- 英
- electrical defibrillation, cardioversion, electric countershock
- 同
- カウンターショック countershock
- 関
- カルジオバージョン(R波に同期させて行うもの)
- 心室粗動や心室細動を来したとき、1500-2000Vの電圧で1msec通電してこれを除くこと。
- 心房細動:100-300J (YN.C-44)
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除細動(じょさいどう、英: Defibrillation)は、不整脈に対しての治療の一つで、電気的な刺激や薬物等の外力によって異常な電気信号経路を遮断し、正常の電気信号経路への改善を促す方法。
目次
- 1 種類
- 2 適応
- 3 電気的除細動
- 4 薬理学的除細動
- 5 関連項目
種類
- 電気的除細動(一般的にAED等でよく知られている)
- 薬理学的除細動(抗不整脈薬を用いて行う)
適応
心室頻拍(VT)や心室細動(VF)等の重篤な不整脈に対し行われる。その他にも心房細動(AF)・心房粗動(AFL)等にも施行される。 ただし、「除細動」という呼称は細動性不整脈のVFとAFに対してのみ用いられ、VTとAFLに対してはカルディオバージョンと呼称するのが一般的である。[要出典]
また、よく誤解されている場合が多いが心静止(asystole)の場合には効果はなく適応はない。
電気的除細動
効果
心臓に通電することで脱分極(膜電位が浅くなる)や過分極(膜電位が深くなる)を惹起し、細動や頻拍における異常な興奮波の旋回をすべて停止させ、新たな興奮旋回を生じさせないことで除細動ないしカルディオバージョンに成功する。その後、正常な興奮伝導が再開し、機械的な収縮が再開することを期待し蘇生に導く。そのため、異常な興奮旋回が関与していない心静止や、興奮伝導があっても機械的に収縮していない無脈性電気活動に対しては効果がなく、むしろ胸骨圧迫を中断することで蘇生率の減少に繋がる。
歴史
1899年にジュネーヴ大学のPrevostとBatelliによって、犬の心室細動に電気的ショックを与えることで心室細動が停止することが報告された。1947年には、ケースウエスタンリザーブ大学のクロード・ ベック教授によって人体へ初めて使用され、現在のモデルの原型が出来ている。
種類
- 除細動器(Defibrillator)
- 植込み型除細動器(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)
- 自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)
電気ショック波形が単相性よりも二相性の除細動器のほうが1回で除細動される率が高いので、現在では二相性の販売が主流である。二相性は少ないエネルギーで除細動することができるとされている。
薬理学的除細動
基本的に抗不整脈薬のうちIa、Ib群やIII群が使用される。
種類
主に以下が用いられる。
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、除細動器に関連するメディアがあります。 |
- 心肺蘇生法(CPR:cardiopulmonary resuscitation)
- 一次救命処置(BLS:basic life support)
- 二次救命処置(ACLS:advanced cardiac life support)
- 循環器学
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- バイドメインモデルによる電気的除細動メカニズムの研究 (AYUMI 循環器系のシミュレーション医学)
- 電気的除細動・カルディオバージョン (特集 内科医に必要な基本的診療手技のノウハウ)
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- 自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき、Automated External Defibrillator, AED)は、心室細動の際に機器が自動的に解析を行い、必要に応じて 電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器。除細動器 の一つだが ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、25~27の問いに答えよ。
- 55歳の男性。激しい胸痛のため救急車で搬入された。
- 現病歴:1週前から階段を昇るときに前胸部痛を自覚したが安静にて消失するため放置していた。今朝から激しい前胸部痛が出現し持続している。
- 既往歴:48歳から高脂血症で加療中である。
- 現症:意識は清明。顔面は苦悶様である。体温36.6℃。呼吸数25/分。脈拍64/分、整。血圧144/96mmHg。貧血と黄疸とを認めない。皮膚は冷汗をかき湿潤である。心雑音はない。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:尿所見:比重1.018、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球520万、Hb16.7g/dl、Ht50%、白血球10,400、血小板26万。血清生化学所見:尿素窒素28mg/dl、クレアチニン1.1mg/dl、AST55単位、ALT20単位、LDH350単位(基準176~353)、CK680単位(基準10~40)、Na144mEq/l、K4.2mEq/l、Cl106mEq/l。心電図を以下に示す。
- ST上昇:II.III.aVF。(軽度)V5,V6 →下壁梗塞 + 側壁梗塞
- ST低下:(reciprocal change)I,aVL,V1-V4
[show details]
血液生化学
心筋梗塞#血液検査
心電図
- 発症から数時間と考えられる。
- ST上昇:II, III, aVF. (軽度)V5,V6
- 血管 :RCA(右冠状動脈)→後下行枝(左心室下壁分布)
下壁梗塞に伴う心ブロック
- 1. 房室結節枝への血流途絶
- 2. 副交感神経の興奮
- acute coronary syndrome refers to any constellation of clinical symptoms that are compatible with acute myocardial ischemia and encompasses acute myocardial infarction as well as unstable angina. (washington manuall 32th ed p.131)
不安定狭心症の定義
最近3週間以内に狭心症が増悪した場合(発作の誘因、強さ、持続時間、硝酸薬の有効性)と、新たに発症した狭心症
- 急性心筋梗塞の診断と治療
- ・主訴:激しい胸痛
- ・問診(S)
- 1週前から階段を昇るときに前胸部痛を自覚したが安静にて消失 → 労作時狭心症?。不安定狭心症?
- 今朝から激しい前胸部痛が出現、持続 → 急性心筋梗塞?
- 高脂血症(48歳~。加療中) → 冠状動脈疾患のリスク因子
- ・診察(O)
- 顔面は苦悶様
- 頻呼吸(25/分) →
- 高血圧(144/96mmHg)
- 皮膚冷汗・湿潤
- ・検査結果(O)
- 白血球 10,400/mm3 → 心筋梗塞に伴って上昇することがある。
- 尿素窒素 28mg/dl → 腎機能低下
- クレアチニン 1.1mg/dl → 腎機能低下
- AST 55単位 → 心筋逸脱酵素
- LDH 350単位(基準176~353) → 心筋逸脱酵素
- CK 680単位(基準10~40) → 心筋逸脱酵素
- ECG ST上昇 → 虚血性心疾患
- ・診断と治療
- 1. 気道確保、酸素投与、静脈路確保
- 2. 心電図装着、パスルオキシメータ装着
- 3. 胸部単純X線写真
- 4. 心エコー → 壁運動。解離性大動脈瘤の否定
- 5. 心カテーテルによる造影検査
- 6. 心カテーテルによる経皮的冠動脈形成術
- ・心電図:発症から数時間と考えられる。
- 下壁梗塞
- ST上昇:II, III, aVF. (軽度)V5,V6
- 血管 :RCA(右冠状動脈)→後下行枝(左心室下壁分布)
- 下壁梗塞に伴う心ブロック
- 1. 房室結節枝への血流途絶
- 2. 副交感神経の興奮
- 下壁には副交感神経が豊富に分布しており、心筋梗塞による神経終末の刺激で副交感神経が興奮し低血圧、嘔吐、徐脈、さらに洞徐脈、洞停止、房室ブロックを起こす(ベツォルド-ヤーリッシュ反射 Bezold-Jarisch反射)。
- ====
- a. SpO2の値が記されていないが、酸素飽和度95%以上に保つことが大切みたい。
- 交感神経が緊張しているから末梢の血管が締まっているのですね。そうしないと心拍出量を保てないほど心機能が低下しているのかもしれません。左心不全の後方症状はまだで前方症状が現れる前の段階でしょうか。末梢組織の酸素化を助けるために、酸素投与が良いかもしれません。頻呼吸でもある。あげておいて悪いことはないし、大抵QQできた患者さんには大抵つけられている。
- b. 輸液を入れられる準備をしておくのが良いでしょう。酸素投与と静脈路確保は救急の基本でしょう
- c. 肺うっ血とか肺水腫所見がないからいらない。むしろ、血圧が低下して、駆出できる血液量が減少して良いことがないのでは?
- d 末梢循環を回復させるにはいい手段。心臓の駆出量も確保される。
- e ありえない。使うのはVFかpulseless VTだけ。
- ====
- ・心電図
- 完全房室ブロックが起きました。
- 徐脈の治療
- アトロピンの投与。無効であれば、緊急ペーシング(体外式のペーシング)
- a. 強心配糖体。今では専ら「心房細動」(を伴う心不全)の治療で用いられる。つまり、房室結節の伝導抑制のために用いる。
- b. βブロッカー。β1受容体に拮抗して心拍数↓、心収縮力↓、心伝導速度↓、、、
- c. 冠血管拡張、静脈系の血管拡張で、、、狭心症の治療をしたいわけじゃない。
- d. よし
- e. 大動脈内バルーンパンピング, intraaortic balloon pumping, IABP
- 適応
- 急性心筋梗塞、不安定狭心症、心原性ショックで、冠循環の改善と心臓のポンプ機能を補助したい場合
- 禁忌
- 大動脈弁閉鎖不全、大動脈解離、腎機能不全、胸部大動脈の人工血管置換術後(12ヶ月以内)(ICU.233)
- 大動脈弁閉鎖不全症、大動脈の高度な硬化性病変の合併
- ====
- a. 解像度が悪い、最近良くなったけどね。時間がかかるらしく、緊急には不向き。
- b. 大動脈解離の可能性があれば造影CT。胸部単純CTで冠状動脈の評価とか多分できないだろうし、あまり診断治療に有用でない
- c. 心電図装着。放射線を出すタリウムを静脈投与。平面像またはSPECTにより断層像を撮影。一定時間後に再度撮影。
- 心筋の血流を確認することができる。心筋が生きているのかどうか、心筋が虚血なのかどうか。これにより狭心症の詳細な評価が可能(心筋に虚血が起こっているのかどうか、もし起こっていれば、それはどこか?)
- d. 狭心症の診断に用いる。当然、急性心筋梗塞の急性期は禁忌。 運動負荷心電図#禁忌 LAB.1519
- e. 診断と治療を行うことができる。
[正答]
※国試ナビ4※ [100C024]←[国試_100]→[100C026]
[★]
- 64歳の女性。右腰痛を主訴に来院した。2、3か月前から階段歩行時に動悸を自覚するようになった。今朝、特に誘因なく突然に右腰痛を自覚し、持続するため受診した。症状は体動で変化しない。来院時、意識は清明。体温 36.7℃。脈拍92/分、不整。血圧 138/84mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心尖部を最強点とする拡張期ランブルを聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右肋骨脊柱角に軽度の叩打痛を認める。血液所見:赤血球 413万、Hb 11.8g/dL、Ht 35%、白血球 11,300、血小板 21万、PT-INR 1.0(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 3.5g/dL、総ビリルビン 0.4mg/dL、AST 17IU/L、ALT 23IU/L、LD 855IU/L(基準 176~353)、ALP 170IU/L(基準 115~359)、CK 42IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 11mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、尿酸 4.3mg/dL、血糖 98mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 107mEq/L。CRP 1.0mg/dL。心電図(別冊No. 4A)、胸部エックス線写真(別冊No. 4B)及び腹部造影CT(別冊No. 4C)を別に示す。
- まず行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A026]←[国試_110]→[110A028]
[★]
- 次の文を読み、16~18の問いに答えよ。
- 59歳の男性。4時間持続する前胸部痛のために搬入された。
- 現病歴: 1か月前から階段を上がった際に前胸部絞扼感を自覚した。安静にすると消失するので放置していた。本日早朝に前胸部絞扼感で覚醒した。しばらく我慢していたが次第に増強してきた。
- 既往歴: 5年前から高血圧で降圧薬を服用している。
- 現症: 意識は清明。身長168cm、体重82kg。体温36.6℃。呼吸数24/分。脈拍104/分、欠代あり。血圧160/94mmHg。冷汗を伴い、四肢は冷たい。心雑音はないが、奔馬調律を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見: 尿所見:尿蛋白(-)、糖1+。
- 血液所見:赤血球480万、Hb15.8g/dl、Ht46%、白血球9.800、血小板48万。
- 血清生化学所見:総蛋白7.6g/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST88IU/l、ALT24IU/l、CK540IU/l(基準40~200)。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉96%。心電図を以下に示す。
- 来院30分後、突然意識を消失し、脈拍は触知不能となった。心電図を以下に示す。直ちに行う処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101E017]←[国試_101]→[101E019]
[★]
- 72歳の男性。2日前に急性心筋梗塞のため入院し、緊急の経皮的冠動脈インターベンションを受けた。術後の経過は良好であり、今朝は食事を全量摂取した。午前中に冠動脈疾患集中治療室(CCU)から一般病棟に移る予定であった。主治医の回診時、脈拍92/分、整、血圧128/72mmHg、SpO2 98%(room air)であった。主治医と会話中に患者が突然胸部不快感を訴え、その直後に意識を消失した。呼びかけに反応がなく、頸動脈の拍動を触知しない。この時のモニター心電図(別冊No.27)を別に示す。
- 直ちに行うべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I075]←[国試_107]→[107I077]
[★]
- 55歳の男性。登坂時の突然の胸痛を主訴に3日前に緊急入院した。集中治療室に収容され、内科的治療により胸痛は消失し、循環動態も脈拍108/分、血圧160/110 mmHg以外は安定していた。しかし今朝、診察中に突然意識が消失した。頚動脈と大腿動脈との脈拍を触知せず、血圧は測定不能となった。入院時の心電図と意識消失直後のモニター上の心電図とを以下に示す。直ちに行うべき処置はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095C044]←[国試_095]→[095C046]
[★]
- 72歳の女性。失神発作のため救急車で搬入された。今朝、隣の人と会話中に急に意識を失って倒れた。すぐに気がついたが、病院へ来る救急車の中でも1分以内の意識消失発作が2回出現した。血圧150/72mmHg。心拍ごとにI音の強度が変動する。来院時の心電図を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D017]←[国試_096]→[096D019]
[★]
- 33歳の男性。脈の不整に気付き来院した。小学校時からサッカー選手として活躍し、現在も続けている。既往歴に特記すべきことはなく、自覚症状もない。来院時に記録した心電図を以下に示す。この患者で適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097A016]←[国試_097]→[097A018]
[★]
- 55歳の男性。スポーツジムで筋力トレーニング中に突然意識を消失し、全身けいれんがみられたため救急車で搬入された。救急車内での心電図モニターの波形を以下に示す。
- まず行うべき処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099H010]←[国試_099]→[099H012]
[★]
- 56歳の男性。動悸を主訴に来院した。数年前から頻回に動悸を自覚していた。脈拍132/分、不整。血圧130/74mmHg。心雑音を認めない。心電図を以下に示す。治療として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I059]←[国試_103]→[103I061]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102F010]←[国試_102]→[102F012]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- countershock
- 同
- 電気的除細動 electrical defibrillation
- 関
- 植込み型除細動器
[★]
- 英
- cardioversion
- 関
- 電気除細動、電気的除細動
[★]
- 英
- cardioversion
- 関
- 電気的除細動、心臓除細動
[★]
- 英
- electric、electrical、electronic、electrically
- 関
- 電気、電子、電子工学的
[★]
- 英
- electricity、electro、electric
- 関
- エレクトロ、電気的
[★]
- 英
- fibrillation
- 関
- f波
[★]
- 英
- defibrillation, DF