- 26歳の女性。睡眠導入薬の過量服薬による意識障害で搬送され緊急入院となった。入院2時間後、別の病棟に勤務している看護師から担当医に「入院した患者は自分の親友で心配なので、現在の病状について教えてほしい」と電話があった。担当医は「この電話で患者の容態について教えることはできない」と看護師に伝えた。
- 理由として適切なのはどれか。
- a 診療での患者情報の利用目的から外れるため。
- b 情報提供には複数の医師の承認が必要であるため。
- c 精神疾患を持つ患者では情報提供が制限されるため。
- d 看護師は自分自身で患者情報を閲覧可能であるため。
- e 看護師が本当に患者の親友であるか確認する必要があるため。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 51歳の男性。血痰の精査のため入院中である。精査の結果、病期IVの肺腺癌と診断され余命は数か月であると考えられた。病状と今後の治療計画について改めて患者に説明することになった。これまで患者本人以外の家族や関係者と面談したことはない。患者は現職の市長で2か月後の市長選挙への出馬に強い意欲を持っており、後援会長がその準備にあたっている。市長が入院したことは報道機関も含め地元で話題となっている。
- この時点での対応として適切なのはどれか。
- a 早期肺癌であると患者本人に説明する。
- b 市長は肺炎であると記者会見で発表する。
- c 市長選への出馬は困難であると後援会長に伝える。
- d 病期IVの肺癌であると患者の家族から本人に伝えてもらう。
- e 悪い知らせを詳しく聞く意思があるかを患者本人に確認する。
[正答]
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[★]
- 34歳の女性。月経が遅れ妊娠の可能性があるため、慢性糸球体腎炎で長く通院中の主治医の外来を受診した。28歳から慢性糸球体腎炎に罹患しており、妊娠・出産により透析になる可能性があるため避妊を指導されていた。妊娠反応は陽性であった。夫とともに面談を繰り返したが、本人の「透析になってもよいから子供を産みたい」という強い希望は変わらない。
- 対応として正しいのはどれか。
- a 弁護士に連絡する。
- b 産科医を含めたチームで対応する。
- c 指示に従わないことを理由に診療しない。
- d 透析になったら医療保険の適用にならないと説明する。
- e 夫に人工妊娠中絶のための内服薬の入手方法を紹介する。
[正答]
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