- 68歳の女性。下肢の筋力低下を主訴に来院した。3か月前から下肢の筋力低下を自覚し、和式トイレから立ち上がれなくなり、階段昇降もできないようになった。同じころから足先にジンジンする感じを自覚するようになった。下肢の筋力低下は少し改善したが症状が長引くので受診した。意識は清明。脈拍 68/分、整。血圧 134/82mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。脳神経に異常を認めない。徒手筋力テストで左右差なく、大腿四頭筋は4、前脛骨筋は4で筋萎縮はみられない。表在感覚は正常で下肢振動覚は軽度低下し、四肢腱反射は消失している。自律神経障害はない。血糖 98mg/dL、HbA1c 5.8%(基準 4.6~6.2)。心電図と心エコー図とに異常を認めない。運動神経伝導検査の結果(別冊No. 6)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E049]←[国試_109]→[109E051]
★リンクテーブル★
[★]
- 30歳の女性。自閉的な生活を心配した両親に伴われて来院した。17歳ころ、周りの人が自分を避けるのは変な臭いがしているからだと言い始め、自室に閉じこもるようになったため精神科で治療を受けた。治療によって外出できるようになり作業所に通所していた。28歳ころから幻聴が出現し「噂話をされている。何かやろうとするといちいち文句を言われる」と言うようになり、再び外出することはなくなり、哲学書を繰り返し読むだけの生活になっていた。3か月前からは通院せず、服薬もしなくなったため、両親が転医を希望し新たな医療機関を受診した。診察時は感情表出に乏しく受動的で、断片的に幻覚や妄想を思わせる訴えが認められる。身体所見に異常を認めない。
- この患者に対する心理・精神機能検査として有用でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E050]←[国試_109]→[109E052]
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- 3か月の男児。陰嚢の大きさに左右差があることに気付いた母親に連れられて来院した。母親の妊娠中には異常はなかった。在胎 38週2日、2,600gで出生。1か月健康診査では異常を指摘されていない。母乳栄養で嘔吐はない。1週前にオムツの交換の際に右陰嚢が大きいことに気付かれた。意識は清明。体重 5,300g。体温 36.5℃。脈拍 124/分、整。SpO2 97%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。陰茎は包皮に覆われているが尿道口は確認できる。陰嚢は皮膚色に左右差はないが、右側は左側の約2倍の大きさで軟である。肛門に異常を認めない。
- 診断に有用な診察器具はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E048]←[国試_109]→[109E050]
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