- 72歳の女性。胸部圧迫感を主訴に来院した。1か月前から駅の階段を上がるときに前胸部の圧迫感を自覚していた。数年前から心雑音を指摘されていたが、放置していた。心エコー図を以下に示す。
- この患者でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D023]←[国試_102]→[102D025]
★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の男性。1か月前からの胸痛を主訴に来院した。意識は清明。身長168cm、体重66kg。脈拍84/分、整。血圧142/36Hg。胸骨左縁第3肋間に3/6度の拡張期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球420万、Hb14.0g/dl、白血球6,800、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素15.0mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AST20IU/l、ALT15IU/l。
- 必要な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D024]←[国試_102]→[102D026]
[★]
- 43歳の女性。微熱と倦怠感とを主訴に来院した。微熱は3週前から続いている。体温37.8℃。脈拍96/分、整。血圧132/86mmHg。心尖部に2/6度の収縮期雑音を聴取する。右指先に有痛性の赤紫色の結節を認める。血液所見:赤血球322万、白血球15,800。CRP12.5mg/dl。診断に有用な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D022]←[国試_102]→[102D024]
[★]
[★]
- 英
- aortic stenosis, AS, aortic valve stenosis
- 同
- 大動脈狭窄症、大動脈弁狭窄
- 関
- 大動脈弁、先天性大動脈弁狭窄症
病因
- 二尖弁:高齢者で石灰化を来し、ASの症状が出現する。
- 閉鎖型:まれ。
- 感染症 :溶連菌感染によるリウマチ熱(現在では稀となっている)、感染性心内膜症
- 血管疾患:動脈硬化に続発 → 最も多い、らしい
重症度の区分
- ガイドライン1
|
軽度
|
中等度
|
高度
|
連続波ドプラ法による最高血流速度(m/s)
|
<3.0
|
3.0 -4.0
|
≧4.0
|
簡易ベルヌイ式による収縮期平均圧較差(mmHg)
|
<25
|
25 -40
|
≧40
|
弁口面積(cm2)
|
>1.5
|
1.0 -1.5
|
≦1.0
|
弁口面積係数(cm2/m2)
|
-
|
-
|
<0.6
|
- pocket medicine
ステージ
|
症状
|
重症度
|
Max Jet Vel (m/s)
|
Mean Grad (mmHg)
|
AVA (cm2)
|
LVEF
|
0
|
なし
|
正常
|
1
|
0
|
3~4
|
正常
|
A
|
リスクあり
|
<2
|
<10
|
3~4
|
正常
|
B
|
軽度
|
2-2.9
|
<20
|
>1.5
|
正常
|
中等度
|
3-3.9
|
20-39
|
1~1.5
|
正常
|
C1
|
重度
|
≧4
|
≧40
|
≦1
|
正常
|
最重度
|
≧5
|
≧60
|
≦0.8
|
正常
|
C2
|
重度+EF低下
|
≧4
|
≧40
|
≦1
|
低下
|
D1
|
あり
|
重度
|
≧4
|
≧40
|
≦1
|
正常
|
D2
|
重度+左室拍出量低下+EF低下
|
<4
|
<40
|
≦1
|
低下
|
D3
|
重度+左室拍出量低下+EF正常
|
<4
|
<40
|
≦1
|
正常
|
身体所見
- 奇異性分裂(A弁の狭窄により大動脈側の押し戻す圧力(back pressure)が上がるのに時間がかかり、A2音のdelayとなる)。収縮期雑音が両頚部で聴取される。
- 往復雑音 to-and-fro murmur:拡張期の逆流性雑音に加え、一回拍出量の増加による相対的大動脈弁狭窄による収縮期雑音を聴取。
症状
検査
- ガイドライン1
- 表21 大動脈弁狭窄症の治療方針を判断する上での診断的手法の実施
- クラスⅠ
- 1 心電図検査
- 2 胸部X線写真、心エコー・ドプラ法
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ガイドライン
- 1. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
参考
- 1. [charged] 成人における大動脈弁狭窄症の臨床像とその評価 - uptodate [1]
- 2. [charged] 成人における大動脈弁狭窄症の自然歴 - uptodate [2]
国試