- 75歳の女性。顔面紅潮を主訴に来院した。半年前から家族に顔が赤くなったと言われるようになった。めまいや頭重感を時々自覚するようになったため受診した。喫煙歴はない。身長 145cm、体重 50kg。体温 36.5℃。脈拍 68/分、整。血圧 158/90mmHg。顔面は紅潮している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 773万、Hb 19.3g/dL、Ht 61%、白血球 15,320(桿状核好中球 20%、分葉核好中球 55%、好酸球 2%、単球 6%、リンパ球 17%)、血小板 59万、好中球アルカリフォスファターゼスコア 440(基準 120~320)。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、総ビリルビン 0.5mg/dL、AST 20IU/L、ALT 25IU/L、LD 471IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、尿酸 8.0mg/dL、Fe 29ng/dL、ビタミンB12 1,200pg/mL(基準 250~950)、エリスロポエチン 2mIU/mL(基準 8~36)。CRP 0.1mg/dL。腹部超音波像で軽度の脾腫を認める。骨髄穿刺検査では有核細胞数 72.5万で、赤芽球、顆粒球および巨核球の3血球系統が増加している。
- 今後の治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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[★]
- 78歳の男性。気分不良のため搬入された。3年前から慢性腎不全のため血液透析を受けている。昨日午後の透析後、発熱と気分不良とを認め、安静にしていたが改善しないため今朝8時に救急搬送された。身長 158cm、体重 55kg。体温 37.5℃。脈拍 140/分、整。血圧 86/56mmHg。右殿部から大腿にかけて発赤と腫脹とを認め、会陰部右側と陰嚢とに潰瘍があり、悪臭のある膿が出ている。血液所見:赤血球 378万、Hb 11.8g/dL、Ht 36%、白血球 16,900(桿状核好中球 36%、分葉核好中球 60%)、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.1g/dL、アルブミン 3.0g/dL、AST 14IU/L、ALT 8IU/L、LD 245IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 45mg/dL、クレアチニン 7.8mg/dL、Na 137mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 100mEq/L、プロカルシトニン 23.4ng/mL(基準 0.05以下)。CRP 21mg/dL。外陰部の写真(別冊No. 26A)と腹部・骨盤部単純CT(別冊No. 26B)とを別に示す。
- 輸液による循環管理と抗菌薬全身投与とともに、早期に行うべき治療はどれか。
[正答]
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- 70歳の女性。下腿浮腫を主訴に来院した。7年前から健康診断で蛋白尿を指摘されていたが医療機関を受診しなかった。5年前から両下肢に浮腫が出現し、増悪と軽快とを繰り返していた。2週前から浮腫が高度となり歩行障害をきたしたため受診した。身長 158cm、体重 60kg。体温 37.6℃。脈拍 64/分、整。血圧 152/90mmHg。呼吸数 16/分。顔面は浮腫状である。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。脛骨前面に圧痕を残す浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血(±)。血液所見:赤血球 486万、Hb 12.8g/dL、Ht 38%、白血球 6,200、血小板 34万。血液生化学所見:総蛋白 4.8g/dL、アルブミン 2.8g/dL、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、Na 135mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 98mEq/L。腎生検のPAM染色標本(別冊No. 27A)、蛍光抗体IgG染色標本(別冊No. 27B)及び電子顕微鏡写真(別冊No. 27C)を別に示す。
- この患者で検索すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I072]←[国試_109]→[109I074]
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