- 72歳の男性。歩きにくさと転倒しやすいこととを主訴に車椅子で来院した。5年前に頸椎後縦靱帯骨化症に対して椎弓形成術を受け、その後T字杖歩行が可能となり在宅生活は自立したが四肢のしびれ感は続いていた。1週前に居室で転倒し、転倒直後には右足関節の痛みを自覚したが腫脹はなかった。右足関節の痛みは改善したが、歩行困難があり転倒しやすいため受診した。妻と娘との3人暮らし。要支援2の認定を受けている。意識は清明。体温 36.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 116/74mmHg。呼吸数 24/分。徒手筋力テストで上肢は5、下肢は4である。つま先立ちと片足立ちとは不安定で転倒しやすい状態である。アキレス腱反射は軽度亢進している。右足関節エックス線写真に異常を認めない。
- この患者への対応として適切なのはどれか。3つ選べ。
[正答]
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[★]
- 次の文を読み、61~63の問いに答えよ。
- 72才の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。
- 現病歴:7日前に自宅を出たところでつまずいて転倒し、腰痛が生じたため自宅近くの診療所にて鎮痛薬を処方されて頻回に服用していた。3日前から全身倦怠感と食欲低下とを自覚していたが、今朝になり食事がとれなくなったため家族に付き添われて受診した。
- 既往歴:中学生時に虫垂炎。高血圧症、糖尿病および脂質異常症で内服治療中。
- 生活歴:喫煙は60歳まで20本/日を40年間。12年前から禁煙している。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴:父親が肺癌で死亡。母親が脳卒中で死亡。
- 現症:意識レベルはJCS I-1。身長 160cm、体重 66kg。体温 36.4℃。脈拍 52/分、整。血圧 120/60mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。浮腫を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 383万、Hb 11.0g/dL、Ht 34%、白血球 8,400、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 3.5g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 34IU/L、ALT 42IU/L、LD 341IU/L(基準 176~353)、ALP 281IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 48IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 74IU/L(基準 37~160)、CK 162IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 32mg/dL、クレアチニン 1.6mg/dL、尿酸 8.4mg/dL、血糖 124mg/dL、HbA1c 6.8%(基準 4.6~6.2)、Na 138mEq/L、K 7.8mEq/L、Cl 108mEq/L。CRP 0.3mg/dL。
- 直ちに行うべき検査はどれか。
- a 頭部CT
- b 心エコー検査
- c 尿中薬物検査
- d 12誘導心電図
- e 胸部エックス線撮影
[正答]
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- 24歳の女性。両側手関節の痛みと発熱とを主訴に来院した。1か月前から両側手関節に疼痛と腫脹とを認めていた。2週前に潮干狩りに行き、3日後に発熱とともに日焼けした部分に水疱が生じた。その後改善しないため受診した。口腔に違和感を感じ鏡で見たところ、硬口蓋に地図状の発赤とびらんとを認めた。最近になって尿の異常な泡立ちがみられていた。
- 予想される検査所見はどれか。3つ選べ。
[正答]
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