHbA1c値は5.8%である。意識は傾眠状態。体温36.2℃。呼吸数18/分。脈拍92/分、整。血圧170/90mmHg。明らかな麻痺を認めない。
- この病態でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D042]←[国試_104]→[104D044]
[★]
- 72歳の女性。胸部圧迫感を主訴に来院した。1か月前から駅の階段を上がるときに前胸部の圧迫感を自覚していた。数年前から心雑音を指摘されていたが、放置していた。心エコー図を以下に示す。
- この患者でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D023]←[国試_102]→[102D025]
[★]
- 約 3年前から転びやすくなった 68歳の男性で、筋強剛と立ち直り反射障害があるが振戦はなく頭部 MRIでは異常を認めない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D012]←[国試_108]→[108D014]
[★]
- 脳血管造影写真側面像(別冊No. 3)を別に示す。
- この疾患の初発症状として多くみられるのはどれか。 3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I036]←[国試_105]→[105I038]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106E033]←[国試_106]→[106E035]
[★]
- 甲状軟骨の左側に刺創を認める患者の身体所見において、それだけでは緊急手術の適応とならないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B025]←[国試_111]→[111B027]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109I001]←[国試_109]→[109I003]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113F009]←[国試_113]→[113F011]
[★]
- 英
- involuntary movement IVM
- 関
- 不随意筋
[★]
- 英
- hypomagnesemia
- 関
- マグネシウム、高マグネシウム血症、電解質異常
定義
- 血清中のマグネシウム値低下による症状。
- 正常範囲以下(1.5mg/dl以下)となった病態 正常範囲は 1.5-2.3 mg/dl
病因
- 食事摂取量不足
- 消化管(腸管)からの吸収障害:飢餓状態、嘔吐、長期の胃腸液吸引、吸収不良症候群*、急性膵炎*、肝硬変
- 腎からの排泄増加
病態生理
症状
- 神経筋機能の異常:テタニー、振戦、てんかん発作、筋脱力、運動失行、眼振、めまい、感情鈍麻、うつ、易刺激性、譫妄(delirium)、精神症状 (HIM.2373)
- 心血管系:不整脈(洞性頻脈、上室性頻拍、心室性不整脈)、PR/QT延長、T波平坦化/陰性T波、ST straightening (HIM.2373)
- 電解質:低カルシウム血症、低カリウム血症 ← 個別に治療しても無駄。マグネシウムを補正する必要がある。1,25(OH)2Dの産生を阻害、細胞にPTHへの耐性をもたせ、さらに<1mg/dLではPTHの分泌を阻害する。 (HIM.2373) また、低マグネシウム血症では尿細管でのカリウム再吸収が低下するらしい。
- その他:ジギタリス毒性上昇(MgはATPaseの補酵素だからね)
低マグネシウム血症と高マグネシウム血症の比較
検査
心電図
- HIM.2373
合併症
[★]
- 英
- serotonin syndrome
- 関
- セロトニン、セロトニン受容体
概念
- 抗うつ薬(特に SSRI と呼ばれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬。≒セロトニン受容体作動薬)などのセロトニン系の薬物を服用中に出現する副作用
- 精神症状(不安、混乱する、いらいらする、興奮する、動き回るなど)
- 錐体外路症状(手足が勝手に動く、震える、体が固くなるなど)
- 自律神経症状(汗をかく、発熱、下痢、脈が速くなるなど)
- 服薬開始数時間以内に症状が表れることが多い
- 服薬を中止すれば24時間以内に症状は消失
- 「不安」、「混乱する」、「いらいらする」に加えて以下の症状がみられる場合に医療機関受診を推奨している(参考1)
- 「興奮する」、「動き回る」、「手足が勝手に動く」、「眼が勝手に動く」、「震える」、「体が固くなる」、「汗をかく」、「発熱」、「下痢」、「脈が速くなる」
原因となりうる薬剤
トリプトファン、アンフェタミン、コカイン、MDMA、LSD、レボドパ、カルビドパ、トラマドール、ペンタゾシン、メペリジン、SSRI、SNRI、TCA、MAO阻害薬、リネゾリド、5-HT3阻害薬(オンダンセトロン、グラニセトロン)、メトクロプラミド(プリンペラン)、バルプロ酸、カルバマゼピン、シブトラミン(やせ薬)、シクロベンザプリン(中枢性筋弛緩)デキストロメルファン、(メジコン)、ブスピロン(5-HT1A阻害薬、抗不安薬)、トリプタン製剤、エルゴタミン、フェンタニル、リチウム
診断基準
- QJM. 2003 Sep;96(9):635-42
Hunter criteria
感度84%, 特異度97%
参考
- http://www.pmda.go.jp/files/000144659.pdf
[★]
- 英
- ataxia
- 同
- 協調運動障害 incoordination
- 関
- [[]]
定義
- 筋の麻痺などがないにもかかわらず、協調運動が障害されるために運動がうまく行えないこと
分類
部位
- 1. 深部感覚障害(脊髄後索型、脊髄後索性)(脊髄性失調)
- 小脳、および小脳への入力系および出力系の障害による協調運動障害。
- ex. dentatorubrothalamic tract
- 起立や歩行に対する平衡障害が中心で、四肢の運動は障害されない。
情報の伝達方向
- 1. 小脳の求心路(末梢神経から脊髄後索、前庭迷路系)
- 2. 小脳
- 3. 小脳からの遠心路
小脳性運動失調と脊髄性運動失調の鑑別
[★]
- 英
- chlorpromazine, CPZ
- 同
- 塩酸クロルプロマジン
- 商
- コントミン、ウインタミン、Thorazine、ベゲタミン-A配合
- 関
- 精神神経用剤
特徴
- 抗ヒスタミン薬の開発の過程で見いだされた
- 統合失調症患者に強い鎮静、睡眠作用を必要とする場合に使う
構造
作用機序
- →錐体外路症状は少ない。末梢性抗コリン作用による副作用が生じやすい
- →鎮静、催眠作用:強。興奮や不眠を示す患者によい。
薬理作用 (SPC.193)
- 鎮静作用(ノルアドレナリンが関与)
- 抗幻覚・抗妄想作用(ドーパミンが関与)
- 感情の安定化
- 賦活作用(セロトニンが関与)
動態
適応
注意
禁忌
副作用 (SPC.193)
- 抗コリン作用(口渇、かすみ目、便秘、尿閉、発汗減少)
- α-ブロック作用(頻脈、起立性低血圧、射精障害)
- 内分泌作用
- 体温調節以上
- けいれん誘発
- 錐体外路症状
末梢
相互作用
[★]
- 英
- medication-induced postural tremor
参考
- http://psycho.silverchair.com/content.aspx?aID=5685&searchStr=medication-induced+postural+tremor
[★]
- 英
- rest tremor, resting tremor, tremor at rest
- 同
- 安静時振戦、休止時振戦
- 関
- 振戦
[★]
- 英
- physiological tremor
- 関
- 振戦、姿勢時振戦、本態性振戦
[★]
- 英
- action tremor
- 同
- 運動時振戦 kinetic tremor
- 関
- 振戦
[★]
- 英
- quaking mouse、quaking mice