- 57歳の女性。両側顎下部の腫脹を主訴に来院した。1年前から右顎下部の硬い腫脹に気付いていた。1か月前から左顎下部にも同様の硬い腫脹が出現したため、精査を希望し受診した。既往歴に特記すべきことはない。身長 160cm、体重 52kg。体温 36.2℃。脈拍 68/分、整。血圧 96/68mmHg。呼吸数 14/分。SpO2 98%(room air)。血液所見:赤血球 368万、Hb 11.1g/dL、Ht 33%、白血球 5,700、血小板 21万。血液生化学所見:アルブミン 3.9g/dL、IgG 2,160mg/dL(基準 960~1,960)、IgG4 756mg/dL(基準 4.8~105)、AST 20IU/L、ALT 11IU/L、尿素窒素 15mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL、血糖 98mg/dL。免疫血清学所見:CRP 1.2mg/dL、抗核抗体 陰性、抗SS-A抗体 陰性。ガリウムシンチグラフィで両側顎下腺、甲状腺および膵臓に取り込みを認める。頸部の写真(別冊No. 23)を別に示す。
- 確定診断に必要な検査はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 4歳の女児。「朝起きたときから、ぼーっとしている」と心配した母親に連れられて来院した。前日は遠足で疲れて夕食を食べずに寝てしまった。今朝母親が何度起こしても、うとうとして起きなかったため受診した。これまでも似たようなエピソードはあったが、食後に元気になったのでそのままにしていた。意識レベルはJCS I-3。身長 100cm、体重 14kg。体温 36.1℃。脈拍 124/分、整。血圧 90/56mmHg。呼吸数 36/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体3+、潜血(-)。血液所見:赤血球 420万、Hb 12.5g/dL、Ht 41%、白血球 11,000、血小板 35万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、AST 26IU/L、ALT 14IU/L、尿素窒素 15mg/dL、クレアチニン 0.3mg/dL、血糖 30mg/dL、Na 140mEq/L、K 5.1mEq/L、Cl 96mEq/L。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D046]←[国試_109]→[109D048]
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- 4歳の女児。発熱と頭痛とを主訴に母親に連れられて来院した。数日前から右耳下部の腫脹と疼痛があり、本日の夕方から発熱、頭痛および嘔吐がみられた。夜間に発熱と頭痛とが増強したため救急外来を受診した。意識は清明。体温 39.1℃。脈拍 132/分、整。呼吸数 24/分。SpO2 98%(room air)。咽頭は軽度発赤し、右耳下腺に自発痛を伴う腫脹を認める。項部硬直を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。腸雑音は正常である。
- この疾患について正しいのはどれか。
[正答]
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