- 33歳の初産婦。妊娠41週0日。陣痛発来のため入院した。入院後、陣痛は次第に増強し、陣痛発来後16時間で2,630gの女児を正常経腟分娩した。児娩出後15分で胎盤を自然娩出した。第2度会陰裂傷に対し縫合を行った。産褥1日、周期的に下腹部痛があり排尿時に裂傷部に違和感があるという。また分娩後から排便がなく心配だという。意識は清明。体温 37.2℃。脈拍 80/分、整。血圧100/76mmHg。子宮底は臍下1cmで硬である。両下肢に浮腫を認めるが、発赤や圧痛はない。乳房緊満感を認めない。内診で子宮に圧痛はなく、悪露は赤色である。会陰裂傷の創部はやや浮腫状だが、圧痛はない。
- 説明として正しいのはどれか。
- a 「排尿の異常があるので調べましょう」
- b 「足の静脈の血栓症の疑いがあるので調べましょう」
- c 「排便が遅れているので便を軟らかくする薬を処方します」
- d 「おっぱいが張っていないのでホルモン検査をしましょう」
- e 「下腹部の痛みは子宮収縮による後陣痛なので心配ありません」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 63歳の男性。頭痛と複視とを主訴に来院した。半年前に下腿浮腫、筋力低下、倦怠感および皮膚乾燥があり自宅近くの診療所を受診した。TSH 3.7μU/mL(基準 0.4~4.0)、FT4 0.3ng/dL(基準 0.8~1.8)の検査結果から甲状腺ホルモン補充療法(レボチロキシン 50μg/日)が開始された。2か月前から食欲が低下し体重も減少してきていた。今朝、突然に右前額部痛、嘔吐および複視が出現したため救急外来を受診した。意識は清明。身長 169cm、体重 69kg(2か月前は75kg)。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 154/92mmHg。右眼瞼下垂と右眼球外転偏位とを認める。四肢麻痺はない。頭部単純MRIのT1強調像の矢状断像(別冊No. 6A)と冠状断像(別冊No. 6B)を別に示す。
- 基礎疾患として最も考えられるのはどれか。
[正答]
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- 78歳の男性。冠動脈バイパス術直後で手術室に入室中である。未覚醒で人工呼吸中である。脈拍 88/分、整。血圧 120/80mmHg。動脈血ガス分析(吸入酸素濃度 100%):pH 7.30、PaCO2 50Torr、PaO2 200Torr、HCO3- 24mEq/L。術前と全身麻酔下手術の終了直後の胸部エックス線写真(別冊No. 7A、B)を別に示す。
- 処置として適切なのはどれか。
[正答]
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