- 英
- gastrostomy、percutaneous endoscopic gastrostomy, gastrostomosis
- ラ
- gastrostomia
- 同
- 胃造瘻術、胃フィステル形成術 gastric fistulation
- 関
- 胃瘻、胃瘻栄養法、胃瘻造設
- 開腹して胃瘻を造設したり、内視鏡的に胃瘻を造設したりする。
- 内視鏡的に胃瘻を造設する場合、プル・プッシュ法とイントロデューサー法に分けられる。前者は造設用胃瘻カテーテルを口腔・咽頭を通過させ、胃内腔から腹壁外への経路にて造設する方法であり、後者は造設用胃瘻カテーテルを口腔・咽頭を通過させず、腹壁外から胃内腔への経路にて造設する方法である。
参考
- http://www.peg.or.jp/lecture/peg/03-01-01.html
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/55/11/55_3527/_pdf
WordNet
- surgical creation of an opening through the abdominal wall into the stomach (as for gastrogavage)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/15 15:58:54」(JST)
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胃瘻造設術(いろうぞうせつじゅつ、英Gastrostomy)とは、胃瘻を作る手術のこと。
目次
- 1 歴史
- 2 種類
- 2.1 経皮内視鏡下胃瘻造設術
- 2.2 開腹胃瘻造設術
- 2.3 その他
- 3 脚注
- 4 関連
歴史
1822年にアメリカ陸軍の軍医ウィリアム・ボーモント(William Beaumont)によって、銃によって胃に瘻孔が形成された患者の経過が報告された。 1849年にフランスの外科医シャルル・セディヨ(Charles Sedillot)によって開腹胃瘻造設術が初めて報告されるも不成功。1875年にイギリスの外科医ジョーンズ・シドニー(Jones Sydney)によって開腹胃瘻造設術の成功例が報告される。その後、1891年に、ドイツの外科医オスカー・ウィッツェル(Oskar Friedrich Witzel)や、1894年にアメリカの外科医マーチン・スタム(Martin Stamm)によって、相次いで開腹胃瘻造設術の術式が報告されていった。
上部消化管内視鏡を用いての内視鏡的胃瘻造設術(PEG)は、1980年にアメリカグリーンビル記念病院の小児科医のミシェル・W・L・ガウデラー(Michael W.L.Gauderer)と外科医ジェフリー・L・ポンスキー(Jeffrey L.Ponsky)によって6歳の神経障害児に対してPULL法で行われたのが最初である[1]。
その後、1983年に上野文昭(茅ケ崎徳洲会病院)・門田俊夫(防衛医科大学校第一外科学)によって、1984年にアメリカのラッセル(Russell.T.R)によって、Introducer法によるPEGが報告され、広く施行されるようになってきた[2]。
種類
経皮内視鏡下胃瘻造設術
経皮内視鏡下胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)には以下の方法があり、PULL/PUSH法と、Introducer法に大別される。[3]
- PULL法:
- PUSH法:
- Introducer法:
※鮒田式胃壁固定術:胃壁-腹壁の固定具として鮒田昌貴(三重大学医学部外科学第二教室)によって開発され汎用されている。
開腹胃瘻造設術
19世紀以降、胃瘻造設術として開発されてきた代表的な術式には以下があり、現在以下を基本として様々な変法等は報告されている。
- Witzel法
- Stamm法
- Janeway法
- Heineke-Mikulicz法
その他
胃瘻造設から以下の造設手技が考案され発展してきている。
- 経皮内視鏡下空腸瘻造設術(Percupercutaneous endoscopic jejunostomy:PEJ)
- 経皮内視鏡下十二指腸瘻造設術(Percutaneous endoscopic duodenostomy:PED)
- 経皮経食道胃管挿入術(Percutaneous Trans-Esophageal Gastro-tubing:PTEG)
脚注
- ^ Gauderer,M.W.,Ponsky,J.L.,Izant,R.J.,"Gastrostomy without laparotomy : a percutaneous endscopie technique.",J Pediatr Surg.,1980,15,p872-875.
- ^ Ueno F, Kadota T. Perctaneous endoscopic gastrostomy: A simplified new technique for feeding gastrostomy. Progress of Digestive Endoscopy. 23; 60-62,1983
- ^ PDNレクチャー Chapter1 PEG 3.造設 1.造設手技①分類
関連
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Japanese Journal
- 自治医科大学附属病院における経皮内視鏡的胃瘻造設術の現状と展望
- 認知症周辺症状の増悪が疑われた術後数週目の急激な摂食拒否に対し、経皮的内視鏡的胃瘻造設術が有効であった1症例
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- 最近、脳卒中などの後遺症で経口摂取が出来ない患者さんに、経鼻栄養に変わり内 視鏡的胃瘻造設が行われるようになりました。 経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)とは、胃内視鏡を使って行う小手 ...
- 2014年(平成26年)4月に改訂になった胃瘻造設術(PEG)、経皮経食道胃管挿入術(PTEG)、及び 経管栄養カテーテル交換法における保険適用、診療報酬、特定保険医療材料及びその材料価格について。
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★リンクテーブル★
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- 次の文を読み、56-58の問いに答えよ。
- 76歳の男性。発熱と呼吸困難とを主訴に来院した。
- 現病歴 2か月前から嚥下障害を自覚していたが放置していた。5日前から水分摂取時にむせるようになった。昨日から熱感と呼吸困難とを自覚している。6か月間に8kgの体重減少を認めた。
- 既往歴・家族歴 特記すべきことはない。
- 現 症 意識は清明。身長170cm、体重52kg。体温38.9℃。脈拍104/分、整q血圧150/88 mmHg。左下肺野にcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球 325万、Hb 1O.1g/dl、Ht 30%、白血球 9,800、血小板 37万。血液生化学所見:血糖 88mg/dl、総蛋白 5.6g/dl、アルブミン 2.6g/dl、クレアチニン 0.9mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 30IU/l、ALT 22IU/l、ALP 198IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 138IU/l(基準37-160)。胸部造影CT(別冊No.8A、B、C)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104B057]←[国試_104]→[104B059]
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- ☆case13 手の筋力の低下
- ■glossary
- brisk adj. (人・態度が)活発な、元気のよい、きびきびした。ぶっきらぼうな、素っ気ない。(商売が)活況の(⇔dull)。小気味のよい、(大気など)爽快な、気持ちのよい。(味などが)ピリッとする。鋭い。(飲料が)盛んに泡立つ
- dysarthria n. difficulty in articulating words due to disease of the central nervous system 構音障害
- dysphasia n. loss of or deficiency in the power to use or understand language as a result of injury to or disease of the brain 失語症、言語障害
- multidisciplinary adj. 集学的な
- gastrostomy 胃瘻造設術
- feeding gastrostomy n. Surgery A procedure in which an opening is created in the anterior wall of the stomach to allow suction decompression and improved respiratory function by eliminating the need for a nasogastric feeding tube
- ■症例
- 67歳、男性 元大学講師(retired university lecturer)
- 主訴:左手の筋力低下と筋萎縮
- 現病歴:左手を使った労作後に左手の筋力が低下する(例えば、ドライバーを使った後など)。前腕の筋に疝痛をみとめる。発話はわずかに流暢であり(slight slurred)、水を飲んだあとで窒息しだす。服用薬はシンバスタチン、アスピリン、アテノロール。喫煙はしない。飲酒は週にワインのボトルを1本あける。
- 既往歴:高血圧が15年間続いている。3年前に心筋梗塞。
- 家族歴:妻と暮らしている。大きくなった2人の子供がいる。
- ・診察 examination
- 血圧:146/88 mmHg。心血管系、呼吸器系、腹部に異常を認めない。上肢に萎縮を認める。特に左手に著しい萎縮を認める。両側の上腕の筋にいくらか線維性筋攣縮を認める。筋力は左で全般的に低下(globaly reduced)、右手でわずかに低下。筋緊張は正常。上腕二頭筋反射・上腕三頭筋反射は両側ともに活発に認められる(brisk)。感覚喪失(sensory loss)は認めない。わずかに構音障害を認める
- ■キーワード&着目するポイント
- 筋萎縮、線維性筋攣縮、感覚喪失なし
- ■解説
- (第1パラグラフ) 疫学
- ・この男は運動ニューロン疾患。
- ・この疾患は原因不明の疾患で、脊髄、脳神経核、運動皮質に影響を及ぼす。
- ・この病気は普通50-70歳で出現する。
- (第2パラグラフ) 症状
- ・筋力低下と筋萎縮は一側の手か腕にあらわれるのが一般的 ← 両側性でないということか。
- ・筋力低下は運動後に最も顕著に表れる
- ・前腕の疝痛は疾患の初期に一般的である。
- ・患者は下肢の筋力低下あるいは構音障害や言語障害を訴えてやってくることがある。
- ・この病態の特徴的な生理的徴候は線維性攣縮(筋束の不規則で早い収縮。下位運動ニューロンの障害を示唆) → 下肢の運動ニューロン損傷による筋肉の脱神経が原因
- ・反射は著明 → 皮質運動ニューロンの喪失による。
- ・感覚喪失はない
- (第3パラグラフ) 鑑別
- ・進行例では診断は容易だが、初期ではmore problematic。
- ・疲労で悪化する四肢の筋力低下は「重症筋無力症」と混乱する。
- ・老人における失語症と構音障害の原因は、「脳血管障害による偽性球麻痺」であることがより一般的。
- ・上肢に感覚障害を伴わない筋萎縮、線維束攣縮を呈する他の疾患として「頚髄症」がある。
- ・「外傷」や「心尖部肺癌(パンコースト腫瘍)」による腕神経叢の損傷で腕に症状があらわれるかもしれない。
- ・末梢運動神経優位のニューロパチーは対側性の筋力低下と反射の低下というパターンを起こす。 ← ?
- (第4パラグラフ) 症状・経過
- ・運動ニューロン疾患は進行性で不治の病態
- ・足の痙性麻痺を発現する傾向がある
- ・球麻痺は失語症と構音障害を起こす
- ・肛門括約筋は普通影響を受けない
- ・知能は一般的に影響を受けない
- (第5パラグラフ) 治療・管理
- ・この病態に対して治癒的な治療法はない
- ・発症から平均生存期間は2-4年
- ・医師は診断と予後について患者と家族に説明しなければならない。
- ・集学的なチームはサポートを提供しなければいけない。
- ・病気が進行して発話が悪くなったとき、コンピュータの使用で会話は補助されうる。
- ・feeding gastrostomyは十分なカロリーの摂取を可能にするために必要かもしれない。
- ・非侵襲的な呼吸器は呼吸不全を補助するために使われうる
- ・普通、気管支肺炎で死亡する
- ■運動ニューロン疾患とは?
- 運動ニューロン疾患 motor neuron disease MND
- ■参考文献
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
- IMD = 内科診断学第2版
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胃瘻、胃瘻造設術、胃瘻栄養法
- 関
- gastric fistula、gastrogavage、gastrostomy、PEG
[★]
- 英
- percutaneous endoscopic gastrostomy、gastrogavage
- 関
- 胃瘻、胃瘻造設術
[★]
- 関
- percutaneous endoscopic gastrostomy
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- 英
- (治療法)percutaneous endoscopic gastrostomy PEG, (疾患)gastric fistula
- 関
- 胃瘻栄養法、胃瘻造設術、胃フィステル
- 経管栄養を目的として胃に造設された栄養瘻である。疾患により胃に穿孔、穿通が生じた場合も胃瘻という言葉が使われる。
- 適応:経口摂取が不能な場合
- 管理:瘻孔周囲は自然乾燥させるように努め、湿潤による感染を避ける。チューブの抜去により1日で閉鎖する。
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- 英
- surgery
- 関
- 外科、外科学、手術、外科術、外科手術
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- 英
- gastrostomy
- 関
- 胃瘻造設術