- 70歳の男性。痩せと全身倦怠感とを主訴に家族に付き添われて来院した。5年前に大腸癌の手術をした。3年前に肝臓と肺の多発転移が判明し、1年前から自宅近くの診療所で緩和ケアを受けていた。徐々に食欲不振と痩せとが進行し、1か月前からほとんど食事をとらず寝たきりとなっていた。本人と妻は宗教心があつく毎日のお祈りを欠かさない。妻と長男夫婦が付き添っているが、身近に迫る患者の死を前にして強い不安がうかがわれる。
- 家族に対する対応として適切なのはどれか。
- a 奇跡を祈るよう促す。
- b 感情の表出を支援する。
- c 毎日のお祈りをやめさせる。
- d 取り乱さないよう指導する。
- e 不安を感じてはいけないと諭す。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 44歳の男性。航空会社の職員に付き添われて空港内の診療所を受診した。持参した英文紹介状の一部を示す。
- This patient is a 44-year-old man with a complaint of right flank pain*. The pain suddenly occurred while he was on the airplane. It was colicky and radiated to the right inguinal region. Neither nausea nor diarrhea was associated. He had appendectomy when he was 8 years old.
- Urinalysis results: Protein(-), Sugar(-), Occult blood(2+)
- *flank pain: lateral abdominal pain
- 出張のため近隣国へ向かう飛行機内で上記の症状を認めたため、到着直後に現地の空港内の診療所を受診し鎮痛薬を投与された。疼痛は我慢できる程度になり、予定を変更して次の便で日本に帰国した。現在、紹介状に書かれた症状は我慢できる程度に続いており、新たに生じた症状はない。意識は清明。身長 165cm、体重 68kg。体温 37.1℃。脈拍 76/分、整。血圧 136/76mmHg。
- この患者にみられる可能性の高い身体診察所見はどれか。
[正答]
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- 3か月の乳児。呼吸困難と口唇チアノーゼとを主訴に母親に連れられて来院した。数日前から鼻汁と咳嗽とを認め、今朝から多呼吸と呼気性喘鳴とが出現し、息苦しそうであったため受診した。口唇チアノーゼを認め、診察中に無呼吸がみられた。白血球増多を認めず、CRPは陰性であった。胸部エックス線写真で肺野全体に微細な無気肺と肺の過膨張とを認める。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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