- 69歳の男性。高熱を主訴に来院した。インフルエンザの診断でオセルタミビルを5日分処方され一旦解熱した。内服を終了した翌日から高熱、咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温 39.1℃。脈拍 112/分、整。血圧 108/82mmHg。呼吸数 24/分。右胸部でcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 378万、Hb 10.8g/dL、Ht 36%、白血球 17,200(桿状核好中球 4%、分葉核好中球 84%、単球 2%、リンパ球 10%)、血小板 18万。CRP 23mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 29)を別に示す。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 38歳の女性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。29歳時に関節炎を発症し、同時にリンパ球減少、血小板減少およびネフローゼ症候群を指摘され、全身性エリテマトーデス(SLE)の診断で治療を受けている。3か月前から労作時の呼吸困難を感じていた。1か月前から階段を昇るときにも息切れを自覚するようになったため受診した。身長 163cm、体重 50kg。胸骨左縁第2肋間でII音の病的分裂と肺動脈弁成分の亢進とを認める。呼吸音に異常を認めない。尿所見:比重 1.009、蛋白1+、潜血2+。血液所見:赤血球 460万、Hb 12.1g/dL、Ht 36%、白血球 8,600、血小板 21万。血液生化学所見:アルブミン 3.5g/dL、AST 67IU/L、ALT 95IU/L、LD 370IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 15mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.1mg/dL、抗核抗体 640倍(基準 20以下)。心電図(別冊No. 28A)と胸部エックス線写真(別冊No. 28B)とを別に示す。
- 労作時呼吸困難の原因を診断するために最も有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A051]←[国試_109]→[109A053]
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- 8歳の男児。落ち着きのなさを主訴に母親に連れられて来院した。幼児期から落ち着きのなさが認められ、遊びでも順番やルールを守ることができなかった。授業中に席を離れることがあり、家では宿題を嫌がってなかなかやらない。成績は中程度であり、身体所見に異常を認めない。
- まず行うべき対応として適切なのはどれか。
- a 薬物療法を導入する。
- b 問題行動には厳しく叱責する。
- c 教室全体が見えるように一番後ろに座らせる。
- d 集中可能な持続時間を考慮して課題に取り組ませる。
- e 母親に対して大人になれば改善することを説明する。
[正答]
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