- 58歳の男性。胸痛を主訴に来院した。1週前、プールで水泳中に締め付けられるような胸痛を初めて自覚した。痛みは数分で消失した。昨日の夕食後に同様の強い症状が出現し、約1時間で改善したためそのまま入眠した。今朝になって心配した家族に連れられて受診した。喫煙は20本/日を38年間。糖尿病にて食事指導と運動指導とを受けている。意識は清明。身長 160cm、体重 59kg。体温 36.3℃。脈拍 96/分、整。血圧 150/84mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜に異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 430万、Hb 14.0g/dL、Ht 36%、白血球 6,200、血小板 22万。血液生化学所見:心筋トロポニンT 陽性、CK 239IU/L(基準 30~140)、CK-MB 23IU/L(基準 20以下)。胸部エックス線写真で異常を認めない。心電図(別冊No. 31A)と冠動脈造影像(別冊No. 31B、C)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I078]←[国試_109]→[109I080]
★リンクテーブル★
[★]
- 42歳の男性。人間ドックの腹部CTで異常を指摘されたため来院した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴と飲酒歴とはない。身長 172cm、体重 75kg。脈拍 76/分、整。血圧 142/82mmHg。身体所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 420万、Hb 14.4g/dL、Ht 41%、白血球 8,000(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 70%、単球 4%、リンパ球 16%)。血液生化学所見:空腹時血糖 102mg/dL、HbA1c 5.9%(基準 4.6~6.2)、Na 141mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 106mEq/L、ACTH 7pg/mL未満(基準 60以下)、コルチゾール 11.8ng/dL(基準 5.2~12.6)、アルドステロン 106pg/mL(基準 45~106)、血漿レニン活性 2.4pg/mL/時間(基準 1.2~2.5)。尿中メタネフリン 0.11mg/日(基準 0.05~0.23)、尿中ノルメタネフリン 0.14mg/日(基準 0.07~0.26)。人間ドックの腹部単純CT(別冊No. 30)を別に示す。
- 診断に有用な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I077]←[国試_109]→[109I079]
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- 66歳の女性。上腹部痛を主訴に来院した。昨日の夕食後から上腹部痛が出現し、本日の昼から増悪してきたため夕方に受診した。高血圧症と脂質異常症とで内服治療中である。身長 155cm、体重 58kg。体温 38.2℃。右季肋部に強い圧痛を認めるが、反跳痛はない。血液所見:赤血球 448万、Hb 13.8g/dL、Ht 37%、白血球 15,800、血小板 28万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28IU/L、ALT 18IU/L。CRP 9.8mg/dL。腹部造影CT(別冊No. 32)を別に示す。治療として適切なのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I079]←[国試_109]→[ ]
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