- 60歳の女性。呼吸困難を主訴に来院した。3週前から乾性咳嗽が、2週前から血痰が出現した。昨日から38℃台の発熱と呼吸困難とを生じたため受診した。意識は清明。身長 150cm、体重 48kg。体温 37.4℃。脈拍 92/分、整。血圧 124/86mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 90%(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。心尖部にⅡ/Ⅵの汎(全)収縮期雑音を聴取する。右胸部と右背部とにfine cracklesを聴取する。尿所見:比重 1.011、蛋白1+、潜血2+。血液所見:赤血球 280万、Hb 8.2g/dL、Ht 28%、白血球 13,600(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 81%、好酸球 1%、単球 3%、リンパ球 5%)、血小板 36万。血液生化学所見:アルブミン 3.3g/dL、AST 50IU/L、ALT 30IU/L、LD 710IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 16mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL。免疫血清学所見:CRP 16mg/dL、抗核抗体 160倍(基準 20以下)、MPO-ANCA 300EU/mL(基準 20未満)。胸部CT(別冊No. 29)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I075]←[国試_109]→[109I077]
★リンクテーブル★
[★]
- 31歳の男性。右陰嚢腫大を主訴に来院した。1年前から右陰嚢腫大に気付いていたが、疼痛を自覚しないため様子をみていた。1か月前から陰嚢腫大が増悪してきたため受診した。身長 172cm、体重 60kg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。外陰部では右精巣が小児頭大に腫大しているが圧痛を認めない。血液生化学所見:LD 658IU/L(基準 176~353)、hCG 12mIU/mL、α-フェトプロテイン(AFP) 64ng/mL(基準 20以下)。胸部CTと頭部MRIとに異常を認めない。腹部造影CT(別冊No. 28)を別に示す。
- この患者について正しいのはどれか。2つ選べ。
- a 右陰嚢に透光性を認める。
- b 所属リンパ節転移を認める。
- c 5年生存率は50%と予想される。
- d 精巣の針生検で組織診断を決定する。
- e 予測される組織型は非セミノーマである。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I074]←[国試_109]→[109I076]
[★]
- 20歳の女性。浮腫を主訴に来院した。2週前から咽頭痛と発熱とがあり自宅近くの診療所を受診し、扁桃の腫大と滲出とが認められたため扁桃炎として治療された。数日前から顔と下肢の浮腫が出現し増悪してきたため診療所を受診し、精査のため紹介されて受診した。これまでに健康診断で異常を指摘されたことはない。脈拍 88/分、整。血圧 158/74mmHg。尿所見:蛋白2+、潜血3+。
- この患者で認められる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I076]←[国試_109]→[109I078]
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