- 72歳の男性。易疲労感を主訴に来院した。3か月前から動悸、息切れ及び易疲労感が出現し次第に増悪したため受診した。意識は清明。体温 36.6℃。脈拍 96/分、整。血圧 128/72mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 202万、Hb 6.2g/dL、Ht 24%、白血球 2,500(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 48%、好酸球 2%、単球 8%、リンパ球 32%)、血小板 9.8万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 4.8g/dL、AST 28IU/L、ALT 35IU/L、LD 482IU/L(基準 176~353)、クレアチニン 0.9mg/dL、Fe 120ng/dL。CRP 0.3mg/dL。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 15)を別に示す。骨髄染色体検査では5番染色体長腕欠失を認めた。
- 現時点での治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
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- 81歳の女性。右季肋部痛と嘔吐とを主訴に来院した。昨日18時ころ、食事中に急に右季肋部から心窩部にかけての痛みが出現し、その後、痛みが増強し嘔吐を伴うようになったため午前1時に受診した。高血圧症で降圧薬を内服している。意識は清明。身長 147cm、体重 40kg。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 178/90mmHg。呼吸数 14/分。SpO2 98%(room air)。腹部は膨満し、腸雑音は消失。右季肋部に圧痛を認め、呼吸性に移動する小児手拳大の腫瘤を触知する。筋性防御と反跳痛とを認めない。血液所見:赤血球 318万、Hb 9.8g/dL、Ht 32%、白血球 11,800(桿状核好中球 52%、分葉核好中球 30%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 4%、リンパ球 11%)。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 2.5g/dL、総ビリルビン 3.1mg/dL、直接ビリルビン 2.3mg/dL、AST 56IU/L、ALT 48IU/L、LD 480IU/L(基準 176~353)、ALP 454IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 132IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 115IU/L(基準 37~160)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL。CRP 4.3mg/dL。腹部超音波検査と腹部単純CTとで胆嚢の腫大と胆嚢壁肥厚とを認める。腹部造影CTの動脈相と後期相で胆嚢壁の濃染を認めない。緊急に腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われた。術中の写真(別冊No. 14A)と摘出胆嚢の粘膜面の写真(別冊No. 14B)とを別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D034]←[国試_109]→[109D036]
[★]
- 43歳の女性。3回経妊2回経産婦。不正性器出血と腰痛とを主訴に来院した。月経周期は28日型。2か月前から不正性器出血と腰痛とが出現したため受診した。腟鏡診で子宮腟部にカリフラワー状で易出血性の腫瘤を認める。内診で子宮頸部から右側骨盤壁に連続する硬結を触知する。血液所見:赤血球 350万、Hb 11.0g/dL、Ht 30%、白血球 9,000、血小板 42万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、AST 32IU/L、ALT 30IU/L、Na 140mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 104mEq/L。子宮腟部生検の組織診では扁平上皮癌である。全身検索で遠隔転移を認めない。造影剤静注の10分後の静脈性尿路造影像(別冊No. 16)を別に示す。
- 最も適切な治療法はどれか。
[正答]
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