- 45歳の女性。腹痛を主訴に来院した。昨日の昼食後から心窩部痛が出現し、上腹部不快感と悪心とを伴っていた。今朝には痛みが下腹部にも広がり徐々に増強し、歩くと腹壁に響くようになったため受診した。妊娠の可能性はないという。体温 37.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 112/70mmHg。呼吸数 18/分。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛とを認める。腸雑音は低下している。肝・脾を触知しない。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 471万、Hb 14.5g/dL、Ht 42%、白血球 14,800、血小板 32万。血液生化学所見:総ビリルビン 1.3mg/dL、AST 15IU/L、ALT 15IU/L、ALP 154IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 10IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 35IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖 112mg/dL。CRP 3.4mg/dL。腹部超音波検査は腸管ガスにて所見は不明瞭であった。腹部単純CT(別冊No. 16A、B、C)を別に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A034]←[国試_109]→[109A036]
★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の女性。昨年と今年の健康診断にて肝機能障害を指摘されて来院した。発熱と腹痛とはない。飲酒歴はない。常用している薬剤や栄養機能食品はない。身長 159cm、体重 49kg。体温 36.4℃。脈拍 60/分。血圧 110/62mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 432万、Hb 14.0g/dL、Ht 40%、白血球 3,500、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.4g/dL、アルブミン 4.0g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 101IU/L、ALT 89IU/L、γ-GTP 51IU/L(基準 8~50)、ALP 298IU/L(基準 115~359)、IgG 2,710mg/dL(基準 960~1,960)、IgM 99mg/dL(基準 65~350)。免疫血清学所見:HBs抗原(-)、HBs抗体(-)、HBc抗体(-)、HCV抗体(-)。
- 診断に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A035]←[国試_109]→[109A037]
[★]
- 75歳の男性。歩行時の下肢痛を主訴に来院した。半年前から200m程度の歩行で右下腿が痛み出して立ち止まらなければならなくなった。改善しないため受診した。痛みは2、3分で消失し、再び歩行が可能になる。右大腿動脈の触知は左大腿動脈に比べて弱い。腹部・骨盤部CT血管造影写真(別冊No. 15)を別に示す。
- 治療法として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A033]←[国試_109]→[109A035]
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