- 51歳の男性。血痰の精査のため入院中である。精査の結果、病期IVの肺腺癌と診断され余命は数か月であると考えられた。病状と今後の治療計画について改めて患者に説明することになった。これまで患者本人以外の家族や関係者と面談したことはない。患者は現職の市長で2か月後の市長選挙への出馬に強い意欲を持っており、後援会長がその準備にあたっている。市長が入院したことは報道機関も含め地元で話題となっている。
- この時点での対応として適切なのはどれか。
- a 早期肺癌であると患者本人に説明する。
- b 市長は肺炎であると記者会見で発表する。
- c 市長選への出馬は困難であると後援会長に伝える。
- d 病期IVの肺癌であると患者の家族から本人に伝えてもらう。
- e 悪い知らせを詳しく聞く意思があるかを患者本人に確認する。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H022]←[国試_109]→[109H024]
★リンクテーブル★
[★]
- 26歳の女性。睡眠導入薬の過量服薬による意識障害で搬送され緊急入院となった。入院2時間後、別の病棟に勤務している看護師から担当医に「入院した患者は自分の親友で心配なので、現在の病状について教えてほしい」と電話があった。担当医は「この電話で患者の容態について教えることはできない」と看護師に伝えた。
- 理由として適切なのはどれか。
- a 診療での患者情報の利用目的から外れるため。
- b 情報提供には複数の医師の承認が必要であるため。
- c 精神疾患を持つ患者では情報提供が制限されるため。
- d 看護師は自分自身で患者情報を閲覧可能であるため。
- e 看護師が本当に患者の親友であるか確認する必要があるため。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H021]←[国試_109]→[109H023]
[★]
- 56歳の男性。2か月前から乾性咳嗽が持続し軽快しないため来院した。咳嗽は食事や会話の際に悪化する傾向がある。時々、胸やけや嗄声も自覚している。発症時から発熱はない。降圧薬を服用したことはない。これまで気管支拡張薬、副腎皮質ステロイド吸入薬、抗アレルギー薬および抗菌薬による治療を受けたが改善しなかった。聴診所見、呼吸機能検査および胸部エックス線写真に異常を認めない。
- 咳嗽の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H023]←[国試_109]→[109H025]
[★]