- 78歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。6年前から坂道や階段を昇る際に息切れを自覚していた。1か月前に感冒様症状があり、その後、呼吸困難が増強するため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。喫煙は60歳まで50本/日を35年間。意識は清明。身長 162cm、体重 63kg。体温 36.2℃。脈拍 92/分、整。血圧 132/66mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 91%(room air)。呼吸音は背部にfine cracklesを聴取する。ばち指を認める。血液所見:赤血球 499万、Hb 16.2g/dL、Ht 47%、白血球 8,900(桿状核好中球 4%、分葉核好中球 78%、好酸球 1%、好塩基球 0%、単球 2%、リンパ球 15%)、血小板 17万。血液生化学所見:LD 380IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP) 37pg/mL(基準 18.4以下)、KL-6 1,460U/mL(基準 500未満)。CRP 1.2mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 10A)と胸部CT(別冊No. 10B)とを別に示す。
- 検査結果として最も予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A028]←[国試_109]→[109A030]
★リンクテーブル★
[★]
- 75歳の女性。肺がん検診で胸部異常陰影を指摘され来院した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴はない。意識は清明。身長 155cm、体重 48kg。体温 36.8℃。脈拍92/分、整。血圧 128/72mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 406万、Hb 12.3g/dL、Ht 37%、白血球 6,300、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dL、アルブミン 3.9g/dL、総ビリルビン 0.4mg/dL、AST 12IU/L、ALT 10IU/L、LD 182IU/L(基準 176~353)、クレアチニン 0.6mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 105mEq/L、CEA 2.5ng/mL(基準 5以下)、CA19-9 2.7U/mL(基準 37以下)、SCC 1.1ng/mL(基準 1.5以下)。CRP 0.1mg/dL。呼吸機能検査所見:FVC 2.00L、%VC 101%、FEV1 1.66L、FEV1% 83%。心電図に異常を認めない。胸部エックス線写真(別冊No. 11A)と胸部CT(別冊No. 11B)とを別に示す。気管支内視鏡検査を行い腺癌の診断を得た。全身検索で肺門・縦隔リンパ節転移と遠隔転移とは認めなかった。
- 第一選択とする治療法はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A029]←[国試_109]→[109A031]
[★]
- 60歳の女性。左耳閉感を主訴に来院した。3か月前から左耳閉感と左難聴とを自覚していたが改善しないため受診した。頭部造影CT(別冊No. 9)を別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109A027]←[国試_109]→[109A029]
[★]