- 37歳の男性。左下腹部痛を主訴に来院した。深夜、就寝中に突然の左下腹部痛で目が覚めた。痛みは急激に増強し悪心と嘔吐とが出現したため受診した。意識は清明。体温 36.3℃。血圧 158/94mmHg。腹部に反跳痛を認めない。左側の肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血3+、沈渣に赤血球 15~30/1視野、白血球 1~5/1視野。腹部超音波検査では左腎盂に軽度の拡張を認める以外には異常を認めない。腹部エックス線写真正面像で第3腰椎の左横突起の外側に3×2mmの石灰化を認める。非ステロイド性抗炎症薬の坐剤を挿入して症状は軽快した。
- 今後の対応についての患者への説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 「尿酸が主成分なので薬を処方しましょう」
- b 「水分を十分摂取して尿量を増やしてください」
- c 「また痛みが出てくるようなら手術をしましょう」
- d 「痛みがなくても排石されるまで自動車の運転は危険です」
- e 「左の尿管が閉塞しているのでその尿管に細いチューブを留置します」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 70歳の女性。下腿浮腫を主訴に来院した。7年前から健康診断で蛋白尿を指摘されていたが医療機関を受診しなかった。5年前から両下肢に浮腫が出現し、増悪と軽快とを繰り返していた。2週前から浮腫が高度となり歩行障害をきたしたため受診した。身長 158cm、体重 60kg。体温 37.6℃。脈拍 64/分、整。血圧 152/90mmHg。呼吸数 16/分。顔面は浮腫状である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。脛骨前面に圧痕を残す浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血(±)。血液所見:赤血球 486万、Hb 12.8g/dL、Ht 38%、白血球 6,200、血小板 34万。血液生化学所見:総蛋白 4.8g/dL、アルブミン 2.8g/dL、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 98mEq/L。腎生検のPAM染色標本(別冊No. 27A)、蛍光抗体IgG染色標本(別冊No. 27B)及び電子顕微鏡写真(別冊No. 27C)を別に示す。
- この患者で検索すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I072]←[国試_109]→[109I074]
[★]
- 31歳の男性。右陰嚢腫大を主訴に来院した。1年前から右陰嚢腫大に気付いていたが、疼痛を自覚しないため様子をみていた。1か月前から陰嚢腫大が増悪してきたため受診した。身長 172cm、体重 60kg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。外陰部では右精巣が小児頭大に腫大しているが圧痛を認めない。血液生化学所見:LD 658IU/L(基準 176~353)、hCG 12mIU/mL、α-フェトプロテイン(AFP) 64ng/mL(基準 20以下)。胸部CTと頭部MRIとに異常を認めない。腹部造影CT(別冊No. 28)を別に示す。
- この患者について正しいのはどれか。2つ選べ。
- a 右陰嚢に透光性を認める。
- b 所属リンパ節転移を認める。
- c 5年生存率は50%と予想される。
- d 精巣の針生検で組織診断を決定する。
- e 予測される組織型は非セミノーマである。
[正答]
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