- 英
- forearm
- ラ
- antebrachium
- 関
- 上肢
前腕の筋肉
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/13 13:07:08」(JST)
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この項目では、人間の体の一部である腕について説明しています。技能や力量などを意味する腕については「スキル」をご覧ください。 |
腕(うで、かいな)とは、人間の肩から手までの部分のこと。
人間の腕は医学的には、上肢(じょうし)と呼ばれる事が多い。腕は肘を境に、肩に近い方を上腕(じょうわん)、手の方を前腕(ぜんわん)という。
目次
- 1 人間の腕の解剖学的構造
- 2 腕を表す日本語
- 3 生物学と腕
- 4 腕を用いた慣用句・言葉
- 5 脚注
人間の腕の解剖学的構造
腕の筋肉
- 上腕
- 前腕
- 手指
- 母指対立筋
- 母指内転筋
- 短母指外転筋
- 短母指屈筋
- 掌側骨間筋
- 背側骨間筋
- 小指対立筋
- 小指外転筋
腕の神経
腕を表す日本語
- うで(腕)
- 現在は肩から手首を指すが、古くは前腕、すなわち肘から手首の事であった[1]。
- かいな(腕・肱)
- 上腕、すなわち肩から肘を表す古語。今でも相撲ではこの語を使う。ただし、肩から手首までを指す事もあった。
- 二の腕(にのうで)
- 上腕に同じ。古くは「一の腕」といっていた[2]。語源は上腕二頭筋から来ているが、裏側の上腕三頭筋も含めて「二の腕」と表記することが多い。
生物学と腕
生物学的には「人間の腕は哺乳類の前肢にあたる」とも、反対に「哺乳類の前肢はヒトの腕にあたる」とも表現可能である。
動物の体の名称に「腕」を用いる例はごく少ない。以下のような例がある。
- 棘皮動物 ; ヒトデ類とクモヒトデ類の場合
- 節足動物クモ綱ウデムシ目
- 腕足類
また、牛や豚などの前肢の部位の肉を「ウデ肉」と呼称する。
腕を用いた慣用句・言葉
- 腕に縒りを掛ける - 丹精込めて作ること。
- 腕組みする - 思案している様子の比喩表現。
- 腕を振るう
- 腕試し
- 腕枕
脚注
- ^ 夏に気になる二の腕、昔は「一の腕」だった?
- ^ 夏に気になる二の腕、昔は「一の腕」だった?
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UpToDate Contents
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- 1. 上肢末梢神経症候群の概要 overview of upper extremity peripheral nerve syndromes
- 2. 小児における前腕近位部骨折 proximal fractures of the forearm in children
- 3. 腕を動かさない小児の評価 evaluation of the immobile arm in children
- 4. 原発性(特発性)上肢深部静脈血栓症 primary spontaneous upper extremity deep vein thrombosis
- 5. 上肢末梢動脈疾患の概要 overview of upper extremity peripheral artery disease
Japanese Journal
- 野球のバッティングパフォーマンスに及ぼす小筋群トレーニングの効果 : 簡潔なレビュー
- Szymanski David J.,DeRenne Coop
- Strength & conditioning journal : 日本ストレングス&コンディショニング協会機関誌 21(3), 59-68, 2014-04
- NAID 40020035601
- 仮想ネイルアートシステムのためのネイルチップ重畳手法 (映像表現&コンピュータグラフィックス 映像表現・芸術科学フォーラム2014)
- 藤嶋 教彰,星野 聖
- 映像情報メディア学会技術報告 = ITE technical report 38(16), 47-50, 2014-03
- NAID 40020034422
- 症例 骨間膜を超えて屈伸両側に増大した前腕巨大脂肪腫の3例
Related Links
- デジタル大辞泉 前腕の用語解説 - 腕のひじから手首までの部分。前膊(ぜんはく)。 ... 【手】より …手首から先が手である。[腕arm] ひじで折れ曲がるので,これを2部に分け,上半を上腕upper arm,下半を前腕forearmといい,上腕は俗 ...
- リバースカール これは前腕の主に外側の筋肉を鍛えるworkoutです。 手の平を下向きに構え、脇をしめ、肘を固定するイメージで構えてください。 手首を下にちょっと曲げたところから上に起こします。 リバースカールに使う前腕外側 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- a 肘関節の屈曲ができない
- b 前腕の回内ができない
- c 手関節の背屈ができない
- d 棒を握ることができない
- e 母指と示指とのつまみができない。
[show details]
- a 上腕二頭筋、上腕筋。筋皮神経?
- b (遠位)方形回内筋、(近位)円回内筋。正中神経
- c 指伸筋? 橈骨神経
- d 指屈筋 正中神経
- e 尺骨神経?
[★]
- 英
- muscles of upper extremity
- ラ
- musculi membri superioris
- 同
- 上肢筋
関節で分類
[★]
- ☆case13 手の筋力の低下
- ■glossary
- brisk adj. (人・態度が)活発な、元気のよい、きびきびした。ぶっきらぼうな、素っ気ない。(商売が)活況の(⇔dull)。小気味のよい、(大気など)爽快な、気持ちのよい。(味などが)ピリッとする。鋭い。(飲料が)盛んに泡立つ
- dysarthria n. difficulty in articulating words due to disease of the central nervous system 構音障害
- dysphasia n. loss of or deficiency in the power to use or understand language as a result of injury to or disease of the brain 失語症、言語障害
- multidisciplinary adj. 集学的な
- gastrostomy 胃瘻造設術
- feeding gastrostomy n. Surgery A procedure in which an opening is created in the anterior wall of the stomach to allow suction decompression and improved respiratory function by eliminating the need for a nasogastric feeding tube
- ■症例
- 67歳、男性 元大学講師(retired university lecturer)
- 主訴:左手の筋力低下と筋萎縮
- 現病歴:左手を使った労作後に左手の筋力が低下する(例えば、ドライバーを使った後など)。前腕の筋に疝痛をみとめる。発話はわずかに流暢であり(slight slurred)、水を飲んだあとで窒息しだす。服用薬はシンバスタチン、アスピリン、アテノロール。喫煙はしない。飲酒は週にワインのボトルを1本あける。
- 既往歴:高血圧が15年間続いている。3年前に心筋梗塞。
- 家族歴:妻と暮らしている。大きくなった2人の子供がいる。
- ・診察 examination
- 血圧:146/88 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部に異常を認めない。上肢に萎縮を認める。特に左手に著しい萎縮を認める。両側の上腕の筋にいくらか線維性筋攣縮を認める。筋力は左で全般的に低下(globaly reduced)、右手でわずかに低下。筋緊張は正常。上腕二頭筋反射・上腕三頭筋反射は両側ともに活発に認められる(brisk)。感覚喪失(sensory loss)は認めない。わずかに構音障害を認める
- ■キーワード&着目するポイント
- 筋萎縮、線維性筋攣縮、感覚喪失なし
- ■解説
- (第1パラグラフ) 疫学
- ・この男は運動ニューロン疾患。
- ・この疾患は原因不明の疾患で、脊髄、脳神経核、運動皮質に影響を及ぼす。
- ・この病気は普通50-70歳で出現する。
- (第2パラグラフ) 症状
- ・筋力低下と筋萎縮は一側の手か腕にあらわれるのが一般的 ← 両側性でないということか。
- ・筋力低下は運動後に最も顕著に表れる
- ・前腕の疝痛は疾患の初期に一般的である。
- ・患者は下肢の筋力低下あるいは構音障害や言語障害を訴えてやってくることがある。
- ・この病態の特徴的な生理的徴候は線維性攣縮(筋束の不規則で早い収縮。下位運動ニューロンの障害を示唆) → 下肢の運動ニューロン損傷による筋肉の脱神経が原因
- ・反射は著明 → 皮質運動ニューロンの喪失による。
- ・感覚喪失はない
- (第3パラグラフ) 鑑別
- ・進行例では診断は容易だが、初期ではmore problematic。
- ・疲労で悪化する四肢の筋力低下は「重症筋無力症」と混乱する。
- ・老人における失語症と構音障害の原因は、「脳血管障害による偽性球麻痺」であることがより一般的。
- ・上肢に感覚障害を伴わない筋萎縮、線維束攣縮を呈する他の疾患として「頚髄症」がある。
- ・「外傷」や「心尖部肺癌(パンコースト腫瘍)」による腕神経叢の損傷で腕に症状があらわれるかもしれない。
- ・末梢運動神経優位のニューロパチーは対側性の筋力低下と反射の低下というパターンを起こす。 ← ?
- (第4パラグラフ) 症状・経過
- ・運動ニューロン疾患は進行性で不治の病態
- ・足の痙性麻痺を発現する傾向がある
- ・球麻痺は失語症と構音障害を起こす
- ・肛門括約筋は普通影響を受けない
- ・知能は一般的に影響を受けない
- (第5パラグラフ) 治療・管理
- ・この病態に対して治癒的な治療法はない
- ・発症から平均生存期間は2-4年
- ・医師は診断と予後について患者と家族に説明しなければならない。
- ・集学的なチームはサポートを提供しなければいけない。
- ・病気が進行して発話が悪くなったとき、コンピュータの使用で会話は補助されうる。
- ・feeding gastrostomyは十分なカロリーの摂取を可能にするために必要かもしれない。
- ・非侵襲的な呼吸器は呼吸不全を補助するために使われうる
- ・普通、気管支肺炎で死亡する
- ■運動ニューロン疾患とは?
- 運動ニューロン疾患 motor neuron disease MND
- ■参考文献
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
- IMD = 内科診断学第2版
[★]
- ☆case30 無月経
- ■症例
- 23歳 女性 女優
- 主訴:無月経
- 現病歴:5ヶ月前からの無月経である。初経は13歳で、これまで月経周期は整であった。食欲はあると言っているが昨年から(over the pas year)体重が8kg減少した。
- 嗜好品:アルコール10 unit/week(缶ビール(350ml)6本弱本/週)。
- 既往歴:なし
- 社会歴:現在は無職。
- 服用薬:なし
- 生活歴:一年前、彼氏と別れた。
- 身体所見 examination
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。身長1.7m、体重41kg、BMI 13.7(標準的:20< <24)。頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。脈拍52/分。血圧96 /60 mmHg
- 検査所見 investigations
- ECG
- 血液生化学
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓, Alb(保たれているのか・・・)
- 問診(S)
- 5ヶ月前からの無月経
- 昨年から8kg体重が減少。
- 無職
- 1年前に彼氏と別れた
- 身体所見(O)
- 四肢と殿部の筋肉が喪失。
- 身長1.7m
- 体重41kg
- BMI 13.666666666666666
- 頬、首、前腕で毛が過剰に生えている。
- 脈拍52/分
- 血圧96/60 mmHg
- 検査(O)
- K↓, Cl↓, HCO3-↑, Cre↓
- ・なにをすべきか?
- ・無月経の鑑別診断?
- ・体重減少の原因
- ■診断
- 神経性食思不振症, anorexia nervosa, AN
- ■要点
- ・嘔吐 → H+,Cl-喪失。
- ・減少した血漿量 → アルドステロン分泌亢進 → 尿細管ではナトリウム保持、カリウム分泌、(本来分泌されるべき)H+の枯渇
- ・アルカローシス(血中:Cl-低値、HCO3-高値。尿:Cl-低値、K+高値)
- ・尿中のCl-:<10mmol/day:嘔吐していることを暗示(imply vomitting)。高値:利尿剤の乱用
- ・anorexia nervosaで見られる検査値もチェックしておこう
- ・LH, FSH, エストロゲンは低値
- ■key points
- ・神経性食思不振症は若年女性の中で無月経の主要な原因である。
- ・低カリウム性代謝性アルカローシスは特徴的な代謝異常
- ・神経性食思不振症は利尿剤や下剤の濫用と結びついていることがある。
- ■参考文献
- DIF Differential Diagnosis in Primary Care Fourth Edition版 Lippincott Williams & Wilkins
- ■major cases of secondary amenorrhea
- ・視床下部、下垂体の疾患:ex. 下垂体機能低下症、高プロラクチン血症
- ・性腺不全:ex. 自己免疫性卵巣不全、多能性卵巣
- ・副腎不全:ex. クッシング病
- ・甲状腺疾患:ex. [甲状腺機能低下症]]、甲状腺機能亢進症
- ・重症慢性疾患:ex. 癌、慢性腎不全
- □アルコールのunit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- 350ml アルコール5% → 350x0.05/10=1.75 unit
- ■glossary
- buttock
- n. 殿部、尻。船尾
- interrelate
- vi. 相互関係を持つ(有する)
- vt. 相互に関係(関連)づける
- contract
- v. 収縮する
- lanugo
- n. 毳毛、うぶ毛
[★]
- 英
- upper limb, upper extremity, superior limb
- ラ
- membrum superius
- 関
- 下肢
定義
上肢の神経
[★]
- 英
- ulnar nerve
- ラ
- nervus ulnaris
- 関
- 筋皮神経、橈骨神経、正中神経
筋:前腕部1つ。手掌母指1つ。小指球筋。骨間筋。尺側の虫様筋
皮:上腕・前腕部なし。手の掌側は尺側1.5指、背側2.5指
|
- 図:N.456,459(上腕、前腕、手掌の走行の概略)
由来
支配 (M.407,424,425)
- 前腕の筋枝 (正中神経が前腕の屈筋群を支配するが、唯一の例外)
- 手掌(母指の一部、小指、骨間筋、尺側の虫様筋を支配)
走行 (KL.130)
- 上腕
- 前腕
- 手根部
- 屈筋支帯の表層を走り、豆状骨のすぐ橈側で尺側動脈との間を通る
枝
部位分類
- 手背枝:前腕で分岐:手背の尺側半分、尺側2+1/2指(中指の尺側、薬指、小指)の背側面
- 浅枝:尺骨管あたりで分岐:手掌の尺側と1+1/2指(小指と薬指の尺側半)
- 深枝:尺骨管あたりで分岐:筋
機能的分類
臨床関連
[★]
- 英
- lateral cutaneous nerve of forearm (M), lateral cutaneous nerve (KL), lateral antebrachial cutaneous nerve
- ラ
- nervus cutaneus antebrachii lateralis
- 関
- 皮神経、上肢の皮神経
由来
支配
走行
図
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- interosseous membrane of forearm (K)
- 英
- interosseous membrane of forearm
- 関
- 骨間膜
[★]
- 英
- median antebrachial vein (Z)
- 関
- 上腕静脈
[★]
- 英
- mobilearm support MAS
[★]
- 英
- arm、upper extremity
- 関
- アーム、上肢、備える、武装