- 英
- cerebral arteriovenous malformation, cerebral AVM
- 関
- 頭蓋内動静脈奇形
病因
- 胎生早期(第3週)に見られる先天異常。この時期に原始動脈、毛細血管、静脈に分化する。
疫学
- SCN.216
- 発見率:0.94-1.24/10万人
- 男女比=1.1-2.0:1
- 好発年齢:20-40歳。30歳が最多
症状
- SCN.216
- 出血(66%):出血
- 痙攣(25%):けいれん
- その他(9%):神経脱落症状、頭痛
検査
[show details]
[show details]
治療
予後
- 出血率:2-3%
- 初回出血による死亡率10%、生存例の10-20%に後遺症。
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/18 09:49:19」(JST)
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脳動静脈奇形 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
Q28.2 |
ICD-9 |
747.81 |
OMIM |
108010 |
DiseasesDB |
2224 |
MedlinePlus |
000779 |
eMedicine |
neuro/21 |
MeSH |
D002538 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい、英: Cerebral arteriovenous malformation, AVM)は、脳の血管が動脈と静脈の異常吻合を生じている先天性疾患。動脈と静脈との異常吻合部にはナイダス nidus と呼ばれる異常血管塊が認められる。
若年者のクモ膜下出血の原因として重要。
目次
- 1 臨床像・症状
- 2 破裂率・予後
- 3 重症度分類
- 4 検査
- 5 治療
- 6 関連
|
臨床像・症状[編集]
- ナイダスが破れると、くも膜下出血や脳内出血を引き起こす。
- 最も代表的な症状は、くも膜下出血に伴う髄膜刺激症状と脳内出血に伴う脳局所症状である。その他に起こりやすいのが痙攣発作である。また病変が非常に大きい場合には、心拍出量増加や左心拡張を来して心不全に陥ることもある。心不全は特に新生児で見られる。
破裂率・予後[編集]
- 未破裂の脳動静脈奇形が出血する確率は2%/年前後と報告されており、増大する率は0.2~2.8%/年と言われている。
- 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血よりは再出血が少なく、生命予後は比較的良好と考えられている。
重症度分類[編集]
治療方針を決定するためにSpetzlerの重症度分類が用いられることが一般的である。
AVMの重症度分類(Spetzlerら、1986)
特徴 |
|
点数 |
nidusの大きさ |
|
|
|
小(~3cm) |
1 |
|
中(3~6cm) |
2 |
|
大(>6cm) |
3 |
周囲脳の機能的重症性 |
|
|
|
重要でない |
0 |
|
重要である |
1 |
導出静脈の型 |
|
|
|
表在性のみ |
0 |
|
深在性 |
1 |
- 重症度(Grade)=(大きさ)+(機能的重要性)+(導出静脈)=(1,2,3)+(0,1)+(0,1)
- 機能的に重要な部位とは、運動野、知覚野、言語野、視覚野、視床、視床下部、内包、脳幹部、大脳脚、深部小脳核を指す。
検査[編集]
以下の検査で異常血管像が確認される。
治療[編集]
以前に比べると積極的治療の傾向が強くなってきている。出血例に対しては何らかの治療が必要と考えられる。治療の基本は手術によるナイダスの全摘出である。血管内治療もおこなわれるが、殆どの場合、手術治療或いは放射線治療の前処置として行われることが多い。ナイダスの部位的に手術が困難な症例でナイダスの径が3cm以下であった場合には、ガンマナイフ治療のみで良好な成績を挙げられる。
関連[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- Cerebral AVM grade IV & Vのbest treatment(<特集>脳脊髄動静脈奇形の診断・治療の進歩)
- 横井 俊浩,高木 健治,新田 直樹,地藤 純哉,深見 忠輝,中澤 拓也,野崎 和彦,橋本 信夫
- 脳神経外科ジャーナル 20(1), 42-46, 2011-01-20
- … Spetzler-Martin grade IV,Vの脳動静脈奇形の自然歴については定まった見解はないが,治療に伴うリスクは15?40%との報告もある.症候性病変について積極的にmultimodality treatmentを行う場合もあるが,その治癒率は低く,また治療合併症率も高い.本疾患の治療方針を決定する場合,各症例ごとに,患者の状態,疾患自体のリスク,治療に伴うリスク,治療後に予想される回復程度などを十分に勘案する必要がある. …
- NAID 110008007220
- 脳動静脈奇形に対する集学的治療における定位放射線治療の役割(<特集>脳脊髄動静脈奇形の診断・治療の進歩)
- 辛 正廣,甲賀 智之,斉藤 延人
- 脳神経外科ジャーナル 20(1), 37-41, 2011-01-20
- … 脳動静脈奇形に対する治療法の最大の目的は出血の阻止にある.現在,摘出術,血管内治療,定位放射線治療が選択肢としてあり,その中でも定位放射線治療の役割について考察をし,最近の知見について述べる.当院で定位放射線治療を行った脳動静脈奇形714例を基に検討を行ったところ,閉塞に有意に関与する因子は,nidusの大きさ,照射線量,出血の既往であった.顕微鏡下摘出術では出血源の速やかな除去が …
- NAID 110008007219
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- 財団フェローのLiam WyattがMLA(博物館、図書館などの機関・施設)とウィキ メディアンの共同作業について横浜(11日)と京都(13日)で講演を行ないます(詳細). 脳動静脈奇形. 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』. 移動: 案内, 検索 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 78歳の女性。右片麻痺と意識障害のため救急車で搬入された。昨晩はいつもどおりに就寝したが、本日の朝、意識がなくなっているのを夫が発見し、救急車を要請した。これまでに脂質異常症を指摘されたことがある。意識レベルはJCS Ⅲ-100。体温 36.8℃。脈拍 72/分、整。血圧 156/92mmHg。呼吸数 16/分。右片麻痺を認める。血液所見:赤血球 410万、Hb 13.1g/dL、Ht 40%、白血球 6,600、血小板 31万。血糖 96mg/dL。CRP 0.2mg/dL。心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。頭部単純CT(別冊No. 24A)を別に示す。開頭手術を行い血腫を除去した。術中採取した血腫周囲の脳組織のCongo-Red染色標本(別冊No. 24B)を別に示す。
- 脳出血の原因で最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I072]←[国試_110]→[110I074]
[★]
- 9歳の女児。右上下肢の脱力発作を主訴に来院した。半年前から2週に一度はどの頻度で、フルートの練習中に右上下肢の脱力をきたし、それが30分ほどで軽快していた。生来健康であった。意識は清明。身長133cm、体重30kg。体温36.4℃。血圧120/74mmHg。皮膚色は正常。貧血と黄疸とはない。胸部でラ音を聴取しない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。神経系の診察で明らかな異常を認めない。頭部MRIで異常を認めたので入院の上、脳血管造影を施行した。頭部単純MRIのT2強調像と左内頸動脈造影側面写真とを以下に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G042]←[国試_099]→[099G044]
[★]
- 12歳の男児。意識消失を主訴に来院した。2年前から熱いものを食べる時やリコーダを吹く時に、ボーとして立ち上がれなくなる発作が10回あった。症状は2~3分間持続する。神経学的に異常はない。頭部単純MRIのT1強調像とT2強調像とを以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G042]←[国試_101]→[101G044]
[★]
- 6歳の女児。1週前から頭痛と嘔吐とが出現し、歩行時ふらつくようになってきたため来院した。右上下肢に運動失調を認める。頭部単純MRIのT1強調像と右椎骨動脈造影側面像とを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A045]←[国試_100]→[100A047]
[★]
- 30歳の女性。発作性に起こる頭痛と右下肢のしびれ感とを主訴に来院した。神経学的には異常を認めない。頭部単純MRIのT1強調像と左頸動脈造影写真側面像とを以下に示す。診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D037]←[国試_103]→[103D039]
[★]
- 脳血管造影写真側面像(別冊No. 3)を別に示す。
- この疾患の初発症状として多くみられるのはどれか。 3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I036]←[国試_105]→[105I038]
[★]
- 同
- magnetic resonance imaging、核磁気共鳴画像、磁気共鳴撮像、磁気共鳴断層撮影 magnetic resonance computed tomography MR-CT、磁気共鳴映像法、磁気共鳴画像法、核磁気共鳴画像診断法
頭部MRIにて使用するシークエンス
-
-
- 流入してくるプロトンの量を強調→流入する血流のみを高信号に描出
- MRDSA(MR digital subtraction angiography)
- 造影剤の急速注入→適応:動静脈病変、血行動態、例えば脳動静脈奇形
- T2*強調画像:出血性病変
- ダイナミックMRI:下垂体、vascularity
- Perfusion imaging:vascularity
- 頭蓋内スクリーニング(T2より病変がわかりやすい)
MRIの撮像条件と信号強度
基本的な物質のMRI画像
- 参考2 SOR.122
T2 強 調 画 像
|
高信号
|
|
水
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出 血 「 メ ト ヘ モ グ ロ ビ ン 」
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脂肪
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線維組織
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皮質骨 空気 血流
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低信号
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低 信 号
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.
|
.
|
.
|
.
|
.
|
.
|
高 信 号
|
|
|
T1強調画像
|
YN.J-60
- MRIの組織間信号強度
- MRIの血液信号の強度 経時的変化(脳出血)
整形外科分野でのMRI信号強度(SOR.122)
|
CT
|
MRI
|
T1
|
T2
|
灰白質
|
high
|
low
|
high
|
白質
|
low
|
high
|
low
|
CSF
|
low
|
low
|
high
|
血液
|
high
|
void
|
void
|
疾患とMRI
- wiki_jaを引用改変
- CTでは発症早期の所見は取りづらく(early CT signは除く)、12-24時間後に低吸収が出現するため、拡散強調画像(DWI)による発症1-3時間後の高信号をとらえるのが早期診断に有用である。
肝臓
- SRA.482
- 正常:T1 >筋肉、脾臓、T2 脾臓、腎臓> >筋肉。
- 病変:T1 軽度低信号、T2 軽度高信号
- T1強調画像で高信号:脂肪沈着を伴う病変(脂肪肝、肝細胞癌、線種様過形成)、高蛋白貯留液を含む嚢胞性病変(粘液性嚢胞、感染後の嚢胞)、線種様過形成、常磁体物の沈着(亜急性期メトヘモグロビン)、メラニン、ガドリニウム
- T2強調画像で著明な高信号:液体の貯留 → 肝嚢胞、海綿状血管腫
- T2強調画像で低信号:水分減少を伴う病変(凝固壊死、線種様過形成)、メラニン、デオキシヘモグロビン、ヘモジデリン
DWI
- 肝臓では占拠性病変が高信号として描出される。悪性腫瘍では細胞密度が増加し水分子の拡散が制限された結果、高信号を示すと考えられている。
ADC
- 各肝腫瘍における見かけの拡散係数(ADC:apparent diffusion coefficient)を比較し、血管腫では高ADC、悪性腫瘍では低ADCであった。
- 参考5改変
T1とT2
造影
- ガドリニウム:MRIで造影といえばこれ。
- 超磁性体酸化鉄粒子 SPIO:肝網内系をターゲットとした造影剤である。SPIOはKupffer細胞に貪食されリソソームにクラスター化される家庭でT2*緩和時間およびT2緩和時間を短縮させる。ゆえにKupffer細胞を含む正常肝組織の信号が低下し、含まない腫瘍とのコントラストを強調することができる。(参考1)
磁場
- 参考3 参考4
- 2010年現在、臨床で主流となっているMRIは1.5Tが主流。3Tも入り始めている、らしい。
- 臨床で使用可能な磁場強度の上限は厚労省が決めているらしい。
参考
- 1. 多様化する肝転移治療の選択|肝転移の画像診断:Cancer Therapy.jp:コンセンサス癌治療
- http://www.cancertherapy.jp/liver_metastasis/2007_autumn/02.html
- 2. C.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌59巻5号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5905-113.pdf
- http://www.hosp.keio.ac.jp/kensa/hoshasen/m0.htm
- 4. MRI開発史と科学者たち 物理学専攻 M1 24B07054 森尾豊
- http://www-het.phys.sci.osaka-u.ac.jp/~higashij/lecture/coe07/4hanmorio.pdf
- 5. B.産婦人科検査法 9.婦人科疾患のMRI 診断 - 日産婦誌53巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/53/5306-099.pdf
[★]
- 英
- subarachnoid hemorrhage, SAH
- 同
- (国試)くも膜下出血
[show details]
くも膜下出血 : 約 1,360,000 件
クモ膜下出血 : 約 373,000 件
脳卒中治療ガイドライン2009ではクモ膜下出血に統一されている
疫学
- SCN.206
- 発症率:6-29/10万人/年
- 50-60歳が発症のピーク。
- 加齢によって発生率が上昇
- 動脈瘤破裂によるクモ膜下出血は女性に多い
リスク因子
- 参考1
病因
- 外傷によるクモ膜下出血を除く
- 1. 脳動脈瘤破裂:60-80% → ちなみに脳動脈瘤の破裂部位は前大脳動脈領域40%、内頚動脈領域30%、中大脳動脈領域20%、らしい(出典不明、資料によって%異なるので注意)
- 2. 脳動静脈奇形:10%
- 3. 高血圧性脳内出血:10%
- 4. その他(もやもや病、外傷)
症状
- ただし、内頚動脈-後交通動脈分岐部動脈瘤による動眼神経麻痺(眼瞼下垂や複視)は動脈瘤サイズの拡大や限局した出血である可能性がある(SCN.207)。内頚動脈から眼動脈が分岐する部位での動脈瘤では視力障害をきたしうる。
- 1. 突然の(これまで経験したことのないような)激しい頭痛。持続的。
- 2. 悪心・嘔吐 ← 脳圧亢進症状
- 3. 意識障害(半数の症例) ← 一過性
- 4. 項部硬直 ← 硬膜刺激症状:初期には出現しないことがある(YN.J-91 NHB.603 )。 ← 発症初期には明らかでないことが多い(出典不明)。
- 発熱で気づかれることもあるらしい。
検査
- 血液検査:白血球増加(頭蓋内出血による急性炎症反応が起こった場合 → 102C031)
- 眼底
- 硝子体下出血を認めることがある(CASES.194)
その他
- (研修医当直御法度 症例帳 p.8
- 28%の例にCK上昇が見られる。
- 90%の例に心電図異常が認められる。
重症度分類
- SCN.207 参考1
Grade
|
Hunt and Hess分類(1968)
|
Hunt and Kosnik分類(1974)
|
WFNS分類(1983)
|
GCS score
|
主要な局所神経症状(失語あるいは片麻痺)
|
I
|
無症状か、最小限の頭痛および軽度の項部硬直をみる
|
15
|
なし
|
Ia
|
ー
|
急性の髄膜あるいは脳症状をみないが、固定した神経学的失調のあるもの
|
ー
|
ー
|
II
|
中等度から強度の頭痛、項部硬直をみるが、脳神経麻痺以外の神経学的失調はみられない
|
14~13
|
なし
|
III
|
傾眠状態、錯乱状態、または軽度の巣症状を示すもの
|
14~13
|
あり
|
IV
|
昏迷状態で、中等度から重篤な片麻痺があり、早期除脳硬直および自律神経障害を伴うこともある
|
12~7
|
有無は不問
|
V
|
深昏睡状態で除脳硬直を示し、瀕死の様相を示すもの
|
6~3
|
有無は不問
|
|
|
重篤な全身性疾患、たとえば 高血圧、糖尿病、著明な動脈硬化、 または慢性肺疾患、 または脳血管造影でみられる頭蓋内血管攣縮が 著明な場合には、重症度を1段階悪いほうに移す。
|
|
|
合併症
- SCN.211 YN.J-92
- 再出血:発症後24時間以内(6時間未満が最多(出典不明))。動脈瘤破裂によるSAHの場合、再発率は50-80%。初回死亡率50%、再発作死亡率50-70%
- 脳血管攣縮
- 脳血管攣縮により遅発性虚血脳神経脱落症状が出現することがある。出現は4-14日(SCN)/7-8日(YN)がピーク。早期(3日以内)や後期(21日以降)の発症もあり売る。脳血管上の攣縮は70%の症例で見られ、このうち36%で症状が出現する。予防は循環血液量を保ち、開頭術・コイル祖塞栓術を施行したのち、脳槽・脊髄ドレナージをおこない原因となる血性髄液を排出する。
- 脳梗塞:血管攣縮による
- 水頭症(クモ膜下出血後水頭症):数週~数ヶ月後(YN)。血性髄液によりクモ膜顆粒に炎症が生じ髄液の吸収障害をきたす。
治療
- YN.J-92 SCN.209
- 治療方針:脳動脈瘤破裂の治療として再出血の防止を行う(24時間以内のクリッピング、脳血管内治療)。
-
- 早期手術:Grade I-IIIの症例が対象。Grade IV-Vであっても意識回復の見込みがあれば行う。
- 晩期手術:
予後
- 発症時に約20%が死亡
- 発症後、2週間以内の死亡が多い。6か月以内に約半数は再出血して死亡することが多い。
参考
- http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
国試
著名人
[★]
- 英
- pulmonary arteriovenous fistula pulmonary arterio venous fistula, PAVF
- 同
- 肺動静脈奇形 pulmonary arteriovenous malformation
- 関
- 先天性肺動静脈瘻
-
- 肺動脈と肺静脈のシャント率が20%を超えると酸素化されない静脈血が体循環に入って諸症状(労作時呼吸困難、チアノーゼ、多血症、バチ指)を呈するようになる。
- 下肺野に多い
- 発症は小児
- チアノーゼ、ばち指、息切れ、喀血、胸痛、(30-50%の症例)皮膚粘膜の血管腫
- 右左シャント:低酸素血圧症、二次性多血症 → 脳梗塞
- 動静脈奇形:肺動静脈奇形、脳動静脈奇形 → 脳出血
- 奇異性:奇異性脳膿瘍、奇異性脳塞栓
- 単純X線:円形状陰影
- 造影CT:拡張した流入血管とこれに連続する流出血管が描出される。
- 肺動脈造影:確定診断
[★]
- 英
- nidus
- 関
- 脳動静脈奇形
- 脳動静脈奇形において、動脈圧が静脈そのままかかるために、コンプライアンスの高い静脈が拡張した構造がナイダスとして認められ、これが破裂すると脳内出血を来す。
[★]
[★]
- 英
- arteriovenous malformation of Galen
- 関
- ガレン大静脈瘤
[★]
- 英
- form、shape、figure、appearance
- 関
- 型、外見、形式、形成、形態、杢、出現、図、品種、編成、見かけ、形をとる、フォーム、外観、成立、様子、形づくる
[★]
- 英
- arteriovenous malformations, arterio-venous malformation, AVM
- ラ
- malformatio arteriovenae
- 同
- 動静脈シャント
- 関
- 動静脈瘻
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
[★]
- 英
- malformation (L), anomaly, deformity, teratism
- 関
- 先天異常、先天奇形