- 6歳の女児。発達の遅れを心配した母親に連れられて来院した。乳幼児期から言葉や歩行の発達が遅れ、知的障害を伴っていた。遺伝性の疾患が心配で受診が遅れたが、地域に同じような症状を訴える人がいることがわかり心配になって受診した。妹も同じ症状がある。感染症を示唆する所見はない。医師が相談した保健所のその後の調査により、言語障害、歩行障害および知的障害のいずれかを認める多数の患者の存在が次第に明らかになった。患者が居住する人口約10万人の湾岸地域における環境汚染物質による曝露が疑われるが、原因は特定できていない。
- このような状況で、患者集団に対する初期の対応として適切なのはどれか。
- a 地域住民の集団移転
- b 裁判による患者認定
- c 患者の生体試料の収集
- d 患者と家族の遺伝子検査
- e 行政による被害認定のための審査
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 60歳の男性。1か月前から続く咳嗽を主訴に来院した。身長 165cm、体重 70kg。血圧 120/82mmHg。喫煙は 20本/日を40年間。飲酒は日本酒1合/日を30年間。運動は通勤時に1日平均5,000歩。胸部エックス線写真と喀痰細胞診とに異常を認めない。
- 咳嗽の治療とともに指導すべきなのはどれか。
- a 「塩分制限が必要です」
- b 「お酒はビールに変えましょう」
- c 「体重を15kg減らしましょう」
- d 「2万歩を目指して頑張りましょう」
- e 「60歳からでも禁煙は遅くありません」
[正答]
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- 生後3日の新生児。体動は活発で泣き声は強く哺乳も良好である。外表に奇形を認めない。
- この児に合致しないのはどれか。
- a 胸式呼吸
- b Moro反射陽性
- c 安静時心拍数120/分
- d 大泉門は対角3×3cm開大
- e 肝を右鎖骨中線上肋骨弓下に1cm触知
[正答]
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