- 78歳の男性。全身倦怠感とめまいとを主訴に来院した。65歳時から高血圧症と糖尿病で、5年前から発作性心房細動で内服治療中である。2か月前から時々目の前が暗くなることがあった。1週前から全身倦怠感とめまいとが出現したため受診した。身長 164cm、体重 58kg。脈拍 32/分、整。血圧 138/80mmHg。呼吸数 20/分。心尖拍動を鎖骨中線から2cm外側に触知する。I音の強さは一定しない。下腿に著明な浮腫を認める。4か月前と本日の心電図(別冊No. 13A、B)を別に示す。
- 全身倦怠感とめまいの原因として正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A031]←[国試_109]→[109A033]
★リンクテーブル★
[★]
- 78歳の男性。動悸を主訴に来院した。3日前に家の片付けを行っていたところ動悸を初めて自覚した。動悸は突然始まり、脈がバラバラに乱れている感じで持続していたが、日常生活には影響しなかったので経過をみていた。本日になっても続くため心配になって受診した。特に易疲労感、呼吸困難感およびめまいなどは自覚していない。10年前から高血圧症で加療中。家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長 168cm、体重 62kg。体温 36.2℃。脈拍 76/分、不整。血圧 152/90mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。I音の強さが変化する。呼吸音に異常を認めない。血液所見:赤血球 464万、Hb 14.0g/dL、Ht 42%、白血球 6,800、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 26IU/L、ALT 18IU/L、LD 178IU/L(基準 176~353)、ALP 352IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 42IU/L(基準 8~50)、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 97mEq/L、TSH 0.8μU/mL(基準 0.4~4.0)、FT4 1.4ng/dL(基準 0.8~1.8)。胸部エックス線写真で心胸郭比 48%、肺野に異常を認めない。心電図(別冊No. 12)を別に示す。
- まず行うべき対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A030]←[国試_109]→[109A032]
[★]
- 60歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。5日前に同窓会で大量に飲酒、飲食をした。同日の深夜に心窩部と前胸部とに強い痛みと冷汗とが出現し嘔吐した。痛みは頸部から左肩へ放散し、1時間以上持続していたが、飲み過ぎと思ってそのまま入眠した。翌日には胸痛がなかったが、徐々に全身倦怠感と食欲不振とが出現してきたため家族に付き添われて受診した。既往歴に特記すべきことはなく、人間ドックで異常を指摘されたこともない。意識は清明。身長 166cm、体重 68kg。体温 36.8℃。脈拍 76/分、整。血圧 120/76mmHg。呼吸数 14/分。SpO2 98%(room air)。III音とIV音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。胸部エックス線写真で心胸郭比 54%、肺野に異常を認めない。心電図(別冊No. 14)を別に示す。
- 現時点で確定診断のために有用な血液検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A032]←[国試_109]→[109A034]
[★]