- 48歳の女性。昨年と今年の健康診断にて肝機能障害を指摘されて来院した。発熱と腹痛とはない。飲酒歴はない。常用している薬剤や栄養機能食品はない。身長 159cm、体重 49kg。体温 36.4℃。脈拍 60/分。血圧 110/62mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 432万、Hb 14.0g/dL、Ht 40%、白血球 3,500、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.4g/dL、アルブミン 4.0g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 101IU/L、ALT 89IU/L、γ-GTP 51IU/L(基準 8~50)、ALP 298IU/L(基準 115~359)、IgG 2,710mg/dL(基準 960~1,960)、IgM 99mg/dL(基準 65~350)。免疫血清学所見:HBs抗原(-)、HBs抗体(-)、HBc抗体(-)、HCV抗体(-)。
- 診断に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A035]←[国試_109]→[109A037]
★リンクテーブル★
[★]
- 45歳の女性。腹痛を主訴に来院した。昨日の昼食後から心窩部痛が出現し、上腹部不快感と悪心とを伴っていた。今朝には痛みが下腹部にも広がり徐々に増強し、歩くと腹壁に響くようになったため受診した。妊娠の可能性はないという。体温 37.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 112/70mmHg。呼吸数 18/分。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛とを認める。腸雑音は低下している。肝・脾を触知しない。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 471万、Hb 14.5g/dL、Ht 42%、白血球 14,800、血小板 32万。血液生化学所見:総ビリルビン 1.3mg/dL、AST 15IU/L、ALT 15IU/L、ALP 154IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 10IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 35IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖 112mg/dL。CRP 3.4mg/dL。腹部超音波検査は腸管ガスにて所見は不明瞭であった。腹部単純CT(別冊No. 16A、B、C)を別に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A034]←[国試_109]→[109A036]
[★]
- 81歳の女性。食欲不振を主訴に来院した。昨日から食欲不振を訴え食事をとらないため、家族に連れられて受診した。60歳時に胆嚢結石で開腹手術を受けている。Parkinson病で74歳からレボドパ(L-dopa)を服用している。体温 36.8℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/74mmHg。呼吸数 14/分。腹部は軟で、軽度膨満している。下腹部に腫瘤を触れ、軽度の圧痛を認める。筋性防御はない。腹部単純エックス線写真(別冊No. 17A)と腹部造影CT(別冊No. 17B)とを別に示す。
- この疾患の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A036]←[国試_109]→[109A038]
[★]